16ビートはやお

ちょっと心の動く文章が良いですよね。普段はドラムを叩いています(ZOOZ/ガストバーナ…

16ビートはやお

ちょっと心の動く文章が良いですよね。普段はドラムを叩いています(ZOOZ/ガストバーナー/THE SALARYMEN/Emu sickS)

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  • 徒然なるビート

    自分の人生を振り返って大切なものを考えたり考えなかったりするブログです。

  • ガストバーナー危険浪漫譚

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    SUPER COOLバンド、ZOOZのあれやこれやを綴ります。

  • 人生って何だろう?

    人生って何なんでしょうねぇ。分からないけど考えることは楽しかったりしますよねぇ。

記事一覧

独善と不機嫌

[1]自分のことばかり考えている   「機嫌の悪い自分を相手に見せて不快な思いをさせたくない」という気持ちばかりが先行して、自分はあまり不機嫌になれない。たまにコ…

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数字を柔らかく

[1]数字の化け物  承認欲求の化け物達が目に余る。SNSでも、実生活でも、自分の価値を認められたい、大きくなりたいと、しきりに小手先の技術を駆使する人が視界に入る…

思いやりの押し付け

[1]思慮の敗北  「思いやり」を勘違いしないようにどれだけ注意していても、間違ってしまうときがある。「思いやり」と称していても、「相手にこうしてほしい」という自…

ガストバーナー危険浪漫譚/2024年4月のライブ

4月のガストバーナーはライブ月間でした。 思い出大好き振り返りのコーナーです。  社会人に与えられる休日の約半分をライブに注ぎ込みましたが、本当にライブって楽しい…

空いた穴は空いたまま

[1]塞がらない  穴が空いたまま生きる。最近の身内の不幸で心に大きな穴が空いてしまった。夢にだって平気で出てくるし、あの曲がり角を曲がったらひょっこり出てくるん…

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他人はぬいぐるみではない

[1]ぬいぐるみだけが理解してくれる  ぬいぐるみだけが理解してくれる。自分自身が幼少期の頃、何かストレスや悩みがあるとよくぬいぐるみに相談していた。ぬいぐるみは…

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思い出は抜け殻

[1]変わる街  今年に入ってから「思い出の場所」を歩くことがかなり多くあった。小学生の頃遊んだ公園や、もう潰れてしまった駄菓子屋、当時住んでいたマンション、デイ…

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異なる脳

[1]異なる脳  人間同士の齟齬。相手にどれだけ丁寧に伝えているつもりでも、言葉を尽くしているつもりでも、相手に歪みなく伝わっていない場合、意図していない伝わり方…

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負い目を感じない生き方

[1]春の挨拶  この一週間は、とても不思議な一週間だった。少し落ち着いたらまた改めて書きたいと思っているけれど、今は時間の距離が近すぎて書けないこともあったりす…

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無痛の人

[1]痛みを感じない人  世の中は思ったよりも会話のできない人が多い。そういう人の多くは、どんな状況でも自分のことを正しいと思っているし、自分の心の痛みに鈍感、い…

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優しく生きるには

[1]優しく生きるには  日頃から「死」というものを意識しながら生きていると、どうも我儘になれないし、なんだかなるべく他人に優しく居ようと思ってしまうのは僕だけな…

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疲れる季節

[1]一人で生きたい  最近は身の回りに優しい人が多いおかげで、世の中の大半はどうも「関わりたくない人」だったことを忘れていた。悔しいけれど、そういう現実を思い起…

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テレビを消して寝れない

[1]逃げ回っている  予定で埋まっていくカレンダーに安心を覚えている僕は、現実から逃げている。予定を埋めることで「自分と向き合うこと」から逃げている。  内向き…

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お手軽な正義

[1]お手軽な正義  正義というのはとてもお手軽で、失敗や失態を犯した人に対して対岸から正論を吐いて追い詰めれば良いだけだから、いとも簡単に優越感を獲得できる。 …

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心を食べる化け物

[1]心を食べる化け物  心を食べられている。最近そんな気持ちになることが多くて参っている。人の善意に群がり、ゾンビのように食い散らかして去っていく。本人は食べて…

