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沖縄県南風原町喜屋武地域の幻の郷土料理「喜屋武ソーミン」

おはようございます。

もうお盆の時期かぁ。
なんかちょっと前にお正月だったような感覚なんだけど…

話は変わりますが、
今週は、"そうめんWEEK"を開催しております。

そんな"そうめんWEEK"も最終日。
最終日のそうめん料理は何かと言うと…

「喜屋武ソーミン」


「喜屋武ソーミン」
は、
沖縄県南風原町喜屋武地域に伝わる
"幻"の郷土料理だそうです。
(コチラにも少しソーミンのことが書かれていました!)


どうやら具体的なレシピは残ってないらしく、
実際に作るのをお手伝いしたり、
食べたりしないと作れないみたい…
しかも、習得には10年かかるという記事も見かけました。

私には作るのは無理だろうか…?

でも、すっごく気になる…

という訳で、挑戦してみることに。

今回は、コチラの記事を参考に作っていきます!
でも、かなりザックリなレシピなので、
かなり、私のアレンジが入ると思いますが(^◇^;)

「喜屋武ソーミン」には、
鰹出汁、②Bロース出汁、③豚骨出汁
3種の出汁を使うそうです。

まずは、一番時間のかかる出汁
「豚骨出汁」
から取り掛かっていきます。

普段、なかなか買うことのない豚骨
今回、コチラの豚骨を用意しました。
Amazonギフト券が当たったのだけど、
使い道がなかったので買っちゃった(≧∀≦)
1本を半分に割ってあるかんじ。

数回、ぬるま湯で洗い、鍋へ。

グツグツ…
すごい灰汁

一度、茹でこぼしました。
再度、火にかけていきます。

グツグツ…
灰汁がすごいな…
また、これで茹でこぼしました。

豚骨は、一旦、別容器へ。


鍋を一度キレイに洗いました。
ここに豚骨を入れ、
5時間を目安に茹でていきますよ!

グツグツ…

が減ってきたので、1000ccくらい足しました。

グツグツ…

骨髄が取れるくらいまで茹でるというのを見かけたのだけど、
まだまだなかんじだね。

再度、を1000ccくらい加え、
さらに茹でていきます。

うーん、まだ出ないな…

もう少し茹でてみるか…

でも、もうだいぶ茹でてるし、
このままだと骨髄な出そうもない…
なので、ちょっと箸で突いてみたら、
骨髄が出たよ(≧∀≦)

これで、しばし茹でました。
もう、この辺にしておこう。
切りががないし。

そうして、目の荒いザルで濾した豚骨出汁がコチラ。
この後、目の細かいザルでも濾しました。

「豚骨出汁」と同時進行で、
「Bロース出汁」作りもしておりました!

Bロースってなんだ?」と思ったら、
沖縄では、肩の方を「Bロース」
お尻の方を「Aロース」と呼ぶそうで。
初めて知った!

本当は、肩ロースのブロックを用意したかったけど、
どこにも売ってなかった(T ^ T)
ヒレ肉のブロックはやたらあったんだけどな…

まあ、他のお店でモモのブロックは発見したので、
肩ロースに近い場所のを使うことにしました。
そのお肉がコチラ。

これを茹でていきます。

グツグツ…

灰汁が出てきたので、丁寧に取り除いていきました。

これを2時間近く茹で…

できた「Bロース出汁」がコチラ。
本当は、肩出汁だけどね…(^◇^;)
わけがわからなくなるので、
この後も「Bロース出汁」と呼びます。

鰹出汁も作っておきました。
コチラは、他の出汁よりかなり作るのが楽だわ(≧∀≦)

はい!完成!

そして、できた出汁たちがコチラ。
これで、しばし待機。

あとは、トッピング用の豚の角煮を作っていきます。
肩肉は、出汁作りに使ったので、
出てくるのはわかるのだけど、
記事を読んでいたら急に豚バラ肉も出てきた!

なので、豚バラ肉も用意しました(≧∀≦)
別に茹でてるのかな?
とりあえず、カットした豚バラ肉を茹でていきます。

そうそう、ちょっとここで裏話…
豚バラ肉のブロックは、
一軒目に寄ったお店に売っていたんだけど、
他のお店の方が安いし、
他の部位も探しに行くからと思って、
この時は買わずにいたわけ。

品揃えがちょっと他と違うスーパーを頼りにしてたのだけど、
そこがなんと棚卸しで臨時休業…
仕方がないので、少し遠いスーパーまで足を運ぶも、
そこにも豚バラ肉のブロックはなし。

結局、もう徒歩で行ける範囲で、
売っているところがなくってさ…
なので、午後にまた一軒目のお店に行ったのよね(^◇^;)

さ、話は戻しまして…
鍋にを入れ、豚バラ肉を茹でていきます。

グツグツ…

1時間ほど茹でました。

そして、ここで出汁で使った肩肉も加えていきます。
同じくらいにカットし…

鍋に投下。

豚骨の周りについていた大きめなお肉も一緒に煮ちゃおう!

