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フランス生活

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フランスでの生活の一コマや、経験の記録。フランスについて思うことなどなど
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#最近の学び

フランスで家探し 《後編》

フランスで家探し 《後編》

パリから車で一時間半。辿り着いたのは、一言で言うなら個々の割当てを広く取ったキャンプ場のような場所だった。野鳥がいる水辺があり、木々で覆われた広い敷地を、区画ごとに低い塀や生垣で囲ってある。ログハウス、トレーラーハウス、平家、二階建て、大きさもスタイルも様々な、思い思いの住まいが並んでいた。
入り口は開放されているものの、一応私有地なので、たまに車が通っても歩行者に配慮しているのが感じられる。基本

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フランスで家探し 《前編》

フランスで家探し 《前編》

2020年から数年間、コロナのロックダウンの影響で、地方へ流出するパリジャンが多く出たらしい。パリ郊外の通勤圏内は特に、軒並み不動産価格が上昇したと聞いた。さらに銀行の金利は上がる一方で、貸し渋りも増えている。不動産を買うには良い条件とは言えないけれど、諸々の事情で「動くなら今」と意見が一致したのが、今年の春。それから7月末の仮契約へ辿り着くまでの数ヶ月間、本当に色々な「住まい」を見て来た。

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バルコナージュはじめました

バルコナージュはじめました

昔、誕生日の度に小さなサボテンをくれる友達がいた。私がパソコンを使って絵を描くので、側に置いておくと電磁波を和らげてくれて良いとか、そんな理由だったと思う。3度もらって、3度とも枯らしてしまった。サボテンは手間がかからないが、逆に水やりの間隔が開きすぎて、机の上の只のオブジェと化してしまったのが原因だろう。申し訳ないことをした。3度もらう前に、正直に枯らしたと言うべきだった、いや、もしかして言った

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2022年を迎えて

2022年を迎えて

最近思うことは、そろそろワクチンに関しては、積極的に情報収集しなくても良いのではないかということ。当初、その効果や安全性について専門家の意見は極端に割れていたが、今は、誰が信頼出来て何を参考にすれば良いか分かる。各国のデータや論文等での答え合わせにより、様々な仮説が事実と間違いに振り分けられた。長期的な部分は未だ明確でないにしろ、大枠でどんな物かということは、自分の中でひとまずケリが着いた。

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信頼と励ましの効用

信頼と励ましの効用

これはまだフランスに来たばかりの頃、今から5年前の話。

スイスとイタリアとの国境近く、フランスの南東の端にあるValloire(ヴァロワール)という街に行ってきた。まだ彼だった夫と、夫の同僚のムッシュー二人と、計四人。ちなみにフランス語は殆ど話せないし聞き取れないので、当時は英語をメインに使っていた。

山歩きとスキー、どちらも馴染みがないので、観光がてら、くっ付いて行くだけだとタカをくくってい

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