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都合が良くて何が悪い

[1]都合が良い  自分は都合の良い人間だなと思う。人と関わるストレスに耐えられず一人で生きたいと願う一方で、社会システム上、どうしても一人で生きられないストレス…

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独善と不機嫌

[1]自分のことばかり考えている 
 「機嫌の悪い自分を相手に見せて不快な思いをさせたくない」という気持ちばかりが先行して、自分はあまり不機嫌になれない。たまにコントロールできないこともあるけれど、なるべくそうならないように不機嫌を避けている。
 仲良くなればなるほど相手と自分の「機嫌」が折々に触れて気になってくる。「親しき仲にも礼儀あり」と言い換えてもいいかもしれない。親しい人同士だからこそ、ず

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数字を柔らかく

[1]数字の化け物
 承認欲求の化け物達が目に余る。SNSでも、実生活でも、自分の価値を認められたい、大きくなりたいと、しきりに小手先の技術を駆使する人が視界に入る。
 そういう人は、何か他人と比べられる数字やステータスが何より大事で、自分を大きく見せようと必死で、色々な人に対して比較したり、近づいたり、切り捨てたりする。
 「自分の価値を認められたい」という承認欲求を満たすためには、本当は、自分

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思いやりの押し付け

[1]思慮の敗北
 「思いやり」を勘違いしないようにどれだけ注意していても、間違ってしまうときがある。「思いやり」と称していても、「相手にこうしてほしい」という自己満足や価値観を押し付けてしまっていることが往々にしてある。
 相手のためを思っている言葉や行動が、裏を返して自分の欲求を満たそうとしているだけだったりする。まるで自分が、相手の思考や行動を分かっているかのような、正しい方に導いてあげてい

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ガストバーナー危険浪漫譚/2024年4月のライブ

ガストバーナー危険浪漫譚/2024年4月のライブ

4月のガストバーナーはライブ月間でした。
思い出大好き振り返りのコーナーです。

 社会人に与えられる休日の約半分をライブに注ぎ込みましたが、本当にライブって楽しい。ずるい。
 ライブそのものも楽しいですが、その周囲、バンドメンバーと過ごす時間、バンド仲間と久しぶりに会ってわいわいしたり、ライブを楽しんでくれているお客さんの嬉しそうな顔を見たり、なんだか予定を作ってみんなでその日を一生懸命楽しむ姿

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空いた穴は空いたまま

[1]塞がらない
 穴が空いたまま生きる。最近の身内の不幸で心に大きな穴が空いてしまった。夢にだって平気で出てくるし、あの曲がり角を曲がったらひょっこり出てくるんじゃないかとか、日が経つにつれ、人生で最大のショックを受けたあの日はフィクションだったんじゃないかと思ってしまう。
 けれど、どれだけフィクションだと思っても現実は現実で会えないし、夢で会えるのは嬉しいけれどそれはやっぱり夢だったりする。

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他人はぬいぐるみではない

[1]ぬいぐるみだけが理解してくれる
 ぬいぐるみだけが理解してくれる。自分自身が幼少期の頃、何かストレスや悩みがあるとよくぬいぐるみに相談していた。ぬいぐるみは僕のことを完全に理解してくれ、いつだって肯定したり、励ましたり、心の状態を完璧に察知した言葉をかけてくれていた。ぬいぐるみに「今日はちょっと話を聞く気になれない」と言われたことがない。
 いつも話を聞いてくれるぬいぐるみは、自分のことを完

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思い出は抜け殻

[1]変わる街
 今年に入ってから「思い出の場所」を歩くことがかなり多くあった。小学生の頃遊んだ公園や、もう潰れてしまった駄菓子屋、当時住んでいたマンション、デイサービスに変わったコンビニ、表札の変わっている友達の家、通っていた高校、様々な街をくぐり歩く機会がずっとあった。
 最初は「あぁ、懐かしい!あそこは変わってないなぁ」「あの時、怒られたっけなぁ」と懐かしさに耽りながら当時の思い出を手繰って

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異なる脳

[1]異なる脳
 人間同士の齟齬。相手にどれだけ丁寧に伝えているつもりでも、言葉を尽くしているつもりでも、相手に歪みなく伝わっていない場合、意図していない伝わり方をしていた場合、それは誰の何が欠けてしまった結果なのだろうか。
 人間は弱いのでできるだけ「言葉を尽くした自分は間違っていない」と思いたいし、大切にしている人ほどより「伝わっていて欲しい」という気持ちが強くなって、「そんなつもりで言ったん