豚の角煮にも味付けもしてるのかわからないのだけど、
醤油で味付けすることにしました。
本当は、みりんとか、とかも入れるのかな?
とりえず、これで、しばし煮ました。

よし!
これで全て揃った!

あとは、そうめんを茹でて、
出汁
を調合するのみ!

出汁の配合の割合は、
だいたい
鰹出汁1
Bロース出汁2
豚骨出汁2 だそうです。

今回、1食分だけ作りたかったので、
鰹出汁 50cc
Bロース出汁 100cc
豚骨出汁 100ccで作っていきます。

出汁をフライパンに入れて火にかけていきます。
そして、醤油で味を整えます。

そうめんは、ちょっと硬めに茹でておきました。

出汁の中にそうめんを投下。
くぐらせます。
ちょっと煮立たせて、ここで味をつけるみたい。

そして、このそうめんをお茶碗に盛り、
柔らかく煮た豚バラ肉・肩肉紅生姜をのせて完成!
(お茶碗に盛るのもポイントみたいです。)
それでは、いただきます!
ものすごい期待感!(≧∀≦)

うーん、美味しい!
出汁、いいわぁ(≧∀≦)
使ってる調味料醤油だけなのに、
甘さも感じられる。

豚肉は、醤油だけで煮たけれど、
これでよかったのかも?
出汁の邪魔をしないし、
あっさりと食べることができた気がします。

あと、豚肉も柔らかに仕上がってる!
歯がいらないくらい(≧∀≦)
2種の食感の違う豚肉を楽しめるのもいいね!

豚骨についていたお肉は入れない方が良かったかも…(^◇^;)
ホロホロしすぎて、
もう塊ではなくなってしまったし、
全体にホロホロが行き渡ってしまったわ…

まあ、美味しい味になったのは、
このおかげもあるかもだけど、
盛り付ける時にこのホロホロ
取り除くのが面倒でした(^◇^;)

あと、くぐらせる用の出汁は半量でよかったかも。
お汁は注がないお料理みたいなので、
今回の量だと2食分くらい作れるかも?

早朝から豚骨を茹で出していたから、
「お昼には食べられるかな?」と思ったら、
翌日になってしまったっけ(^◇^;)
予想外にブロック肉が売っていなかったのと、
豚骨出汁を作るのが思っていたより、
かなり大変だった…

見た目に派手さはなく、
豪華そうには見えないけれど、
かなりの手間がかかっていて、
お祝い事にぴったりだと思いました。

「美味しいものを食べてもらいたい!
皆と嬉しさを分かち合いたい!」という気持ちがないと
生半可な気持ちじゃコレを作れないよなーなんて思いました。

いやあ、今回のこのそうめん料理
今年一番の大作になるかもな(๑>◡<๑)

ま、また作ろっと。

【レシピ覚書】
《喜屋武ソーミン》
(1人分)
● 素麺 … 1束(50g)
● 豚骨出汁(下記のもの) … 100ccくらい
● Bロース出汁(下記のもの) … 100ccくらい
● 鰹出汁(下記のもの) … 50ccくらい
● 醤油 … 小さじ1くらい
● 塩 … 小さじ1/4くらい

ー鰹出汁ー
● 鰹節… 15gくらい
● 水 … 500ccくらい

ーBロース(脂身がある肩ロース)出汁ー
● 豚肩ブロック(肩ロースブロックを使いたかった) … 270gくらい
● 水 … 800ccくらい

ー豚骨出汁ー
● 豚ゲンコツ … 830くらい(購入したものがこの量)
● 水 … 1500ccくらい+1000ccくらい+1000ccくらい

ー豚の角煮(と呼んでいい?)ー
● 豚バラブロック …  190gくらい
● 肩肉ブロック … 出汁に使ったもの
● 水 … 500ccくらい
● 醤油 … 大さじ1くらい
● 塩 … 適宜

ートッピングー
● 紅生姜 … 適宜

そうそう。
次の日も、喜屋武ソーミンを食べました(≧∀≦)
今度は、約半量の出汁で作ってみました。
調合した出汁醤油を投下。

ちなみに…
冷蔵庫で豚骨出汁を冷蔵庫に入れていたら、
こんなプルプルになってました!

硬めに茹でたそうめんを投下。

しばし煮ます。

あとはお茶碗に盛って完成!
今度は刻みネギものせてみました。
刻みネギを入れるのもいいね!

せっかく作ったので、
3食分くらい、冷凍することにしました。
調合した出汁を凍らせ、
豚肉豚バラをセットにして小分け。

これで冷凍しました。
あと3回は、これを楽しめるぞ(๑>◡<๑)


さてさて、ただいま、
47都道府県郷土料理チャレンジというのを
1人で勝手にやっていて、
今年は、7巡目達成が目標!

さ、今回の「喜屋武ソーミン」

これで、沖縄県のお料理は、
なんと、これで17品目!
(5月に"沖縄WEEK"をやったので、
ダントツで品数が多い…)
でも、すでに10品目に達しているので、
残念ながら日本地図には変化なし!

ちなみに…
今まで作ってきた沖縄県の郷土料理はコチラ。

それでは、また明日。

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