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私の"東京"は、彼の"東京"とは違った。


東京。



この街に出てきて7年という月日が流れている。

憧れていたこの街が、憧れのままかと言われたらそうではなくなっていっている。

"住めば都"というように、旅行で来る場所で十分良かったんじゃないかと住んでみて知ったこともある。


ただ世界中から訪れ、日本各地から色んな人が何かを求めてくる。この"東京"(場所)で私は、夢が叶い、ネットを通じて文通をしていた友達と直接会うことができたり、恋をしたり、日々の生活に新鮮さが変わらずにある。


「東京」


という名の曲は数知れずある。

ただこのタイトルがついた曲は、名曲揃いで。
簡単につけられないような、たった2文字の曲名でもある。

バンドマンの友達が、「東京」と簡単につけた曲を作ることはできないと言っていた。



たった2文字。そこに重圧がすごくあるような気がした。

今考えても何故これほどに東京に憧れを抱いていたのか定かじゃない。冷静になって考えたとて出てきやしないし、だけど住んでからというもの地元に帰りたいわけでもなくなるくらい引き寄せられているなにかがそこにはあって。

学業や仕事で挫折して地元に帰る人もいるし、こうして地元よりも心地よくて私を置いておけるというか、自分の可能性をどんな形でも見せられたりできる"居場所"と思うこともあるのではないかと考えたりもした。


自分が生まれ育ってきた【北海道 札幌市】みたいに、春夏秋冬が直で感じられるわけでもない。




桜が咲いて、じわじわと暑くなって、気温がやや落ち着きを見せ、雪がしんしんと降り積もるなんて訳でもないのに、みんな東京に憧れる。



毎日がせわしなく、ちょっとだけ立ち止まったら置いていかれるような感覚になることさえあるし、ネオンだけが煌々と光っていて休む暇もあたえないような星も見えない街で、地元とは比べものにならないくらい土地は狭いのに人だけがありふれてる。

「東京」という曲をもう一度聴いてみても、

"東京"


をメインに歌っている人は少なくて…。
結局歌詞をしっかり見てみれば、
恋だったり、日常の何気ない出来事だったり、愛を歌っていたり。

そんなもんだ。
そんなもんなんだ。

ただ、それでも私はまだ東京から出たいとは思わない。


きっと数年後、わたしが結婚して子供が産まれた時には思うのだろうと思う。


憧れる場所でいて欲しい。と。




別にここで成長しなくていい。


もっと自然の多くて、電車通学なんてさせずに家から学校が近くて、携帯がなくても5時のチャイムで友達とさよならして帰るような、生活でいい。

そんなんで良いと思う。

そんなんで出てきたから良いも悪いも知るし、見えたことだってある。


そんな感じでいい。

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