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オリジナル句歌集同人誌が二冊になったことを記念しまして、お得な二冊セットを発売しました‼️こちら⏬から
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ウェブマガジンに投稿しました

ウェブマガジンに投稿しました

「道草の家のWSマガジン」に今月も投稿しました!「ぽぽっといる人」というエッセイを書いています。よろしければご覧ください。

「わたしの移住歳時記」委託情報

「わたしの移住歳時記」委託情報

香川県高松市暮らしを綴ったZINE「わたしの移住歳時記」は、下記店舗および通販でもお求めになれます。
お近くの方は是非ご利用ください。
なお、遠方の方は一部店舗において通販もご利用になれます。
宜しくお願いいたします。

●MOUNT tokyo MOUNT ZINE(東京都世田谷区駒沢)

●シカク(大阪府大阪市此花区)

↑諸事情により特別価格でのご購入が可能です。

●本や学びやmerkki

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「ZINEはもうオワコン」から考えた5つのこと

「ZINEはもうオワコン」から考えた5つのこと

この前とあるSNSで「ZINEはもうオワコン(終わったコンテンツ)」という投稿を見てしまった。

ええっ、もう?

最初に「●●はもう終わった」と言うと最先端ぽくなるけど。

みんなが関心を持ち始めたものを好きでいつづけるのは野暮ったい、という感覚は分かるけど。

うむ、そうか。もうそんな時期なのか。

ZINE(ジン)とは、とGoogle検索するとAIが答えてくれた。すごい時代になったもんだ。

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ウェブマガジンに投稿しました

ウェブマガジンに投稿しました

こちらの「道草の家のWSマガジン」に初めて投稿しました!「ネコ番組」というエッセイを書いています。よろしければご覧ください。

文学フリマ香川をふりかえって

文学フリマ香川をふりかえって

2024年7月28日、四国初開催となる文学フリマ香川1に出店者として参加しました。

ブースをシェアしたのは、書肆ミモザの茉莉亜まりさん、とし総子さん、城水めぐみさん。ブース確保後、SNSで「落選してしまった」と悲しみにくれていたまりさんにお声がけしたのがきっかけでした。

普段、家庭が中心のあまり代わり映えしない日常を送っているわたしにとって、まりさん、としさん、めぐみさんと一緒に熱い(しかも暑

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ZINE「わたしの移住歳時記」通販受付中です

ZINE「わたしの移住歳時記」通販受付中です

7/28に発売したZINE「わたしの移住歳時記」の通販を受付中です。

中身チラ見せのパラパラ動画もあります。

こちら↓のリンクから、7本のエッセイ、ショートエッセイを試し読みできます。

どうぞご覧になってください。

⑦【終】ZINE『わたしの移住歳時記』より「空」

⑦【終】ZINE『わたしの移住歳時記』より「空」

    早起きしてカーテンを開ける。真っ暗だった東の空が少しずつ白んで、やがて柔らかいオレンジ色の光が差し込み始める。夜明けの空を眺めること、朝日に照らされること。香川に引っ越してきてからは、そこに「故郷を思うこと」「東京を思うこと」という意味が加わった。

  子供の頃、空は「ひとつしかなかった」。ひとつきりの空に苦しんだこともあった。買い物に出かけた先で見る「東京の空」は、排気ガスにおかされた

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⑥ZINE『わたしの移住歳時記』より「鰆」

⑥ZINE『わたしの移住歳時記』より「鰆」

    香川に来て最初に「美味しい」と思った魚がサワラだった(正式には「サゴシ」と呼ばれるサワラの幼魚)。全国的に水揚げされているものは、黄海、瀬戸内海でそれぞれ産卵する系統に分けられるという。古くは西日本がメインだったが、現在では全国で見られるようになったらしい。

  四月末、瀬戸内海でサワラ漁が始まると、スーパーには「サワラの押し寿司」(扇形の型で抜いたすし飯の上に酢じめにしたサワラや具材を

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⑤ZINE『わたしの移住歳時記』より「錦鯉」

⑤ZINE『わたしの移住歳時記』より「錦鯉」

  大勢の観光客がしきりにシャッターを切っている。「何を撮っているんだろう」と手元を覗くと、まるで絨毯を広げたかのような色とりどりのニシキゴイが無数に集まっている。「なーんだ、ニシキゴイか」とがっかりして通りすぎつつ、思い返す。初めて栗林公園のニシキゴイを見た時、カメラを向けずにはいられなかったことを。「当たり前」ができるとは、なんと贅沢で散慢なことか。

  栗林公園には七〇〇匹以上のニシキゴイ

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④ZINE『わたしの移住歳時記』より「蓮」

④ZINE『わたしの移住歳時記』より「蓮」

  栗林公園で一番好きな場所はハス池だ。栗林公園の四季がハスという植物の面白さを教えてくれたと言っても過言ではない。

  秋冬はカラカラに末枯れていて「もう二度と咲かないんじゃないか」と不安になるくらいの荒廃ぶりを見せるのに、夏を迎えるとあっという間に葉がのび、見事なピンク色の花を咲かせる。だから、秋冬のがらんとしたハス池も好きだし、春夏の「いよいよこれから」という空気に満ちたハス池も好きだ。し

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③ZINE『わたしの移住歳時記』より「金目鯛」

③ZINE『わたしの移住歳時記』より「金目鯛」

  地元には帰らず香川で出産した。コロナ流行下だったこともあり、家族とは陣痛による入院の時点で別れなければならず、以後退院まで一度も会えなかった。難産だったこともあって、つらく寂しい孤独な出産となった。加えて、出産で尾てい骨を痛めたことから、産後二日くらいはほぼ寝たきりで、子供の世話もほとんどできなかった。この顛末はブログに詳しく書いているので、もしよろしければご覧いただきたい。

  移住先での

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②ZINE『わたしの移住歳時記』より「地芝居」

②ZINE『わたしの移住歳時記』より「地芝居」

  二〇二一年の秋、高松市香川町にある舞台「祇園座」へ地芝居の歌舞伎を見に行った。香川県の登録無形民俗文化財である「祇園座の農村歌舞伎」は、約二〇〇年前の江戸時代から、神社への奉納として上演されているという。地元の小学生なども加わって、台本、衣装、小道具、化粧など、全てが住民の手作りだ。

  当日は近くの小学校の校庭に集合し、会場まではシャトルバスで向かう。道が狭く、駐車スペースも殆どないので、

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