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シングルベッドで夢とコアラを抱く

アラサーがシングルベッドを買うこと

ふと思った。独身アラサー女子がシングルベッドを買い換えるのって結構やばいのかなって。もしかしたら、「ペットを飼い始めたら終わり」みたいなレベルでやばいのかもしれない。次に新しいベッドを買う時は、誰かと同棲する時に「ダブルベッド」以上だって考えてたのに。でも、それはすぐには訪れない未来だと悟った。

意を決して、年始のSALEで念願のコアラマットレスを購入。そしたら、小さなコアラのぬいぐるみが付いてきた。他に置き場所がないから、とりあえず枕元に置く。寝心地はとても良い。1週間でも、睡眠の質が上がったのを感じ取れる。「シングルベッド」だけど、久しぶりに奮発して良かったと思える買い物だった。「シングルベッド」だけどね。

夢って言ったら大袈裟だけど、結婚願望はそれなりにある。適当なノリの同棲じゃなくて、120%結婚するだろうって人と同棲したい。

家具も全部Francfrancで揃えたいし、食器も色違いのお揃いにしたい。2LDK以上でリビングテーブルとダイニングテーブルを余裕で置ける広さで。クローゼットは、Sex and the Cityのキャリーの新居みたいな高級ブランドショップばりのが良い。期せずも、そんな夢とコアラを抱きながら、新しいシングルベッドで寝ることになった2024年の始まりである。

私は潔癖症だからペットは飼えない。だから、ちょうどそれの代替がシングルベッドなのだ。新しい高級なシングルベッドを買い換えたばかりだから、少なくとも2年以上は使いたい。でも、できれば2年以内には結婚していたい。この変化球な矛盾と戦うのが、とてももどかしい。

マッチングアプリは変わらずやっているけれど、落雷的にビビビッと来る人にはまだ出逢えていない。私は惰性で恋をするんじゃなくて、例えマッチングアプリの出逢いでも瞬発的なロマンスの感覚を大事にしたい。フィーリングが合う人がいいってよく言うけれど、私はロマンスの感覚が合えばいいなと思ってる。フィーリングってなんか抽象的すぎるけど、ロマンスは核心の核心に迫っている感じがする。

過去にそんな人はいなくもなかったけど、色んな理由があって別れざるを得なかった。そんな人に出逢うと、やっぱりビビビッと来るし、その人のハートを素手で掴んでいる感覚になる。そして、また自分のハートも素手で掴まれている感覚になるのだ。その人のロマンスの脈を測って、ハートウォーミングを確かめているような感じ。

その脈を測って、「この人には私しかいない」「私にはこの人しかいない」っていう、お互いがお互いだけの脈拍計であるかのような確信を抱く。その確信が長く続かなかった時は、きっとその脈も止まってしまった時なんだな。新しい恋が生まれれば、また新しいロマンスの脈拍が打たれ始めるし、永遠にそれが続く可能性もある。脈拍数もその恋のフェーズによって、様々なはず。ロマンスの脈拍は唯一無二ということだ。

一緒に最高級のロマンスの脈拍を刻む人に出逢えるその日まで、己のロマンスの感覚に磨きを掛けたい。もちろん、見た目もね。30歳を迎える年に、飛びっきりチャーミングでロマンチックな恋ができますように。

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