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【関西大学 総合情報学部 谷本ゼミ × 山根&坂(研修レポート)】就活スタート前に「価値観×キーワード」で自分を深く知りたくなる自己分析とは?
こんにちは。
先日、関西大学 総合情報学部総合情報学科のゼミ卒業生である山根さんのご紹介で「ゲスト講師」として谷本ゼミに招待頂きました。
こちらの記事は、2024年5月7日に実施した学生さんへの講義+研修ワークに関する体験レポートとなります。
自己紹介が後になりましたが私(坂)は普段、様々な組織の「会議・広報・採用」に伴走支援をしています。主に対人支援を中心に社外顧問や広報アドバイザーなど。
かくいう私も関西大学出身のOBでもありますが、自身も長らく、学生との接点は薄くなってきていました。
ですが就活で動き出す大学3年生に
「そもそも、今まで自分が大切にしている価値観って何だろう?」
「良いスタートを切るための機会を作れたりしないか?」
という経緯からまずラフにゲーム形式で考えられる研修ワークを設計・実施しました。
とはいえ、私の視点から見た研修の感想が中心なので悪しからず。さてどんな場になったのか、共に体験しましょう。
講師のご紹介
講師#01
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■お名前
谷本 奈穂(たにもと なほ)
■肩書き:
教授(関西大学 総合情報学部 総合情報学科)
大阪大学人間科学部卒業、同大学院修了。博士(人間科学)。
■プロフィール
2002年から関西大学に赴任。専門領域は「文化社会学」で、ポピュラーカルチャーのなかでも女性漫画や恋愛記事、化粧品広告など。学問の世界では見過ごされてきた女性の影響からの社会変化を研究しています。2003年からは美容整形をテーマのひとつとして研究。著書には『美容整形というコミュニケーション - 社会規範と自己満足を超えて』(花伝社)、『美容整形と化粧の社会学』(新曜社)、『恋愛の社会学』(青弓社)などがあります。
講師#02
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■お名前
山根 康介(やまね こうすけ)
■肩書き
採用マーケティングコーディネーター
キャリアコンサルタント
広報アドバイザー
■プロフィール
主な仕事は法人向けの採用支援です。採用のブランディングやマーケティング、RPO、紹介領域などの伴走支援が得意。自社で自走できることを目指しての中長期の伴走や、直近半年で◯名採用する必要があるといった短期的なご支援も行っています。要件に応じてチームを作り、「みんなで一緒にやろうぜ!」みたいなノリが好きです。テニス・読書・フィッシング・なろう小説の読み漁りが趣味。
講師#03
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■お名前
坂 彬光(さか あきみつ)/本記事の話し手
■肩書き
坂彬光制作事務所 代表
会議・広報・採用における対人伴走する人
■プロフィール
坂彬光制作事務所 代表として、2018年に「制作ディレクション」専門事務所を設立。今年で開業6年目です。制作業務だと「PM/ディレクション/ファシリテーション」が得意領域。最近は組織向けに「会議・広報・採用」の対人伴走を中心に「コーチング」「チームづくり」に関わる業務を行っています。趣味は旅先で風呂やサウナ・うまい食事や地酒を味わうこと。また子育てと仕事の両立に奔走する日々を過ごしています。
全体の目的と研修の流れについて
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研修の流れについて
・なぜ自己分析が大事なのか?
・自己分析ワーク「バリューズカード」の説明
・自己分析ワーク「バリューズカード」の実施
・自己分析ワーク「グループワーク」
・まとめ&振り返り
今回の目的は「なぜ自己分析が必要になるのか」というイメージを持ってもらうこと。そのため「就職活動の具体的な戦略やノウハウ、方法論は話さない」ということを最初に伝えました。
なぜ、そもそも就活前に「自己分析」が大事なのか?
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軽くアイスブレイクを済ませた後、最初は山根さんからまず「そもそも就職活動前に『自己分析』が大事なのか?」についての講義がスタート。
社会に出て10年先の先輩が話す姿をみて、学生たちも少し緊張した様子でしたが、これから自分たち自身が、始めていく就職活動についての話題だったからか、集中して聞き始めました。
私も講義内容はこの場に来るまでは「どんな内容の講義になるのか?」ワクワクしながら参加することに。
というのも学生さんたちと同じ目線から、気になることや、伺ってみたいことを場に投げかけられたら良いなと思っていたからです。
「まず自己分析は、『自分が行くべき会社を見抜くため』。会社から選ばれる就活ではなく、自分から選びに行くことができる様になる就活にするため、なんです。」と山根さんは言う。
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そのためには「自分の価値観や人生の目指すべき人生ビジョンを言語化しておく」と良い、とのこと。
なぜなら、会社の理念ビジョン・人事ビジョンが自分の価値観や人生ビジョンと違っていた場合「入ってから、全然思ってたのと違う。え、今更...どうしよう...」なんてことに結果的になりかねないからなんです。
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そのことを知らずに、最初っから「自己分析」を「スキル・素養」からアプローチしてしまう。
しっかり自分のことを掘り下げられていない状態から、強み弱みをみたって本末転倒な訳です。言われてみれば、私も知らず知らず、そうやってた気がします。
そのため、まずは自分の価値観(根底にある大事な思想や想い)を知ることから始める、ということから始めましょう。ではどうやって「その価値観を知れば良いのか?」というそもそものお話になる訳です。
今回、研修に活用した「バリューズカード」とは?
