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どこかの一人にすぎない、今も、これからも、
世間一般に大人と呼ばれる人たちはどうやって生きているのか。
僕はひたすらに考えた。
こんな気持ちは生まれたその瞬間に捨てているのかそれとも生きていく過程でもっと大きな漠然とした気持ちとかで覆い隠してしまったのかそれともそれとも。僕にはわからない。
今この瞬間でも僕の想い人は僕の知らない人と楽しく話してるかもしれないしなにか美味しいものでも食べているかもしれない。
隣の家の人は眠りにつけず布団の中で
結末に救いはあるのか
深夜は嫌いだ。憂鬱な気持ちが無限に込み上げてくる。
どんな事を考えていたって侵食してくる。
そうしたら僕は外にでて煙草を吸う。
気持ちを落ち着けるために。
事態が改善するわけではない。
その一瞬の安らぎに僕は依存している。
この瞬間さえなければ僕は煙草なんて吸わないだろう。
ある友人からは中毒者と言われるがそういう意味では中毒ではある。
煙草と過ごす五分程の時間は無限の時間の流れに取り残されている
長い長い夜に始まった冬の終わり
その次の日は年末の深夜にしては珍しく寒さがなく過ごしやすかった。風は吹いていたがどこか暖かさを含んでいた。
そんな夜に僕は感傷的になり独り公園のベンチに腰を掛け煙草を吸っていた。新しい道が決まってこれから軌道に乗ってくるはずだった。心が軽くなりやっと本当の自分自身と向き合うことができると考えていた。けれど僕の中にいる彼らは最後の足掻きを見せていた。あの日あの夜に彼らを解放したはずなのに。僕はお気に
二人だけの小さな小さな世界。
07:00に鳴るスマートフォンのアラーム。
電子音が二人を眠りからこの世界へと呼び戻す。
寝ぼけたままベッドから冷たく冷えたフローリングへと足をおろす彼女。あくびをしながらそんな彼女を見つめる僕は五分程ぐうたらと布団に潜り込む。
彼女と僕のお気に入りの曲が入ったアルバムがリビングにあるプレーヤーから流れる。僕は半開きの目を擦り寝室のカーテンを開けて十二月のカラリと乾いた朝日を浴びる。
コーヒーと
自然で気障でそれでいて懐かしい
深夜suchmosとking gnuがステレオをジャックした車内彼女と二人初めての深夜ドライブに彼女の期待は膨らみ
緊張でハンドルを握る手に力が入る
他愛もない会話と沈黙が交互に車内を包む
赤信号の度に照らされる彼女の横顔
その度に見惚れてしまう
そうやっていくつもの赤信号を過ぎて行き
やがて目的地の海にに着く
彼女と砂浜をゆっくり確実に一歩ずつ進みながら
波打ち際まで来る
目の前に広がる海は満月