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たったひとつでも、懸けることがあればそれで良い

何かひとつでも良いから、誰にも負けないことが欲しい。
心の何処かで、そんな想いを抱えながらずっと生きてきた気がします。

でも、そんなことを考えている奴に限って自分の才能を見つけるための努力とか、実力を身につけるための行動は起こさないものです。
僕自身もそうでした。

まだ何も初めていないけど、自分にはきっと何かしらの才能がある。
俺はまだ本気を出していないだけだ…
そう自分に言い聞かせているうちに、何かに挑むことを忘れてしまって。
元々自分が持っていたはずの夢さえも消えてしまうんだと思います。

真剣に何かに取り組んでいると、知りたくない事実が目に入ってくることもあります。
自分より圧倒的な才能がある人や、数倍努力している人たちの存在。
まだまだ元気で、どんどん伸びてくる若者たち。

ああ、『誰にも負けない』ってこんなに難しいことなんだ。
知っていたはずの事実なのに、まざまざと目に入ってくると思わず目を閉じたくなる、耳を塞ぎたくなる時もあります。
真剣にやればやるほど、負けた時って悔しいですからね。

でも、毎日頑張っているからこそ辿り着ける境地もあります。

僕は今、『誰にも負けない』っていうのは多分無理なんだと思うようになりました。
まあ、だからって悔しくならない訳じゃないんですけど。

世界は広いので、努力しても努力しても上には上がいる。
でも、本当に大事なのは一番になることじゃないんじゃないかと思うんです。
…いや、まあなれたらなれたで一番良いんですけどね。笑

じゃあ、一番大事なとこが何かっていうと。
何か一つでも、人生懸けてるって言えることがあるかどうかなんじゃないかと。
「俺はこれを頑張ってる」って、胸張って言えるかどうなんじゃないでしょうか。
それさえあれば、試合や勝負で負けたっていい。

勝負や試合に勝てたら、そりゃ人生が豊かに、より良いものになるかもしれない。
でも、それ以前に懸けるものがなかったら、きっと人生楽しくない。

僕は勝ち負けよりも、とにかく楽しくて張り合いがある人生を送りたい。
だから、結果として勝負をする。

もちろん「勝ちたい」って思いは今も100%ある。なんなら、前より強くなっているかも。
でも、それ以前に何かに打ち込んだ上で勝負の場に立つことが一番大切なんだと思います。

自分が何かに人生を懸けていて、胸を張れるなら。
その時点で勝ち負けなんて超越しているんじゃないでしょうか。

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