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人に見せられない「私のコレクション」

 久々に、書きたいお題を見つけたので、いつのもの記事をお休みして「私の不思議なコレクション」について書きます。

 私は、本を集めていますのが、今回は本お話ではありません(ハヤカワ ポけミス101から1501まで初版で集めた話は、またいつか)。私の集めているものは、人に見せられないのです。集める目的が、見て眺めるためではないからです。だから、#note でお見せできるコレクションの写真が1枚もありませんし、証拠となる記録もなにもありません。

 なんと、不思議なコレクションでしょう。これを、コレクションということができるのでしょうか?でも、間違いなく集めています。あったら、必ずもらうからです。

 それは、マッチ、特にブックマッチのコレクションです。現在は、かなり少なくなりましたが、最近でもまだいただけるところがあります。宣伝用のマッチです。喫茶店や、焼き肉屋さん、蕎麦屋さん、鰻屋さん、旅館などでもらいます。大抵、代金を払うときにレジの横においてあります。「くださいね」というと「どうぞ」と気楽にもらえるあれです。

このように立てて

 私は、これをもらってきて、千切らずに火だけつけるのが大好きなのです。都筑道夫の小説だったと思いますが(自信はありません)、それを読んで、かっこいいと思い、できるかどうかやってみたら、うまくできたときから病みつきになりました。

 やり方は、簡単です。マッチを千切らずに1本立ててから180度折り曲げ、火薬の部分をヤスリとブックマッチのカバーの間に挟んで、マッチが千切れないようにしながらマッチを引っ張って火をつけるのです(私は怖いのでこの方法ですが、読んだ本の主人公は、火薬の上に親指を置いて、片手でやっていたような気がします)。すると、燃えカスがついたマッチの1本と未使用の9本が残ります。このとき、部屋に充満する火薬の匂いも大好きで、その匂いを嗅ぐと落ち着きます。消すときは、ブックマッチのカバーを弾いて消します。

 これを10回繰り返すと、燃え尽きたマッチ10本のブックマッチが出来上がります。この燃えカスだらけのブックマッチは、保存しておくと黒い灰が部屋中に撒き散らされることになるので、捨てしまうことになります。毎回、もらってきてはこれを繰り返すので、必然的に私のブックマッチコレクションは、人に見せられるものとしては何も残りません。全部、煙と匂いだけを残して、ゴミ箱に消えていきます。

決して、千切ってはいけません

 これは、果たしてコレクションと言えるのでしょうか?迷いながらの「#私のコレクション」への投稿です。ちなみに、このコレクションを開始した当時は、その火でタバコを吸っていましたが現在は禁煙者です。なお、燃やしたブックマッチの数は600個を超えています(予想ですが)。


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