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【2021No.100】なぜ人は生きる意味を見失うのか

今年も気づけば100冊を読了してしまいました。

ついに読書ラバー、本の虫です。笑

とうことで、本日は泉谷閑示さんの
「仕事なんか生きがいにするな」という本を解説していきます。


この本のテーマは「生きる意味とは?」という疑問について考察することです。

結論からお話をしますと、

人は自分の心にウソをついて生きていているから「生きる意味」を見失ってしまうのです。

その原因としては

近年の人たちは自我を持っていないことがあげられます。

小さな頃から親に「これが正しい」「こうしなさい、ああしなさい」「みんなと同じように」と言われ続け

気づけば親や学校の先生、社会が「良し」とすることを受動的に受け入れてしまうことで自分の考えや、心に正直に従うことができなくなってしまいました。

例えば、皆が働くから自分も働く。

勤勉に勉学に励んでいい成績を収めるとみんなから一目置かれるから頑張る。

といったようにたとえ自分本位でやりたくないと思っていることも社会的な存在意義や価値、承認欲求を求めてやってしまうことが私たちの生活に少なくとも存在しているはずです。


他にも情報化社会の発達によって世の中の自分よりも優れている人や人気を博している人が目に入り、自分の価値観を相対的に低下させてしまう。


これが「生きる意味」を失ってしまう原因です。


自分って、別にいなくても。。。とか

社会に必要とされていないのに生きている必要はあるのか。。。とか

そんな思考に陥ってしまいます。


でも、そんな思考や精神状態の解決策もやはり日常に隠れています。

その解決策というのが、最初にも述べたように
「心の赴くままに生きる」こと

つまり、「即興で人生を生きる。」ということです。

この感覚については子供の頃の自分を思い出すのが一番手っ取り早いでしょう。

子供の頃、他人からの価値観を気にして遊んでいなかったし、生活していなかったはずです。

スーパーでお菓子を泣きながらねだったことも、

クレヨンで決して上手とは言えない絵を書いたことも

お菓子が欲しい、絵が書きたい!

といったようにすべて自分の心に従っていたはずです。


このような気もちを取り戻すためには例えば

地図を持たずに旅に出て、目的地も決めず、交差点に差し掛かったら自分の心が示す方向にただ進み続ける。であったり

栄養やレシピを気にせず、自分が食べたいと思ったものをかごに入れてレジに持っていく。

挑戦してみたいと思っていた楽器を購入してきれいな音色を響かせることができなくても演奏してみる。

などなど


自分の心のままに、やりたいことをやる。

そこに人の価値観とか、合理性や上手い下手は関係ありません。

ただ、自分の思うままに生きる。

それだけでいいのです。

「禁欲」は人間らしさを捨てることと等しい行為です。

人間らしさを捨てるから、「生きる意味」がわからなくなる。

心に従って生きる時間を意図的に作って、その時間をじっくり味わいましょう!



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