PKPB(ぱぱっと簡単パパ弁当)5
皆さんこんにちは。note初心者、父子家庭歴、約二十年のぞうさん。と申します。私には二人の子供がおり、現在息子は大学生、娘が専門学校に通っております。中学までは一緒に生活しておりましたが、高校からは二人とも親元を離れ、寮生活をしながら高校に通いました。
息子は元々国公立の大学志望で、特進コースというクラスで学んでいましたが、行きたい大学や、進みたい進路に変化が生じ、二年時より別のクラスへ変更しました。
ところが新しいクラスの雰囲気や、友達関係になかなか馴染めず、また授業の進め方なども思っていたものと大きく違うといった様々な要因で、学校に行けない状況に陥りました。
毎朝腹痛や頭痛を訴え、何度一緒に病院へ行ったか分かりません。
強い鎮痛薬を処方してもらい、それでも改善せず、脳神経外科でMRI検査をしてもらった日もありました。
あれだけ熱心だった吹奏楽部にも顔が出せなくなり、いわゆる不登校となりました。
私も何度も学校へ行き、先生も含め話し合いをしましたが、本人が精神的に参ってしまい、単位もギリギリで、このままでは進級出来ない状況となりました。
父親として出来る事はなんだろう?と日々考えましたがなかなか答えは見つかりません。
本人が自分で考え、打破しなければ、先には進めません。
私は毎週水曜日に寮へ行って車の中で話をし、週末は迎えに行って二日間家で一緒に過ごし、魚釣りをしたり映画を観に行ったり、行きたい大学の事を調べたり、二人でいろんな料理を作ったりしながら、息子が笑顔を取り戻すきっかけになればと思ってとにかく楽しい時間を作ろうと思いました。
親子にとって、一緒に乗り越えなければならない問題でしたが、あまり深刻に考えずに、いろんな進路や目標、道を模索しながらなんとかギリギリの状態で学校生活を維持しました。
息子にも学習の意欲はあり、大学では福祉や心理学、英語などをもっと学びたいという目標があったので、帰省しない週末は、私がお弁当を持って行き、一緒に車で食べて、二人で勉強をする機会もたくさん作りました。
頼りない二人三脚の日々でしたが、息子もなんとか持ち直し、無事医療系の学校へ合格出来ました。
ある日の日曜日、持って行ってあげたお弁当です。
「あたまと体に元気弁当」です。
・シャケの西京焼き
・レンコンバーグ
・バター枝豆コーン
・ひじき煮
・ブロッコリーとたまごのサラダ
・きゅうりとトマトの和風カプレーゼ
これにしらすの梅しそおにぎりをつけました。
その当時はお互い精神的に辛い時期もたくさんありました。
けれどいっぱい食べて、なんとか乗り越えることが出来ました。
言い合いしながらの朝ごはん、無言で作ったお昼ご飯、笑いながら食べた夕食、そして勉強しながら励まし合って、狭い車の中で食べたお弁当・・
たまにはそんな食卓も、いいスパイスかも知れません。
人生はくねくね道の連続。
立ち止まって休んでも問題ない。
道草も寄り道も結構だ。
勝たなくたっていいじゃないか。
負けなければ。
そして、歩き続ける限り
人は負けないよ。
決して。
私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。