イナゴ豆の話し。
2019.3のシチリア旅では、何故かイナゴ豆の話しに、ついていた。
今回の旅の運転手さんがまるでガイドかのように親切に色々と説明してくれた。
その一つがイナゴ豆carruba の話し。
"car"が付く名前は大体アラブからやってきた。
アラブの人が築いた街はたいてい"car"がつく。イナゴ豆carrubaもこのことからアラブにルーツがあると彼は言う。
そしてカラットの語源だと。
何故かと言うと、タネの大きさが全て均一だからと塩や金の取引の時の天秤の重りになったと。
現在では鞘ごと飼料として用いられている。
鞘は特にカルシウム、食物繊維、鉄分豊富との事。『barとかに、イナゴ豆carrubaの飴売ってるよ!』と教えてもらった。
帰って調べると…今をときめく⁈スーパーフードではないか!
日本ではキャブロってカッコいい名前みたい(さすがに、イナゴ豆なんて名前は…)
鞘から抽出されるピニトールには、血糖値改善作用や肝機能の改善効果が認めらている、次世代⁈(紀元前からあるから、温故知新?)のスーパーフードとして注目されているらしいです。
イナゴ豆なので豆らしい味をしていると想像しそうですが…甘いんです。
サトウキビの栽培が行われる前まで甘味料がほとんど世の中に出回っていませんでした。
そんな中、紀元前から地中海沿岸ではキャロブが甘味料として料理やお菓子の味付けに用いられてきました。
オリーブ畑の見学の際には、木の話しを聞く事になりました。
イナゴ豆の木をよく畑で見かける。
それはオリーブに冷気を与えるためだそうです。確かに木の近くに行くと冷んやりして気持ちいい。
暑い日には牛などの動物達も、この木のしたの木陰で涼を取るそうだ。
そしてアグリジェンのガイドさんから、イナゴ豆の種の話しを聞く。『シチリアではイナゴ豆の種をお財布に入れておくと、お金が貯まるって言われているのよ』と…イナゴ豆を戴く。
もちろん、直ぐお財布に入れたのは、言うまでもない。
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