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2022年3月の記事一覧
「まとまらない言葉」とともに
この前の金曜日、仕事で自分が中心に進めていたとある記事企画が頓挫しそうになった。自分なりに丁寧なコミュニケーションを経て作っていた企画書を、関係者に確認依頼したところ、思ってもいなかったフローが新たに関わることになり、また企画が振り出しに戻りそうになったのだ。
わたしにとっては最多の人数が絡む新たな挑戦であった今回の企画。微かな不安を常に抱きながら、それでも「やるぞ…!」という気持ちをもって進め
海の地政学・1:Admiral James Stavridis "Sea Power"
2022年の3冊目の洋書は、Admiral James Stavridis の "Sea Power" を読んでいる。英語の学習のため、そして洋書を読むことそのものが楽しみで、毎年、硬軟交えて年間12冊を目標に読むようにしている。本書 "Sea Power” は、2月中頃から読み始めてまだ 25%を過ぎたところ 1日2%進めるのがやっとという感じだ。ぎっしりと文字が詰まって 372 ページなので、
もっとみるジプシー一家と、本の読み聞かせをする図書館員。そこに降る恩寵の物語 ~『本を読むひと』
パリ郊外の荒れ地に住むジプシーの大家族のもとへ、図書館員のエステールは週に1回、本を読み聞かせるために通い続ける。ジプシーたちは、自由と誇り、家族愛にあふれてはいるものの、文字を読めず、仕事はなく、社会からはじかれて、貧困の底で暮らしていた――。
アリス・フェルネ『本を読むひと』(デュランテクスト 冽子・訳 新潮社)
「本」そして「読書」というものの力を、しなやかに伝えてくれる物語でした。