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『手話劇!夏の夜の夢』。ろう者と健聴者が、奏でるシェイクスピア劇。2024年1月放送。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
NHKでは、ハートネットTVや、みんなの手話を始め、ドラマでは[しずかちゃんとパパ]や[デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士]、アニメでは[しゅわわん!]など、昔から手話に寄り添った番組が多く生まれています。

この記事で紹介したい作品も、手話をメーンテーマにした劇で、2024年1月に放送されます。

テレビドラマ【『手話劇!夏の夜の夢』きこえない人と きこえる人が共に楽しめる!シェイクスピア劇】が、2024年1月3日(水)21:00よりNHK-Eテレにて放送されます。

今回はこのドラマと、手話を取り入れた伝統芸能について紹介させて頂きます。

あらすじ

これは、ウィリアム・シェイクスピアのラブコメディ「夏の夜の夢」を、ろう者と聴者の俳優が演じる特別ドラマ。番組ではろう者の手話と聴者の声によって物語が紡がれる。手話と声で愛し合うハーミアとライサンダーは夜の森へ駆け落ちする。2人を追ってやって来た男女、恋人たちの様子をのぞき見する妖精の王、その妻でケンカ中の女王、妖精、役者を夢見る職人が、仕掛けられた“ほれ薬”によって一夜の大騒動を繰り広げ……。

画像・引用:ろう者の手話と聴者の声で織りなすシェイクスピア劇、Eテレ「手話劇!夏の夜の夢」 ステージナタリー(2023年)

ここからは手話を取り入れた伝統芸能を紹介します。

手話✖️狂言

文化庁が行った事業で、島根県浜田市で、聴覚に障害を抱えている人たちへの理解を深めて頂きたいと、2023年10月5日に、特設の舞台が設置された浜田市金城町の体育館で、日本の伝統芸能「狂言」が手話を用いながら上演され、地元の浜田市内の中学生90人ほどが集まり、「狂言」を鑑賞しました。

舞台では、聴覚に障害を抱えている人たちで構成された「日本ろう者劇団」の演者と狂言師によって、城の主人の言いつけを破って、壺の中身を家来2人が食べてしまう、「附子(ぶす)」というユニークな演目が手話を交えながらお披露目されました。

手話を用いた狂言では、演者は台詞を発せずに、手話を用いながら舞台上を動き回り、舞台裏からは、狂言師が独特の節回しで台詞を語ります。

「狂言」を鑑賞した中学生たちは、演者が顔の表情を交えつつ、ゆっくりと手話を用いて演目の内容を伝える様子に見入っていました。

上演の後に、「日本ろう者劇団」の代表の男性が、中学生たちに狂言で用いられていた自己紹介の台詞「この辺りの者でござる」という手話を教えて、全員で合わせて手を動かしていました。

参考:“手話”で「狂言」 中学生が鑑賞 浜田 島根 NEWS WEB(2023年)

参加した中学1年生の女子生徒は、「言葉を使わずに手話で表現していて、凄いなと思いました。手話の動きが大きくて、何を表現しているのか分かりやすかったです」と述べ、中学2年生の男子生徒は、「手話の狂言は観るのも初めてで、それをい手話で観ると、本当に話している気がして。友達に手話に詳しい人がいるので、聞いてみて、手話を勉強してみたいです」と語りました。

シェイクスピアは、

蜷川幸雄さんの舞台で2本位?、観たことがあります。初めて観た舞台は、[ヘンリー四世]で、その数年後、[ヘンリー五世]という舞台がありましたが、それは私の住む県では上演がなくて、観に行けませんでした。

参考記事に選んだ狂言に出て来る「附子」。「どこかで聞いた事があるなぁ」と思ったら、小学生か中学生の頃の国語の授業で、教科書に載っていました。内容までは忘れていましたが、「附子」という文字を観て、面白い内容で、当時好きな話だったことを思い出しました。

2024年1月に放送される『手話劇!夏の夜の夢』は、ろう者の手話と健聴者の声が混ざり合い、かつシェイクスピア劇という斬新な内容だと思います。

放送日は仕事のお正月休み最終日なので、シェイクスピアに少し馴染みの薄い私でも、元々は演劇が好きなので、観てみようかなと思いました。


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