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そこで今回、本研修で活用したのが「バリューズカード」。
「バリューズカード」とは個人の価値観を引き出すことで、チームメンバーとの相互理解を深めるカードゲームです。
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ルールは至ってシンプル。山札から5枚引き、残ったカードは山札に。そして自分のターンごとに山札から「1枚引く」。
そして自分の価値観から一番遠いカードを捨てること。また自分のターンになったら「山札」or「誰かが捨てたカード」から手札へ。そしてまた1枚捨て、手札が5枚状態をキープする。
これを山札がなくなるまで繰り返す。最終的に手札に残った5枚の価値観をみんなにオープンし、メンバー同士でシェアする、というものです。
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バリューズカード実施後に元々、あまり話したことなかった学生メンバー同士がテーブルを超えて、打ち解けていく様をチラッと見ながら、1つ目のワークが終了。
時間が経過して終えても、どこか話し足りずという学生もいたり。良い雰囲気の醸成が始まりました。
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「バリューズカード」を「グループワーク」に導入
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続いてバリューズカードで選んだ5枚の価値観から、1つ価値観を選択し、その選択した理由をA4用紙に書いてもらう個人ワークを行いました。
自分が特に大切にする価値観を選択し、なぜ選んだのか?について一段階深掘りしてもらおうという意図です。
学生同士で話が盛り上がった後は、一気に緩急をつけて集中するワークの時間に(本当にみんな優秀でした)。
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その後個人ワークで選択した価値観についてグループで発表してもらう。「1分で発表してね」という呼びかけにもスッと対応できる学生さんたち。
私が大学3年生の時、ここまでまとめる力があったかしらと思い返したり。
学生の声「自己分析が始めやすくなった」と思えた理由とは?
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実際に参加していた学生さんに「なぜ本ワークで自己分析が始めやすくなった、と感じたのか?」について話や理由を伺ってみました。
学生全員のお声をまとめると膨大な量になるため、1部抜粋してまとめています。
学生からの声①
「自分自身が何をしたいのか、その足がかりになりました。それでもっと自分を知らなきゃな、と思って自分についてもっと研究したい、と思いました。でもこれが自己探究の始まりなんですかね?」
学生からの声②
「自分自身がどんなことを大切にして生きてきたのかまず知らなかったんです。だからそれと同時に自分が大切にするものと向き合えた、そんな機会ができた。また自分の身近な友達がどんなことを大切にしているのか?知れたので、より学びになりました。」
学生からの声③
「数ある価値観の中で自分が大切にしている価値観を知れることがまず良かったし、他者の発表があったからもっと周りの人と話してみたくなった。」
学生さんたちの声から、本ワークを通じて、自分自身の課題が見つかった様です。「もっと自分のことを深掘りする必要がある」と思えたことが価値なのかも知れません。
まとめと振り返り
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最後に山根さんから学生さんたちへまとめと振り返りを行いました。まず、今回の価値観ワークはあくまで「自己分析の入口」であるということ。ここが第一前提にあるということ。
そしてさらに自己を掘り下げて、深めていくために良い手法として「(今日選択した価値観をもとに)自分史を作ってみる」ことをオススメします。
これを一度自分たちでやってもらい、最後にこれを自分たち(友人や家族なども含め周りの人と一緒に)フィードバックし合うことが大切ですので繰り返して行ってください、と締めくくりました。
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そして講師をしている私たちも定期的に更新しなければなりません。それはなぜか?
大切にしている価値観や人生のビジョンを定期的なメンテナンス(この方向性であってる?なんでこの姿を目指しているの?理由は?)などと内省することによって、人生をより良い方向へ向かう解像度を高くできるからです。
この価値観や大切にしていることを定期的に更新し続けることで、人生が豊かになり、自分の人生ビジョンに近づいていくのです。
参加して下さった皆さんの人生が幸多いものになりますよう。ご協力頂きました谷本ゼミの学生さんや先生方ありがとうございました。
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