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【詩】こんな生き方しか
慈愛と悲劇の、経験の雨に濡れそぼる大地を
木の下にうずくまりながらじっと見つめて
晴れた空に、木の下で僅かな木漏れ日を感じながら
まぶしさに目を閉じて
こんな生き方しか出来ない、あなただから
私だから
【短編小説】赤月夜の薔薇
月は銀緑色に輝くのが普通であろうが、燃えるように赤く輝く月の頃は、凍てつく砂漠の夜を、襤褸をまとった白い人影が果ての果てまで一人歩くという噂が旅人達の間に行き交う。
紅黒くガサガサと蠢くサソリをブーツで捻り潰し、ターバンで口元を覆い直し、砂避けのマントをかき合わせて俯くと、男は足を早めた───次のオアシスまでもう少し───
さて、噂の白い人影であるが、月が赤く燃える夜、必ず一人の時にそれは現れ
『命にふさわしい』amazarashi
先ほどこの記事書いてたら、この曲もセットで思い出したので語ります。
朝日が昇ってきたような爽やかなイントロ。そして冒頭の『好きな人が出来た』というフレーズ。初めてここまで聴いた時は、「恋の歌……?」と思いました。
しかしさらに聴いていくと、恋に限らない事がわかってくる。むしろ人間愛だ。いつの間にか、イントロの爽やかさは静かな喪失感が増してくる。
そこからのサビ!この曲は歌詞もさる事ながら、サ
『さよならごっこ』amazarashi
アニメ『どろろ』のエンディングを見て知った曲。ボーカルのしゃがれた歌声と真摯に歌うその様が、『どろろ』の世界観にとてもよく合っています。
また『おどけて笑うのはこの道が暗いから』というフレーズが印象的。『どろろ』のエンディング映像では、このフレーズの時に様々な花が順にアップで写し出され、映像のセンスも好きです。
曲は淡々と、しんみりと始まる。風が吹きすさぶなか、無理に足を弾ませ気味に歩くかのよ