越えられない夜を。
自分がこうなってしまった原因はなんとなく分かっている。
ただ言わないだけ。誰のせいにもしたくない。
楽になれる解決策も分かっている。
病院に行くたびに、心療内科のあの独特な匂いを嗅ぐたびに、
なんで私ここに来るようになってしまったんだろう、
どうしてこうなってしまったのだろうと
待ち時間に涙が込み上げてくる。
薬を片手に家に帰る電車の中で、
情けないような自分の不甲斐なさにまた涙が出そうになる。
一生、通うのかな。
一生、薬を飲まなきゃいけないのかな。
一生、思い出すのかな。
一生、苦しむのかな。
考えないようにしているマイナス思考の詰まった箱が、
パッと開いてしまうと自分では止められない。
過呼吸になるほどに泣いて、消えたくなる。
明確な解決策はわからない。
大体、夜になると魔物がマイナス思考になるような言葉を囁きにくる。
そんな夜に、ただ声が聞きたいだけ。
苦しくなった夜に、苦しいねって話を受け止めて欲しいだけ。
越えられない夜に、大丈夫だよって抱きしめて欲しいだけ。
眠れない夜に、一緒に夜更かしして欲しいだけ。
これも全部、わがままなのかな。
泣きじゃくっている時に玄関の前を足音が通ると、
助けに来てくれたんじゃないかって
密かに期待してしまう自分がいる。
そんなことあるわけないのに。
助けてとか話聞いてとか言えない。
言えてたら今頃こんなふうになっていないんだよね。
っていうただの弱音。
強くなりたいね。
なんか病院に行った次の日はうつ状態になるなあ。
吐き出したら少し楽になった。
ゆっくり休もう、おやすみなさい。
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