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いつかの夏に、透明な夢を見る。

水面に顔だけ覗かせて

命の音を 聴いていた



僕の中から 響く音は

季節外れのラムネ色に浮かんで

瞼の裏に生まれた太陽と一緒に

水の底に沈んでいく



目を開くと

あの子が僕に似合うと言った

海色が広がっていて

あの詩が流れてきて

『僕はまた夢を見ていたんだ』と

その曲を口ずさみながら



身体に甘く纏わり付いたラムネを

何色でもない透明で

さらさらと

洗い流した


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