JKだし、青春部活ものを書いてみっか!(2)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」
「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!
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●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。
●桃ちゃん:いい子。
●青ちゃん:不思議ちゃん。
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前回までのあらすじ:「青春部活ものもアリだよな!」ときぃちゃん。青ちゃんのアドバイスで、まずは「昆虫食研究部」というアイデアが浮かんだが……!
桃 こっ、昆虫食じゃなくて……もっと別のはないかなぁ?
き アレ?桃ちゃん、昆虫食研究部は好みじゃない?
桃 虫苦手だし……ホラ!私たち、女子高生なんだからさ!JK作家らしく、もっと青春真っ盛りな感じがいいんじゃないかな!
き 青春ねぇ……でも昆虫食くらいまでいかないと話題性ないんじゃね?
桃 ちょっ、ちょっと待って!きっと他にもあるから! えっと、えっと……。
き ……いや、待てよ。……うん!来た来た来たぁ!ラノベの神、降臨!
桃 きっ、来たんだ……。神様早いね。えっと……虫じゃないよね?
き おいおい、桃ちゃーん!私だって花の16歳。虫のことばっかり考えてるわけじゃないよぉ。
桃 そうだよね!アハッ。ごめんね!
き ドンマイドンマイ!
桃 えっと、どんなお話?
き うん、「女子拷問部」っての。
桃 えっ!
き ドヤッ!
桃 ドヤッて……どうしよう。嫌な予感しかしないよ。
き えー、なんだよ、桃ちゃん。松本引越センターかよぉ。
桃 それは「キリンさんが好きです。でもゾウさんの方がもっと好きです」だよ!私が言っているのは、「昆虫食は嫌です。でも拷問の方がもっと嫌です」!!
き おおっ!そうか!
桃 そうだよ!
き 嫌?
桃 嫌っていうか……拷問でしょ?えっと……怖いし……。
き んー、そうだと思って、頭に「女子」を付けたんだけど……。
桃 付けてもダメだよ!
き じゃあ「HUGっと!拷問部」とか……。
桃 HUGってもダメ!
青 「拷問部@」。
桃 ダンゴムシ!……えっと、えっと、そもそも女子拷問部って何するの?
き おっ!興味が出てきた?よっしゃ、ご説明しましよう!
桃 サッ、サワリだけでいいよ!
き ファンタジーっぽい設定を考えててさ。ある日、主人公たちは天使から特別な能力を与えられるんだ。で、その代わりにちょっとした依頼を受ける、と。
桃 アレ……思ってたのと違うかも……。
き だろ?
桃 うん。魔法少女ものとかそんな感じかなぁ。
き そうそう!そんな感じ!
桃 そっかぁ……えっと、どんな能力を授かったの?
き 永遠の命。
桃 ……えっ!?
き 死んでもすぐに生き返るんだ。
青 人が原始の頃から追い求めてきた夢が、ついに叶うんだね。
桃 あの……そんなチート能力の代わりに引き受けた依頼って……。
き 天使が言うんだよ。「地獄の拷問器具をアップデートしたいんだけど、現代人のことはよくわからん。だからお前さんたち、いろいろ試して報告してくれ。永遠の命を与えたんだから、死ぬ気で頑張ってくれよな。……文字通り、死ぬ気で」。
桃 怖いよ!2度言う天使が怖いよ!!
き かくして、女子拷問部が結成される。彼女たちのもとには、毎週古今東西の拷問器具が送られてくる。それを試して、天界に報告する部活!……これだ!ドヤッ!
桃 ううっ……。
青 「アイアン・メイデンは、あっという間に死んじゃうから思ったほど苦痛がない」とか?
き 「ファラリスの雄牛は確かに熱くて苦しいけど……牛ってどうなのよ?時代錯誤じゃね?」なんて。
青 「凌遅は確かにくるものがある」とか。
き そうそう!どうだろ?
青 女子高生の阿鼻叫喚は、ある層には確実にヒットする。手堅い需要があるという点で、いいアイデアだと思う。
き おっ、マジで?
桃 そんなの特殊な人しか読まないよぉー!
き んー?そうかぁ?
桃 そうに決まってるよ!
き でも、ホラ。女子高生が戦車で戦うって話が流行るんだからさ、拷問だって……。
桃 一緒にしちゃダメー!!
現場の声を重視する系天使ー!!
明日も見逃すな!!(毎日更新中)
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