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愛すべきイタリア食文化

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イタリア料理研究家です。 作るより、どちらかというと 歴史や発祥に興味ありがあります。
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#イタリア

もちろんオリーブオイルもイタリア産🇮🇹

もちろんオリーブオイルもイタリア産🇮🇹

2009年にイタリアでオリーブオイルソムリエになりました。なので、今回はイタリアのオリーブオイルについて書いてみたいと思います。

イタリアは生産量世界第2位。

では、イタリア国内は?

プーリア州が一番です。
日本では、なんとなくトスカーナ州のオイルが多い気がします。
イタリアでも産地偽装?他の州のオイルをもってきてボトルに詰める。でも、これは合法。
ボトルに詰めた場所でOK🙆‍♀️
でも、

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イナゴ豆の話し。

イナゴ豆の話し。

2019.3のシチリア旅では、何故かイナゴ豆の話しに、ついていた。

今回の旅の運転手さんがまるでガイドかのように親切に色々と説明してくれた。
その一つがイナゴ豆carruba の話し。
"car"が付く名前は大体アラブからやってきた。
アラブの人が築いた街はたいてい"car"がつく。イナゴ豆carrubaもこのことからアラブにルーツがあると彼は言う。
そしてカラットの語源だと。
何故かと言うと、

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Caffè

Caffè

4月16日は、エスプレッソの日。
私が初めてイタリアで飲んだのは、1999年7月20日ミラノの空港。
初上陸にもかかわらず、出発の2週間前、テニスの練習中に足首にヒビが…(涙)
アリタリアに介助してもらう事をお願いしていた。
トラップにハイジのおじいさんみたいなオッちゃんが車椅子でお出迎え。

そのオッちゃんが、コーヒー飲むか?と空港の中のbarに連れて行ってくれた。
当時、片言だったが、ブラック

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聖アガタとオッパイ。

聖アガタとオッパイ。

2019.3月カターニャに滞在。
宿泊先していたB&Bのスタッフから紹介されたBarで朝食を食べてお会計をしていたら、『どちらか来たの?』と…
日本からですと答えると。
『カターニャの名物菓子をあげるわぁ』と、おもてなしをうける。

おはなしを伺うと、聖アガタのお祭りに捧げられるolivette di Sant'Agataというお菓子だとか。

聖アガタ?と尋ねると、
カターニャの守護聖人だと、教

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Seltz Catania

Seltz Catania

2019.3月にカターニャにて。
現地発のカターニャストリートフードツアーなるものに参加した。色々食べながら街を歩いてまわった中で、出会ったseltz Catania 。
何と!塩入りなんです!Seltza limone saleといいます。

レモンを絞って炭酸水で割る。
そこに塩が入っているドリンク。
夏によく飲まれるとの事。
確かに、熱中症予防に最適な飲み物だ。
理にかなった食文化を体験しま

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コーヒーの洗礼。

コーヒーの洗礼。

4月16日は、エスプレッソの日。
それにちなんで、イタリアでのコーヒーの歴史について。
イタリアでの登場は、ヴェネチア からだとか…

当時ムスリムの飲み物だったのに…香りに魅せられた教皇さま…コーヒーを洗礼してしまいました。晴れてご公認!

でもまだ、それはエスプレッソではない。
トルココーヒーのようなものだったが、コーヒーハウスは大人気。
1645年にヴェネツィアのサンマルコ広場周辺にコーヒ

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Bignè,お前もか⁈

Bignè,お前もか⁈

シュークリーム
イタリアでは、Bignè (ビニエ)と呼ばれている。

はて?
何故イタリア独自の呼び名があるのか?

シュークリームとは、フランス菓子🇫🇷ではないのか?
フランス語では「chou à la crème」(シュー・ア・ラ・クレーム)。

もしかしたら…もしかして…

「カテリーナ・デ・メディチがフランス王アンリ2世のもとへ嫁ぐときにイタリアから伝えたお菓子」

やはりBig

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ズコット、お前もか⁈

ズコット、お前もか⁈

先日ネットの記事で…😭
イタリア語学習者なら違和感を感じるはず。

『ル』ではじまるのって…フランス語🇫🇷じゃない?って。

イタリア語🇮🇹では、このケーキの事、ズコットzuccottoと言います。
ルシャポは、 le chapeau
フランス語🇫🇷
と、言う事は…
もしかして…もしかして…
調べてみた。

ズコットもCaterina di Lorenzo de' Mediciがフラ

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