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空いた穴は空いたまま
[1]塞がらない
穴が空いたまま生きる。最近の身内の不幸で心に大きな穴が空いてしまった。夢にだって平気で出てくるし、あの曲がり角を曲がったらひょっこり出てくるんじゃないかとか、日が経つにつれ、人生で最大のショックを受けたあの日はフィクションだったんじゃないかと思ってしまう。
けれど、どれだけフィクションだと思っても現実は現実で会えないし、夢で会えるのは嬉しいけれどそれはやっぱり夢だったりする。
他人はぬいぐるみではない
[1]ぬいぐるみだけが理解してくれる
ぬいぐるみだけが理解してくれる。自分自身が幼少期の頃、何かストレスや悩みがあるとよくぬいぐるみに相談していた。ぬいぐるみは僕のことを完全に理解してくれ、いつだって肯定したり、励ましたり、心の状態を完璧に察知した言葉をかけてくれていた。ぬいぐるみに「今日はちょっと話を聞く気になれない」と言われたことがない。
いつも話を聞いてくれるぬいぐるみは、自分のことを完
負い目を感じない生き方
[1]春の挨拶
この一週間は、とても不思議な一週間だった。少し落ち着いたらまた改めて書きたいと思っているけれど、今は時間の距離が近すぎて書けないこともあったりする。
そういう時期は、不思議な連絡が舞い込んできたりもする。もう10年近く会っていない大学院の同期が僕を宛先に入れて、挨拶のメールを送ってくれた。どうやら、彼は母校の大学院に教える立場として着任したとのことだった。昨年、別の同期が同様に
テレビを消して寝れない
[1]逃げ回っている
予定で埋まっていくカレンダーに安心を覚えている僕は、現実から逃げている。予定を埋めることで「自分と向き合うこと」から逃げている。
内向きの自分と向き合うのはとても怖い。そこには将来、生死、病気、現在、金銭、感情、アイデンティティ、いずれは終わる全ての物事、諸々の可能性に対する恐怖と直接対話しなくちゃいけないからだ。
一人で眠る時、どうしてもテレビを消すことができないのは
都合が良くて何が悪い
[1]都合が良い
自分は都合の良い人間だなと思う。人と関わるストレスに耐えられず一人で生きたいと願う一方で、社会システム上、どうしても一人で生きられないストレスに苛まれていたりする。
一人になりたいのは、人と関わることで自分が傷つきたくないという自己本位な理由しかないのだけれど、だからと言って、一人で過ごしていても急に不安になったり寂しくなったりして、自分の気分と合うように都合良く予定が入ると