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春霞

吾音萌音
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ファンファーレの聞こえそうな
疑いのないイエローが
星の形を主張している
色味の暗くなりゆく一輪
もう終わってしまうのと
声をかけて
首を起こす

冷えた地表からは
地霧が湧き上がっている  
白いシフォンを
風に戦がせたような  
確かな温度が
降り注ぐ昼中の陽光が
そこに
その動を天に向けて

私達は変わってゆくのだ
着実に光の粒を
素肌に受けながら
季節にその名の意味を
寄せながら

まだ少し足元は寒い
爪先立ちをして
唇を耳珠に当てたら  
永遠の春が
そこにはあった

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