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詩/キアロ・スクーロ
6月の空はより高く、深く間延びつ、空を穿つ。そこにどろりと、流す雨雲。
天球が、われらの浮かぶ天の川の、銀河の横腹かすめゆく。夜の闇へ、星くずが繋ぐ川をかけ、織姫と彦星さまとを彼の河岸へ。甘い逢瀬を導くは、砕けて散らばるこんぺいとう。
友との出会いを思い返すとも、いつでも濁って薄ぼんやりと。
アルコール、喉を燃やして腑へと落ちゆく。その水筋の通り焼け付くいきおいは、浮腫む頭は、記憶を押し出し、淀
日記/2022-04-28 人生がチョコレートボックスのようなものでも
帰り道、夕飯どき。
首元が伸びきったTシャツに垢じみたチノパン、ストラップを限界まで伸ばしきった肩掛けカバンには、パンパンに詰まった何らかの荷物。"まさに" と形容する他ない雰囲気のチー牛くんが、背中を丸めたまま早足で歩くそのリズムに合わせておなかをさすり、鼻先までずれ落ちた眼鏡を通して、所在なさげにきょろきょろと周囲を眺める。そのひときわ奇妙な歩き方は、わたしの視界の中で、否応なくわたしの
鑑賞メモ/What did you mean - Theo Katzman
♪
気に入った曲を見つけると、とりあえず1週間くらいはその曲だけを聞き続ける。
音楽好きを自称してはいるが、音楽を通じて知り合った友人が少ない。サブスクリプション・サービスによって音楽が身近になり続けているこの時代の恩恵に逆らっているような気もする。そういう人は、そもそも ”好き” という衝動のうちに、あまりにオブセッシブな成分を含みすぎているんだろう。あらゆる創作物の中でうつくしく描かれる
酩酊日記/ 不安と逃避と、神と信仰と
🍺
以前働いていたバーで、毎度、席に座ると同時にスピリタスのトニックウォーター割を頼むお客さんがいた。スピリタスとは、ポーランド産のアルコール度数96%にも達するウォッカの銘柄。そのあまりの純粋さがもたらすクレイジーな味わいは、他の数多のパーティドリンクとは一線を画す。強烈という概念そのものを生搾りしたかのようなスピリッツだ。
これ以上ない透明さのその液体の入った、小さなショットグラスを持
災害から考える、コミュニケーションの基本について
災害はいつも突然に
トンガにて大規模な火山噴火が起こった。
"大規模な噴火" と言われたとき、わたしが真っ先に思い出したのはポンペイだった。が、今回のトンガでの噴火は、それよりも強烈とのこと。有史における最大規模の噴火ということだが、巻き上がった噴煙によって衛星通信は遮断され、その火山がトンガへと繋がる海底ケーブルのごく近くにあったことでケーブルの切断に繋がり、現地の様子は衛星写真でしか確認でき
映画『エターナルズ』鑑賞メモ/かんそう
映画・音楽などの作品鑑賞は昔からの趣味ではあるが、ただチョコかじりながらぼーっと見てるだけっていうのはなかなかもったいない(≒優雅な)時間の使い方してんなと思って、鑑賞に際してメモを取りながら見てみた。楽しかったら続けてみようというつもり。
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※以下、作品内容への言及を含みます。──────────────
You just don't know,
退屈なときに、何をするでもなくTikTokをぼーっと見ていると、ボーカルグループ・Pentatonixの歌う、Favorite Thingsの動画が流れてきた。
メインになるパートが聞こえない。歌詞が字幕に出てくる。どうやら、視聴者が画面を見ながら歌うよう誘導する動画であるらしい。
すごく好きな歌だ。この歌が使われている映画、サウンド・オブ・ミュージックでのワンシーンが思い出される。小さく
エビの尻尾は不要だが、ないならないで物足りない。
尼崎に住む母が、突然、荻窪の我が家へ押しかけてきた。
母が現在携わっている教育事業での出張だという。10年近く前に体調を崩してから仕事量はセーブしていたはずだが、今やすっかりワーカホリックに逆戻りしているようである。
こうして何かに追われて、それに対する文句でもこぼしているくらいの生き方がとにかく性には合うんだろう。一番はつらつとして見える。水を得た魚、というには少々息苦しそうだが。長子で
お釈迦様の、言うことにゃ
iPhoneの画面というのは、どうしてこう、目に痛いのか。
映像をしっかりと見るためには小さすぎるので、目を凝らさないといけない。なのに、このけばけばしい輝度の不釣り合いたるや。明るすぎるな。
目を細めながら、画面を暗く調整しようとする。いや、待てよ。まだピザを持ったままだった。
これを食べてから、手を拭いて、それから操作しないと。
あっそうか。そのピザひと切れがどうにも食べきれないんだった。
ダルい感じのノリの人をうまいことコントロールしてくれて、あとでそのことに対してお礼言ったら「僕性格悪いんスよね~笑」とかこっ恥ずかしそうに笑ってるひとまァじ性癖
利己的で、自分が受ける損得への執着が人一倍強いのに、他人のそれに対してはルーズであるどころか、むしろ積極的に他人が損をするよう取り計らう人を、「性格が悪い」と言ったりしますね。
この「損得」は、機会均等の恣意的な調整に関するものであることもあれば、金銭的なものでもあったりしますが、要は他人の不遇を望んで、あざ笑う人をそう呼ぶんだと思います。
最近のアヴリル復活、うれしすぎる。
昔から性格の悪い
ポエムは冬の季語ですか?
iPhoneに乗り換えた。
値段たっけえ。
これが現代人にとっての普通か、という疑問と、これが現代人にとっての普通か、という安心感がある。「普通」に属すこと。
自分の生活や人生が特別変わったものであるという自覚はないが、いつか思い描いていたような「普通」を暮らしているわけではない。これから自分の人生はどこへ向かうんだろう。将来へ対する見通しの弱さとそこからくる不安は「普通」かな。
猫の写真を
「ありのまま」って言葉を聞いただけで例のディズニーソングを反射的に歌いそうになる
「ありのまま」「純粋」「素の自分」「飾らない」「無理をしない」
こういったフレーズに傾倒する人たちが、SNSでは特によく見られます。
SNSの利用頻度の高い人は内向的な性格傾向が強く、わたしも含め、コミュニケーション能力に難を抱えていたり、満足のいく人間関係を持てていないという自覚のある人が多いっぽいです。
冒頭のフレーズに傾倒しているらしい人たちのツイートやストーリーを読んでいると