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かわせみ💎読書論考 継続中

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もっとも苦手だった読書。ひたすら読み、修行のごとく解読した。読んだことを忘れ、いまだ振り返り読書をしています。ただ、その読書は二度と忘れない「ボクだけの図書」として、生涯のアーカ…
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#志賀直哉

城崎温泉の思い出

城崎温泉の思い出

志賀直哉が逗留した宿 三木屋さん

志賀直哉の散歩道 引き返したところ

夕飯 東山荘 田木屋

串ネズミの現場はわからなかった

そして、一の湯(洞窟湯あり)

朝ごはん

 ボクの文学感は、志賀直哉先生の感性と夏目漱石先生の理論に影響を受けています。なんだか、志賀直哉先生の文章が素晴らしいと信じながら読書をして来た。最近、川場康成先生の「古都」のが上かなと感じつつも、志賀直哉先生を支持していま

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志賀直哉ゆかり 城崎温泉

志賀直哉ゆかり 城崎温泉

 文豪:谷崎潤一郎氏より、志賀直哉は"小説の神様"と称された。志賀直哉の小僧の神様ともかけている。特に、短編を多く描いた。中でも、この「城崎にて」「清兵衛と瓢箪」「小僧の神様」は、美文として昭和の国語の教科書に載った。
 ボクは大学を卒業し、テレビのない四畳半で「城崎にて」を教材ではなく娯楽として読んだ。まったく病むところのないボクなのに、「城崎にて」を読んで感動した。それは脳みそ筋肉のボクに精神

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城崎にて、串ネズミ話

城崎にて、串ネズミ話

 今年は、城崎温泉に行く予定だった。そんな年を、何回過ごしたかわからない。二桁はある。ところが、今年9月に行くことになった。姫路城→有馬温泉→城崎温泉→伊根の舟屋→天橋立。ボクにとってはゴールデン・コース。すてに、家内がツーリズムに申し込んでくれた。(8月は、息子が石垣島へ招待してくれている🛳️)

 なんで城崎温泉に行きたいかというと、志賀直哉作「城崎にて」が好きだからです。主人公は交通事故の

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かわせみ💎読書考

かわせみ💎読書考

第一章 「読書とは」について

 小学校卒業の前に、担任の先生が本についての話をしてくださった。いまだに、正しい理解かどうかわからないが覚えている。

「みなさん、これからもたくさんの本を読んでください。読むだけ、読んで考える、読んで血や肉にしてください。
 本は、いろいろなことに役立ちます。また、悪いことを覚えてしまうこともある。また、悪いことを知ることで間違えを起こさない歯止めになります。

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「いのち」の姿を描く

「いのち」の姿を描く


 「死」と「生」を一直線で結び、「いのち」のあり方を示した「城崎にて」は、絶品でした。

 命拾いをした主人公が静養した城崎で。あまりに普段の生活に、そして素朴な出来事に出会う。
 蜂の死、串鼠、さらにイモリの死に様。平生であれば気にも止まらない出来事が、フェーテルの世界で彼にリアルさを眼覚させる。私は串鼠の描写に心を打たれた。小動物の動きを通じ、いきおい人間の「生の尊さ」を、問いかけられた。

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作家と作品、あれこれ📚

作家と作品、あれこれ📚

いろいろな視点で、作家を整理/整頓をしてみます。てとも、ワクワクしています。

1、日本文学の偉大な作家

①夏目漱石(こころ、三四郎)
②森鴎外(雁、青年)
③川場康成(古都、伊豆の踊り子)
④志賀直哉(城崎にて、清兵衛と瓢箪)
⑤島崎藤村(破戒、千曲川スケッチ)

2、日本文学の好きな作家

①志賀直哉(城崎にて、清兵衛と瓢箪)
②夏目漱石(こころ、三四郎)
③川場康成(古都、伊豆の踊り子)

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