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アラサー男子が語る、懐かしドラマレビュー⑥「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」(2009)

僕の青春…なんですけど、今見るとサブタイトルがダサいな。笑

今回は、この季節にぴったりな胸キュンラブストーリーをピックアップ。
古き良き月9を体現した2009年のドラマ「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」です。

この時期の月9は、既に1990年前半から続いたラブストーリー路線を擦り倒した後。
「危険なアネキ」(2005)で家族モノやってみたり、「西遊記」(2006)でファンタジーアクションやってみたり。
「太陽と海の教室」(2008)で学園モノやってみたり、「ガリレオ」(2009年)でミステリーやってみたりと、色んな路線で試行錯誤。
で、2009年夏に改めて原点回帰。久々の王道ラブストーリーと相成った訳です。

プロスポーツ選手と音楽家の恋愛、山下智久×北川景子という眼福過ぎるキャスティングは、感情移入するには正直ちょっと難しい。笑
ただ、ある種「ロングバケーション」(1996)「プライド」(2004)を想起させるような、思わず憧れてしまうようなドラマチックな恋愛を描いた作品としては中々の完成度。

山Pのバスケのプレイが微妙とか、そんなツッコミはダメですよ。フィクションだし、そこメインじゃねえから!
とにかく山Pがカッコ良くて北川景子がかわいくて、ラブストーリー展開にハラハラできればそれでOKよ。

こう言っちゃうと中身がないドラマみたいですけど、B'zの「イチブトゼンブ」と共に始まるエネルギッシュなオープニング映像や、夏っぽくて瑞々しいトーンの映像、コンテンツとしても中々良くできています。

オシャレなマンション、マンションから見える公園にあるバスケットゴール、印象的な壁面広告…やり過ぎなぐらい月9要素を盛り込んだ舞台設定も悪くない。

そういえばこの時期、大学に偽山Pが大量に出現してましたね。
デニムシャツにクロップドパンツ、金髪に近い茶髪にパーマ。正直言いましょう。僕もそうでした。
それぐらい、このドラマは影響大きかったんですよ。

山Pのライバルである金子ノブアキが相武紗季を寝とる展開は、今観るとベタ過ぎて笑っちゃう。
最終回の試合シーンで、金子ノブアキが山Pにスラダン山王戦の流川から桜木ばりのラストパス出してましたけど、穴兄弟からのパスだと思うとちょっと笑えてくるな。

登場人物は、当然みんな美男美女ばっかり。
溝端淳平が非モテキャラの世界線ですからね。日本のどこだよそこ。

そういえば、本作における溝端淳平と貫地谷しほりのカップルは好きでしたね。
最近あんまり観ないですけど、貫地谷しほりが演じるサバサバしてるけどいざ本気の恋愛となるとちょっと大人しくなる北川景子の親友役はドンピシャでしたね。

個人的に本作一番の名シーンは、7話での公園のコートにいる山Pとマンションの自室にいる北川景子の会話。
「イチブトゼンブ」と共に訪れる山P猛ダッシュからのキスシーンは、いかにも月9という要素を詰め込みまくった名場面。

あそこまでベタなシーンは当時でも中々なかったんですけど、勢いもあってすごく印象的でした。
思い出補正は多少あるでしょうけど、今観ても胸がキュンキュンする。

今観ると、時代を感じるファッションやベタベタな王道感で平成をこれでもかと感じれる楽しい一作です。

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