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#夫婦
【唯一続いていること】出会って13年目の夫との仲⑪〜プライスレス〜
前回のあらすじ
彼とは、友達以上な気がする夏休みを過ごしていた。
プライスレスなんだかんだ、直感は当たる、のかもしれない。
夏の終わり。
だんだんと日が短くなり、一人家に帰る時の夜風が涼しくなっていることに気づいてちょっとだけ寂しく思う。
それは、明日からは2人で自由に出かけられなくなるという日だった。
彼と、夜電話をしていた。
アルバイトの飲み会で、酔って帰ってきたようだった。
話
【唯一続いていること】出会って13年目の夫との仲⑩〜友達以上?〜
なんと、飽き性な私が、こつこつ書き始めた【唯一続いていること】の連載が、10回目になった。
パチパチ(拍手)。
前回のあらすじ
自問自答の末、私は彼への恋心を認め、彼といる時間は本当の自分になることを決めた。
友達以上? 季節は夏になった。
彼と始めた「新しいこと」は、紆余曲折あったが徐々に形になっていった。
私たちは変わらず友達だった。
なのに、時折、もう友達以上な気もした。
当たり
【唯一続いていること】出会って13年目の夫との仲⑨〜葛藤の果て〜
前回のあらすじ
私は、電話をする彼の姿に見惚れてしまった自分に気がついた。
葛藤の果て大変だ、と思った。
私が彼に惚れてしまったら、今までの心地良い関係性を自分の中で変えてしまうことになる。
できれば彼とはずっと良い関係でいたい。
私はすぐに感情に蓋をした。
なのに、ふと思った。
もし彼に、好きな人ができたら。
私はもう一緒に出掛けられないんだろうな、と。
胃のあたりがキュッと締め付け
【唯一続いていること】出会って13年目の夫との仲⑧〜心奪われる〜
前回のあらすじ
初めて2人で出かけると、彼といる時の自分が整うことをほぼ確信した。
心奪われる夫(当時はまだ友達)をなぜ好きかと聞かれると好きだからとしか答えようがないのだけれど、いつ好きになったかについてはこれだというものがある。
何年経っても色褪せず、はっきりと思い出せる。
初デートの後の私たちといえば、自然と2人でいる時間が増えていった。
どちらが誘うというわけでもなく、当たり前のよ
【唯一続いていること】出会って13年目の夫との仲⑥〜デートの誘い方〜
前回のあらすじ
先輩たちと合流した夜、彼とは「新しいことをやろう」という話になった。
デートの誘い方別にどっちがデートに誘ってもいいと思う。
2人で心地良い時間をつくってこそ。
お誘いを待つ必要はないし、待たせる必要もない。
お互いの思いで成り立っているのだから!
さて、「新しいこと」の企画会議は、新学期の始まりとともにゆるゆると動き出した。
構想はあった。
まずは必要なことを箇条書きにす
【唯一続いていること】出会って13年目の夫との仲⑤〜偶然を信じる〜
前回のあらすじ
彼と議論するのは楽しかったが、それ以上のお近づきはなく、私はそれを思い出にして日常生活を送っていた。
偶然を信じる電話は突然だった。
彼からだった。
私は、日が暮れた自室で新学期の科目選択に苦戦していたので、パッと脳みそが切り替わるようだった。
何の電話だろう。
思い当たる節がなかった。
電話に出ると、向こう側はちょっと賑やか。
「先輩たちと飲みに来てるんだけど、来ない?
【唯一続いていること】出会って13年目の夫との仲②〜初めての共同作業〜
前回のあらすじ
俗世を諦めた仙人みたいな(恋愛回避型、とでも言っておこう)思考回路の私は、恋愛や結婚への願望がなかった。
初めての共同作業これは持論だが、何はともあれ、まずは相手と共同作業からはじめることがおすすめである。
付き合うとか付き合わないとかの話になる前、意中の人でもそうでなくても、まず最初に、という意味である。
それは13年前に遡る。
私も彼(のちの夫)も大学生。
同級生たち
【唯一続いていること】出会って13年目の夫との仲①〜プロローグ〜
ひとつのことを長く続けていたり、何かに没頭している人を、尊敬する。
私には、長年打ち込んできた趣味や特技がない。
仕事以外で寝食を忘れてでできることがないことに気付き、ここ最近少しずつ色々なことを試してみるようになったばかり。
だけど、ひとつだけ10年以上続いていることがある。
それは夫との仲。
結婚する前も含めると、13年目の付き合いになる(私にとっては珍しく長続き)。
もともとは結婚願望も