1時間のセッションを受けたら、心の重さがとけて消えた
コーチングを学び始めて4ヶ月、セッションの有償提供を始めて2ヶ月。恥ずかしながら初めてじっくり腰を据えてクライアント体験(セッションを受ける体験)をしました。
いままではグループセッションや15分ほどのセッションを多数受けてきました。そこでも気づきはたくさんあったけど、1on1かつ1時間のセッションはまったく違う。
今日、クライアントとして実感しました。
自分の感情や人格に焦点を当て、1時間じっくり自分と向き合う時間を作るという経験に感動しています。いまの気持ちを残しておきたいと思います。
セッションの話
私が向き合ったもの
今日私が向き合ったもの。それは、前職時代の私すべてです。
実はTHE COACH Academyの応用Bコースを受けている時、私のなかで前職時代の記憶と人格がそのまま丸ごと悪いものになろうとしている感覚がありました。
それは幼い頃に見た、西洋の絵本に描かれているハロウィンの森のイメージです。木が生い茂っていて、くもの巣や霧が立ち込めている。その向こうにはお墓があって、人間ではないものがいる世界と狭間の暗い森。
戻って来れないようなところに、過去の私の記憶と人格が葬られようとしているイメージを持ちました。
これをコーチングの用語でいうと、シャドウと言います。
シャドウとは少し前に書いたサブパーソナリティのうちの1つ。そのなかでも本人が気づいていないもの・見えていないものをシャドウと呼ぶことがあります。
過去の私の人格がシャドウになろうとしているとは、最近までまったく気づいていませんでした。だけどこの頃の記憶はどこを思い出しても苦しさが伴って、自然と思い出さないようにしていました。
これはもしかすると、私にとってのシャドウになり始めているのかもしれない。そう思ったので、意を決して今日向き合ってみたのでした。
私から出てきた言葉
セッションの中で私から出てきた言葉を、コーチの方は丁寧に拾ってくださいました。
「申し訳ない」「数字」「何もできていない」
こんな言葉が繰り返し出てきていると教えてもらい、それぞれの言葉から連想するものを言葉にしてみました。
私は何に対して申し訳ないと思ってきたのか。数字という言葉にはどんな意味合いや経験が含まれているのか。何もできていないとはどういうことなのか。
丁寧に掘り下げていくと、私は前職時代のとある上司に強い申し訳なさを感じていて、別の上司には評価されたいと思っていたことに気づきました。
勝手に投影していたこと
キーワードの意味と過去の経験の関連を紐解いたうえで分かったこと。それは、とある人物にかけられている言葉を、私は勝手に受け取りに行っていたということです。
私は周りから指摘をされづらいという自覚があります。
指摘を受け入れる姿勢がうまく作れないことは数年前から自覚していて、私への指摘を誰かが肩代わりしてくれているんだろうなと思うことがあります。
例えば、中学生の頃を思い出してみてください。同じことをしていても、怒られる人と怒られない人がいたと思います。
男の子で、おちゃらけた雰囲気のある子はよく怒られる。女の子で、真面目そうに見える子(=私)はあまり怒られない。
こんな状況が(私の妄想かもしれないけど)職場でも起きていると感じていました。
叱りづらいタイプだから、私は職場で叱られづらい。だけど他の誰かが受けている言葉は、本当は私にも向けられているものだ。
ずっとこんなふうに感じていたことに、今日のセッションで気づきました。
いまの気持ち
過去の私の中で起きていた感情に気づき、何に申し訳なさや苦しさを感じていたのかが分かったいま、私の心は軽いです。
今日のセッションは、正直覚悟を持って臨む必要がありました。
私は落ち着いてこの話に向き合えるのか。感情的になって取り乱してしまわないか。私はそんな自分のことも受容できるのか。
そんな心配と向き合ってから、セッションに臨みました。
だけど一方で、取り乱してもいいと思えた私もいました。
向き合いたい感情が湧いているいまが、この話題と向き合う時だと思う。シャドウを覗きたいと思っている私がいるうちは、他のテーマでのセッションはきっとできない。だから、取り乱してもいいから向き合ってみよう。
思いを決めて、セッションに臨んだ私。結果、コーチの方も丁寧に向き合ってくださり、心の重さが減りました。
心の重さが減ったのは、過去の私がいまの私に統合してきたからだと感じています。
水を手に持っている時は重さを感じるけど、飲んでしまえばその重さは感じない。そんなふうに、過去の私がいまの私の一部になったのだと思います。
セッションが終わった時は疲れと爽快感を感じていました。その後は温泉につかったようなポカポカさを感じ、いまは穏やかな感情があります。
シャドウになりそうだった直近7年半の私は、私に何を伝えようとしてシャドウ化しかけていたのだろう。そんな新たな問いも出てきました。
いまの感情を味わって、今日の夜を過ごしてみたいと思います。
7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️