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負い目を感じない生き方

[1]春の挨拶
 この一週間は、とても不思議な一週間だった。少し落ち着いたらまた改めて書きたいと思っているけれど、今は時間の距離が近すぎて書けないこともあったりする。
 そういう時期は、不思議な連絡が舞い込んできたりもする。もう10年近く会っていない大学院の同期が僕を宛先に入れて、挨拶のメールを送ってくれた。どうやら、彼は母校の大学院に教える立場として着任したとのことだった。昨年、別の同期が同様に

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無痛の人

[1]痛みを感じない人
 世の中は思ったよりも会話のできない人が多い。そういう人の多くは、どんな状況でも自分のことを正しいと思っているし、自分の心の痛みに鈍感、いや、痛みすら感じないものだから、他人の心の痛みも全く理解できなかったりする。
 他人を傷つけることをなんとも思っていないというよりかは、相手が傷ついていることに気付くことのできない「無痛の人」の存在が僕を苦しめている。痛みが共有できなけれ

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優しく生きるには

[1]優しく生きるには
 日頃から「死」というものを意識しながら生きていると、どうも我儘になれないし、なんだかなるべく他人に優しく居ようと思ってしまうのは僕だけなのでしょうか。
 普通は逆なのかもしれない。「いつか死ぬから」と思えば横暴になったり、自分勝手になったり、他人の気持ちを憚らずに生きたりするのかもしれません。しかし僕個人は、今日が最期かもしれないと思うと、ちょっとくらい周りに良い気持ちで

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疲れる季節

[1]一人で生きたい
 最近は身の回りに優しい人が多いおかげで、世の中の大半はどうも「関わりたくない人」だったことを忘れていた。悔しいけれど、そういう現実を思い起こしてくれる仕事は必要悪なのかもしれない。今日も僕は、仕事中にパソコンを見つめて、会ったこともない東京の人の語気の強いメールを眺めて「人間疲れる」と思っていた。
 僕は我儘なので、都合良く一人で生きていきたいと思っていたりするけれど、結局

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テレビを消して寝れない

[1]逃げ回っている
 予定で埋まっていくカレンダーに安心を覚えている僕は、現実から逃げている。予定を埋めることで「自分と向き合うこと」から逃げている。
 内向きの自分と向き合うのはとても怖い。そこには将来、生死、病気、現在、金銭、感情、アイデンティティ、いずれは終わる全ての物事、諸々の可能性に対する恐怖と直接対話しなくちゃいけないからだ。
 一人で眠る時、どうしてもテレビを消すことができないのは

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お手軽な正義

[1]お手軽な正義
 正義というのはとてもお手軽で、失敗や失態を犯した人に対して対岸から正論を吐いて追い詰めれば良いだけだから、いとも簡単に優越感を獲得できる。
 別に責められるべき人は責められても良いし、大抵は責められるだけの理由があり、反省のきっかけとして苦言を呈されることが必要だけど、気をつけないといけないのは、正義の光に守られて正論を吐く側自身の資質だといつも思う。
 正義の光に守られてい

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心を食べる化け物

[1]心を食べる化け物
 心を食べられている。最近そんな気持ちになることが多くて参っている。人の善意に群がり、ゾンビのように食い散らかして去っていく。本人は食べているという実感もないから厄介だ。
 生きていると、そんな心を食べる化け物に遭遇することが多い。決して自分からは動かず、何かあれば正論めいた文句を言い、人の気持ちを考えず、楽な方楽な方へ流れ、責任を取らない割には「自分は十分すぎるほど人とし

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都合が良くて何が悪い

[1]都合が良い
 自分は都合の良い人間だなと思う。人と関わるストレスに耐えられず一人で生きたいと願う一方で、社会システム上、どうしても一人で生きられないストレスに苛まれていたりする。
 一人になりたいのは、人と関わることで自分が傷つきたくないという自己本位な理由しかないのだけれど、だからと言って、一人で過ごしていても急に不安になったり寂しくなったりして、自分の気分と合うように都合良く予定が入ると

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