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Beautiful, Happy, etc

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美しいかなって想ったこと。そのまま。
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#写真

シャシンカイシャク004

シャシンカイシャク004

手持ち花火が描き出す、儚さと永遠の対比

この写真は、夜空に煌めく手持ち花火と、それを握る手の姿を捉えた、一見シンプルながらも奥深い作品です。写真の歴史的文脈において、花火は祝祭や喜びの象徴として、あるいは一瞬の美しさのメタファーとして描かれてきました。しかし、この作品は、そうした伝統的な解釈に留まらず、現代的な視点からの新たな解釈を提示しているように感じられます。

まず、暗闇の中に浮かび上がる

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シャシンカイシャク003

シャシンカイシャク003

朽ちゆく生命の造形美:現代写真における深遠なる対話この写真は、森の中に横たわる巨大な倒木の根元を捉えた作品です。一見すると無秩序に絡み合った根や枝ですが、その造形は、まるで人間の掌や指、あるいは動物の骨格のようにも見え、見る者に生命の痕跡と、その儚さを同時に感じさせます。

現代写真としての深掘りと芸術史との対話

この作品を現代写真の文脈でより深く考察し、芸術史との対話を試みつつ、写真の構図の観

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シャシンカイシャク002

シャシンカイシャク002

現代写真としての考察:曖昧さの美学と鑑賞者への問いかけ

この写真は、夜の路地裏と思しき空間を捉えた、ピントの大きくぼけた作品です。一見すると、何が写っているのか判然とせず、技術的な失敗のようにも見えます。しかし、現代写真の文脈においては、この「曖昧さ」こそが重要な要素であり、鑑賞者へ解釈の自由と想像の余地を与える作品として評価することができます。

写真史における「曖昧さ」の系譜
写真の黎明期に

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全ては自分の思い通りになっているということに気付けるだろうか?

全ては自分の思い通りになっているということに気付けるだろうか?

実家のある長崎での話。近所にある「スコーンとチーズケーキ」が美味しい小さなお菓子屋がある。

そこのスコーンが食べたいという母の言葉に反応して、私はスコーンを買いに行くことになった。

スコーンを買いに行くなら!と思ってカメラを手に取り、スコーンと写真を目的に、お店に向けて車のエンジンをかけた。

到着していざ車を降りようとしたとき、写真はIphoneでもいいかと思い、カメラを車に置いていった。私

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