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映画・映画館から

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自分で観た映画・ドラマの感想を、ワンポイントで書いてます。デジタル配信もあります。
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イノセンス 4Kリマスター版/押井守監督...aaltoのちょほほ日記@2025.2.15

イノセンス 4Kリマスター版/押井守監督...aaltoのちょほほ日記@2025.2.15

昨年、パトレイバーが再公開され、見に行ったが、この4Kリマスター版「イノセンス」「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」も見に行くと思われ…

「イノセンス」だが、4Kリマスター版が映画館で観ることが出来る。行くしか無い。漸く、あの極彩色絢爛豪華なアニメ動画が、明細な詳細な映画として映画館のスクリーンで見られるのは、実に喜ばしい。
公開当時から今一朦朧とした画質に疑問があった。実際配信

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NHKをディスる理由が分からない...aaltoのちょほほ日記@2025.2.13

NHKをディスる理由が分からない...aaltoのちょほほ日記@2025.2.13

SNSで良くNHKをディスる投稿や記事を見るときがあるが、正直あれがよく分からない..何が気に入らなくて、NHK止めろとか無くなれと言っているのか…それとも、私のNHK大好きが異常なのか..ちょほほ。

自分がTVを見るときは、取り敢えずNHKなのである。
特にBS4KやBSはよく見る。昨日もミトコンドリアを特集していた織田裕二がMCの「ヒュマニエンス」を見ていた。大体ミトコンドリアを特集する番組

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京都人の密かな愉しみ 他/源孝志 演出・脚本...aaltoのちょほほ日記@2025.2.9

京都人の密かな愉しみ 他/源孝志 演出・脚本...aaltoのちょほほ日記@2025.2.9

源孝志さん原作の「京都人の密かな愉しみ」は2015年からNHK BSプレミアムで放送されたが、こういう良質なドラマはNHK BSでしか見られなくなって久しい。

特に、原作と監督の問題なのだろうか、平成になってほぼTVドラマのレベルは低下した。唯一、NHK BSだけは奮闘していた。

この源孝志さんのこの「京都人..」と次作の「京都人の密かな愉しみ Blue 修業中」、「グレースの履歴」は欠かさず

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ホットスポット /NTV,NETFLIX...aaltoのちょほほ日記@2025.2.8

ホットスポット /NTV,NETFLIX...aaltoのちょほほ日記@2025.2.8

最近ハマっている唯一の民放テレビドラマである。

現在日テレで日曜日の夜に放送中なので、内容を詳細に書くのも憚れるが、ホテルのフロントで働くシングルマザーの女性と宇宙人という同僚や友人達の日常的なアクシデントや事件を巡るドラマである。

平凡な地方都市、職場、人々に宇宙人だという男性がいるという設定が違和感が有りすぎて、面白く1話をNETFLIXで観てから現在4話まで連日観ていた。

普段シリアス

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DUNE part2/Denis Villeneuve監督、Timothée Chalamet主演

DUNE part2/Denis Villeneuve監督、Timothée Chalamet主演

またしてもデジタル配信で、2回目の鑑賞をしたので、感想を。初見は映画館なので、どうしても話の筋を追うだけでしたが、自宅で配信をじっくりと見ると色々と気が付きます。

結構、音響効果が迫力ある。

映像は限りなく美しい。
この映画は、良くスターウォーズと比較されるが、此方の方が圧倒的に、映画としてのレベルは高い。
ちゃちなロボットやスターファイターは出てこない。

ストーリーもフランク・ハーバートの

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劇映画 孤独のグルメ/(2) 名もなき名食堂達...aaltoのちょほほ日記@2025.1.27

劇映画 孤独のグルメ/(2) 名もなき名食堂達...aaltoのちょほほ日記@2025.1.27

注:ネタバレあります。まだご覧になっていない方は、後日読んでください。

劇映画 孤独のグルメ のもう一つの主役達は、舞台となる市井の食堂です。特にフランスの裏路地のレストラン、五島列島の街の食堂「みかんや」、韓国の島の食堂は、何れも美味しそうな料理を作っていた。

それらに共通するのは、普通の街にある、普通の食堂で店主が長年拘り続けた料理方法や食材で作ってきたメニューなのである。
だから、何れも

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劇映画「孤独のグルメ」/松重豊 主演、監督...aaltoのちょほほ日記@2025.1.26

劇映画「孤独のグルメ」/松重豊 主演、監督...aaltoのちょほほ日記@2025.1.26

昨日、家族にせがまれて見に行った。驚いた、観客の数に。行った映画館はここ20年通っているイオンにあるシネプレックスだが、いつもは精々10名以下なのに、50名は居たのではないか…過去最高である..それ程、人気がある。勿論、30代より上の方々だが..。

さて、映画の感想だが、いつもTVで観ているので既視感があり、直ぐにそのグルメ世界に没入できる。特別なのは、パリや五島列島とかの舞台と豪華キャストの連

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女優 宮沢りえ/阿修羅のごとく(3)...aaltoのちょほほ日記@2025.1.20

