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本の背表紙のある世界

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読書のこと。書棚のこと、書斎のこと。書店のこと、図書館のこと。皆の心の中の、広大な世界のこと。
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#シナリオ

読むべき本は、読むべき時にやってくる~『あきない世傳 金と銀』~

読むべき本は、読むべき時にやってくる~『あきない世傳 金と銀』~

11年前、書店に並んだ、高田郁氏の『みをつくし料理帖』。
お江戸神田の小料理屋が舞台のこの小説を、私は夢中になって読んだ。
以来、ミステリ一辺倒だった私が、料理が主題の小説を選んで読むようになった。今まで以上に時代小説に手を伸ばすようになった。
そして、女性が仕事に打ち込む話が好きなのだと、はっきりと自覚した。

今年3月、氏の別シリーズ『あきない世傳 金と銀』を、やっと手に取った。
なぜ今まで手

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【シナリオ】「父の形見」~喧嘩~

【シナリオ】「父の形見」~喧嘩~

◯東京メトロ上野駅・銀座線ホーム(朝)
   乗客の列に並ぶスーツ姿の大杉綾(43)。
   ショルダーバッグの中で、スマホが執拗になり続ける。
   綾、溜息をついてスマホを取り出す。
良子の声「あぁやっと。綾ちゃんあのね…」
綾「もうママ! この時間はダメだって…」

◯三上家・居間・中(朝)
   ソファで三上良子(75)が受話器を耳に、コードを弄りながら仏壇の遺影をみている。
良子「パパの

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シナリオ課題のお題が形になりそうで形にならず、腰を据えて書く時間もなく、思いついたセリフをひたすら隙間時間にスマホにメモった1ヵ月。ようやく所定枚数に見合うかもな展開の糸口が。
しかし睡眠負債の解消が優先だよな…。寝る用、書く用、読む観る用に自分が3体欲しい…。

本日は通院、からの博物館。
コロナで全予約制になって、以前ほど気軽に立ち寄れなくなったけれど…やっぱり行くと楽しい。
大好きな、ドラマの聖地(笑)の大階段で、シナリオ課題書くぞー! と気合を入れる。
頭の凝りを解すアート本を少し読み進めて、リフレッシュ休日終了。

#落日 読了。 #湊かなえ 氏の非・嫌ミスに初遭遇。
錯綜する人と時間とたくさんのテーマが、まわり舞台のような構成で静かに大きく展開。ほのかな希望のラストまで掴まれぱなし。
重要人物のひとりが脚本家の卵なのも個人的にツボ。物語を描くとはどういう事なのか、考えさせられました。

【シナリオ】 「書けば、叶う」

【シナリオ】 「書けば、叶う」

〈人物〉
山崎栞(27)OL
内海草介(32)書店員
守屋敏夫(51)書店長

◯上野鳴鐘堂書店・催事コーナー(夕)
   数本の笹に短冊が下がっている。
   笹の隣に「星に願いを」と書かれたPOP。
   スーツ姿の山崎栞(27)が短冊を笹に結ぼうとしている。
   短冊が手を離れ、数m先の緑のエプロンをつけた長身の内海草介(32)の足元に落ちる。
栞「あっ…」
   内海、屈んで短冊を拾い

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久しぶりのホームルーム。本日したこと。

久しぶりのホームルーム。本日したこと。

本日自宅待機日。
朝、目が覚めたら体が重い。
昨日の寒さゆえか、通勤リスク疲れか。。。
解除が来ても、一定の在宅勤務率をキープしたいと強く願う。

午前中はエンジンかからず。
この頃、食指が伸びなかったビジネス書などを読みながら、ぐだぐだと過ごす。

午後はシナリオ関連の無料生配信を視聴。
YouTubeのチャンネルを開いたら、zoomが流れて来た。
なんだか職員室に遊びに行ったみたい。画面の中の

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【立夏の歌】夏来る 心の船に帆を上げていざ漕ぎ出さむ 夢の海原

【立夏の歌】夏来る 心の船に帆を上げていざ漕ぎ出さむ 夢の海原

夏来る
心の船に帆を上げていざ漕ぎ出さむ
夢の海原            〈未芙美〉

立夏の句でも…と思っていたのですが、こんな歌になりました。
イメージは、私の読書人生を開いた物語、S.C.ルイスの『ナルニア国物語』シリーズに登場する、もの言うネズミ・リーピチープです。

『ナルニア国物語』については、いつかどこかでゆっくりとお話したいと思います。。。

子供の日の今日。立夏の今日。
幼い頃か

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