- 運営しているクリエイター
#現代自由詩
透かして見つけた19つ目の星
忘れたくない夜の数がぼくにとっての光で星で、それらを繋げる指先の透明な動きは紛れもなく祈りそのものだった。空書きをしてきみに伝える内緒のダブルミーニング。流星みたいに指を滑らせかけた呪い。この呪いの読み方を知っているのはこの世界にぼくときみだけ。深夜2時にふたりでなぞったあの歌詞がその夜の深さを本当にする。そのせいできっとぼくはこれからもあの夜のことを忘れられない。きみはこれもただのこじつけだって
もっとみる. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
きみの脈拍を感じてわたしは所詮他人なのだと知ったあの日、はじめてきみとひとつになりたいとこころから願いました。願い事は、叶わないからするものなのだということも知っていたから。きみをもっと解りたくて、だけどそうしてきみに触れる度にわたしたちは他人になる。きみの脈拍を感じた瞬間、わたしの身体もおおきくおおきく脈を打つ。ああ、きっとわたしたちはひとりでも生きていけてしまうんだね。それでもこうしてふたりで
もっとみる