育て直し 1986年 12月25日(木) どうしても叶えられない要求は、少しずらした内容を提案してみる!
【日記】
23日に、梓の口蓋に口内炎ができた(理由は不明?ストレス?)。それがまだ治らないので、今日は、梓は絶不調だった。様々な場面で、ごねたりすねたりすることが多かった。親子とも、しんどい一日だった。
昨日のクリスマスは、梓は興奮してなかなか寝なかった。私の両親を呼んでパーティーをしたからだ。少しだけあげたケーキが、美味しかったらしい(当たり前、甘いから)。もっと欲しがっていた。
最近、言葉の模倣がうまくなり、こちらが教えた通りに言えることがある。👍 今日は、おもちゃの「電車」を教えたら「でんしゃ」と言えた。いろんな言葉を教え上げるつもり。
カセットに合わせて歌うのが、梓のマイブームだ。今日は、お風呂にまでカセットテープレコーダーを持って入りたがった。お風呂の中でも、踊るつもり。カセットは水の弱いので「ダメよと取上げた」ら、なんと、お風呂に入っている間中泣いていた。👨🎓 すごいエネルギーだ。
👍 【解説】【セリフ】なし 「共感」で褒めてください
👨🎓 【解説】【セリフ】あり
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【解説】
子どもの大抵の要求は、お願いさせてから聞いてあげたらいいのですが、今回のように、どうしても無理な場合があります。カセットレコーダーをお風呂に持って入ったら、壊れてしまうからです。現在なら、防水の再生器はいろいろありますが、当時は防水のものはありませんでした。
しかし、「共感」「覚えて」など使って、要求を少しずらして提案することで、実現する方法があります。今回の場合なら、ナイロン袋に入れて持って入るとか、お風呂の外から音楽を聞かせてあげるとか、お風呂に持って入るが見えるところに置いてくだけでスイッチを入れないとか、ということです。
今回は、お風呂の外から聞かせてあげる例で書きます。
【セリフ】
父「分かったよ。カセット気に入っているから持って入りたいんだね。」
(「共感」)。」
子「すききき(好きだよ)。」
父「ひょっとしたら、お風呂で鳴らすつもりかな(「想像」)。」
子「・・・(鳴らして、踊るつもり)。」
父「でもね、それは、ちょっと無理だね。カセットをお風呂に持って入ると
壊れちゃうからね(「覚えて」)。」
子「・・・(壊れる??)。」
父「梓は、そのカセットが好きなんじゃなくて、お音楽を聞くのが好きなん
でしょう。」
子「そう。」
父「だから、お風呂にカセットを持っては入る代りに、服脱ぐとこ
ろでその音楽をかけてあげね。それだったらどう(「やりとり」)?」
子「そそおおき(音楽が聞けるかいいかな。)」
そのようにお話しながら脱衣所で音楽をかけてみます。それで、いい顔になったら、「これでいいです」か「ありがとう」を言わせてからお風呂に入ったらいいでしょう。踊りたかったら、お風呂の中で、滑らないようにして踊ってもいいでしょう。
これはもう、4つの方法の目標である「やりとり」の始まりになっています。
※因みに、当時カセットレコーダーのことを「カセット」と
呼んでいました。
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