女優 宮沢りえ/阿修羅のごとく(3)...aaltoのちょほほ日記@2025.1.20

Netflixのドラマ阿修羅のごとくの俳優宮沢りえさんと本木雅弘さん(以下敬称略)について、書きたい。今回は宮沢りえについて。

このドラマを観て感心したのは、この二人の俳優だった。
宮沢りえと本木雅弘。

脚本上、四姉妹なので4人の女優の共演だし、そこには女優としてのプライドやキャリアなど背景が垣間見える。
特に長女・綱子を演じる宮沢りえの不倫する女がその情念や葛藤が印象的だった。
役柄的に不倫

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(再)阿修羅のごとく/向田邦子の脚本について...aaltoのちょほほ日記@2025.1.19

(再)阿修羅のごとく/向田邦子の脚本について...aaltoのちょほほ日記@2025.1.19

昨日書き切れなかった、向田邦子さんの脚本について少し触れたい。

倉本聰先生や山田太一氏と比較すると、分かりやすいのだが、女性の心理描写に掛けては、この阿修羅でも冴え渡っている。

夫や父親の浮気や痴話騒動のドサクサに、相まみえる女の情念や鬼気迫る嫉妬や怨念を、これでもかと言うくらい描くのである。

だから、それは男には描けない。
いつも女たらしの夫を書いているが、反面その妻の怨念や嫉妬心は描けな

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阿修羅のごとく/原作:向田邦子、監督他:是枝裕和、Netflix...aaltoのちょほほ日記@2025.1.18

阿修羅のごとく/原作:向田邦子、監督他:是枝裕和、Netflix...aaltoのちょほほ日記@2025.1.18

NetflixでNシリーズとして7エピソードが配信されている。
1970年代にNHKで制作された向田邦子原作脚本を是枝裕和監督が再作成したものらしいが、これが実によく出来ている。

向田邦子さんのTVドラマは、当時から評価が高く、山田太一、倉本聰と並びあの時期のTV黄金期の頂点にあった。
それを、再映像化するにあたり、周到に現時点での名優達を配置し、隙の無いドラマに再構成している。流石である。

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[映画]わたしを離さないで/[主演]キャリー・マリガン、[原作]カズオ・イシグロ...aaltoのちょほほ日記@2024/12/19

[映画]わたしを離さないで/[主演]キャリー・マリガン、[原作]カズオ・イシグロ...aaltoのちょほほ日記@2024/12/19

amazon primeのビデオで2010年のマーク・ロマネク監督、キャリー・マリガン他主演の映画を観た。

静謐な原作であり、素晴らしい映画だった。久し振りに配信映画で感動作といえるものを観た。
カズオ・イシグロ氏の原作はこれから読むとして、映画の事を語りたいが、命とは、生きるとはという根源的な意味を問う作品として、奥が深い。

主人公達は、ドナー提供者として、生まれたクローン人間であり、その彼

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デューン 預言/U-NEXT...aaltoのちょほほ日記@2024.12.12

デューン 預言/U-NEXT...aaltoのちょほほ日記@2024.12.12

先週、病み上がりから見だした所為か、ストリートが今一理解しがたい所が多く、どうも再度見ないといけないくらい、難解である。
それが、単に自分の理解力が低下している所為か、はたまたこの作品の難解さにあるのか、不明である。

物語は、映画版の前日譚であり、1万年前だと言う。異能者のベネ・ゲセリット修道院がどうして、帝国や皇帝、領主達に取り入って行ったのかが、描かれている。

背景や美術があのおどろおどろ

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海の沈黙/倉本聰...aaltoのちょほほ日記@2024/11/24

海の沈黙/倉本聰...aaltoのちょほほ日記@2024/11/24

昨日、倉本聰先生作(脚本では無かった)の映画「海の沈黙」を観てきました。

見応えのある大人の映画でした。
特に「前略おふくろ様」や「北の国から」を観ていた世代には受けが良いと思われるが、若い人達にはどうだろうと…

年寄りにとっては、最近の軽い映画は観ないし、最近のドラマも見ていないので、見応えがあった。

倉本先生のドラマ特に耐えられるキャストも少なくなってきたので、最後の作品と言われると、そ

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機動警察 パトレイバー 劇場版 を観に行く  aaltoのちょほほ日記@2024/09/27

機動警察 パトレイバー 劇場版 を観に行く  aaltoのちょほほ日記@2024/09/27

もう一ヶ月前の事になりますが、あの劇場版 パトレイバーを観てきました。

これを昔観たのは、確かレンタルビデオ(死語…)だったし、30年程前だから、記憶も定かでは無く、

「ああ、こんな感じだったと…」

しかも、一緒に観に行った娘は、当時8歳…ちょほほ。

それにしても、押井守監督のセンス冴え渡る、小気味良い、シーンの展開。ストーリーの意外性。小道具の仕込み。

30年後の今観ても、素晴らしいア

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