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【唯一続いていること】出会って13年目の夫との仲⑥〜デートの誘い方〜

この記事では、飽き性な私が唯一続いている夫との仲について、出会った頃の出来事と感情(13年前の記憶)を言葉にしてみています。

前回のあらすじ

先輩たちと合流した夜、彼とは「新しいことをやろう」という話になった。


デートの誘い方

別にどっちがデートに誘ってもいいと思う。
2人で心地良い時間をつくってこそ。
お誘いを待つ必要はないし、待たせる必要もない。
お互いの思いで成り立っているのだから!



さて、「新しいこと」の企画会議は、新学期の始まりとともにゆるゆると動き出した。

構想はあった。
まずは必要なことを箇条書きにするところから始めた。


そんな中、私はあるイベントの抽選に当たった。
好きなアーティストがくる。
チケットは2枚ある。

私は迷うことなく、彼を誘った。
一緒に来てくれないか、と。


彼は、良いよ、と言ってくれた。


つまり、これが初めてのデートである。


恋愛回避型思考の私が、人様をデートに誘ったのである。
今思えば、驚くべき行動力だった。
自分にこのような大胆さがあったとは。
新しい自分を発見したみたいだった。

友人達には、少しからかわれた。
デートじゃん、と言われ、私は、確かにデートだよね、と言った。
そのままである。

ただ、私はこの時あまり「デートに誘った」という感じがしていなかった。

自分の好きなものを見に行ける。

これは、気恥ずかしさなどを大いに軽減する手助けをしてくれた。

正直、抽選に当たった!という喜びが大きくて、ひやかしなんてどうでも良くなっていたのかもしれない。

別に男友達と遊びに行くことはあるだろうしね。

それに、彼にはどうやら「彼女」は居ないようだった。
友達として2人で出かけても誰かに迷惑をかけることもない。
大丈夫。
その時の私は、かつてないほど大いに楽観的だった。


つづく

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