中学受験するのに勉強しない子ども......親としてできることは?
「中学受験をすると決めたのに,
子どもが勉強しない......」
「親として何かできることはないだろうか?」
とお悩みの保護者様を
これまで多く見てきました。
今回は対処法を3つ
お伝えしたいと思います。
① 中学受験するかどうか・志望校を見直す
中学受験すると決めたのに,
勉強に身が入らないという場合,
子ども自身,
本当は中学受験をしたくない,
志望校にそこまで行きたいと
思っていない可能性があります。
特に親が子どもに中学受験を勧めた場合,
表面上は「中学受験する!」と言っていても,
中学受験したいと
心底思っていないかもしれません。
「この学校に行きたい!」と子どもが思えるよう,
志望校に実際に足を運び,
その学校の良さを知ってもらったり,
子どもが本当に行きたい学校を見つけられるよう,
志望校の幅を広げて探してみたりするのが
おすすめです。
② 努力が必要であることを伝える
中学受験に合格するために,
どれくらいの勉強が必要か,
子どもが理解できていない可能性があります。
大人から見たら,
「今から勉強しないと間に合わないよ!」
「その勉強量じゃ全然足りないよ!」と
わかることも,
子どもはまだ人生経験が浅いため,
「こんなもんでいいでしょ!」
「自分は合格できるし♪(根拠のない自信)」
「直前にやれば間に合う!(見通し能力の低さ)」
というように甘く見てしまっていることが多いです。
私自身,自分で中学受験をすると決め,
第一志望の同志社国際中学校には
本当に入りたかったのですが,
目の前の楽しいことに流されて,
小6の秋まで全く勉強しませんでした。
周囲の大人からは,
「合格したいなら,もっと勉強しないと」
「このままだと落ちるよ」
と言われていましたが,
いまいちピンと来ませんでした。
小6秋の模試でF判定を取り,
「このままじゃマズイ!」と
ようやく気付きました。
手遅れの状態でしたが,
秋以降は学習に励みました。
全範囲を網羅することはできず,
悔いが残るまま試験当日を迎えましたが,
何とか合格を掴み取ることができました。
ただ,このような経験をしたからこそ,
「入試は甘くない」
「勉強はコツコツ取り組むことが大事」
「溜めると大変なことになる」と気づき,
中学入学後は計画的に
勉強に取り組むようになりました。
その結果,最終的には
東大を目指すことになりました。
「合格するためには,
もっと勉強しないといけないよ」
「このままだと勉強量が足りないよ」
「自分が望む未来を実現したいのなら,
相応の努力が必要だよ」
というように,
子どもに大人の視点を伝えていただくのは,
とても良いと思います。
周囲からの声掛けや様々な経験を通して,
子どももだんだんと実感していくでしょう。
③ 学習管理を行う
子ども自身,本気で
志望校に合格したいと思っているけれども,
何をどのように勉強したら良いかわからず,
結局サボってしまう......
という場合もあります。
②で書いた通り,私も小6秋ごろから
「同志社国際中学校に合格するために,
本気で勉強を頑張ろう!」と決めましたが,
それまでサボっていたので,
やるべき学習が大量すぎて
何をどのように取り組めばいいか,
全くわかりませんでした。
親子で話し合って,
最低限取り組むべき教材,
いつまでに何を終わらせるかを決め,
日々の学習計画を立てると,
子どもは勉強に取り組みやすくなります。
私自身そうだったのですが,
目標や計画が決まっていないと,
「こんなこと勉強しても無駄かもしれない」
「入試までに間に合わないかもしれない」
「やっぱり勉強や~めた!」と
悲観的になり,勉強を継続しづらいです。
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塾の授業を詰め込むのはNG
子どもが勉強しないからと言って,
塾の授業を詰め込むのは考えものです。
そもそも子どもの気持ちが伴わなければ(①・②),
授業をきちんと聞かなかったり,
宿題をやっていかなかったりして,
学習効果が期待できません。
入試前でも授業中に
居眠りしている子を見かけます(驚愕!)
これまでの指導経験上,
やはりそのような子は
もれなく不合格となります。
いくらお金をかけても,
子どもの気持ちが伴わなければ,
結局,不合格になってしまうのです。
子どもが中学受験をしたくない,
志望校に本当は入りたくないのに,
合格してしまうと
不幸な未来が待っているかもしれません。
親の期待に沿うために,
嫌々勉強を続けると,
燃え尽き症候群になり,
入学後に「もう頑張れない......」と
一切勉強しなくなったり,
少し嫌なことがあると,
「本当は受験したくなかったのに」
「お母さん・お父さんが勧めたから
この学校に入ったのに」と
親のせいにしたりします。
「こんな中学校があるよ」
「こういうところが
あなたに合っていると思うけどどうかな?」
「本気で合格したいなら,もっと頑張ろう!」
と話すなど,周囲の大人は子どもに
きっかけ・判断材料を与えることしかできません。
最終的にどうするかは,
子ども自身で考え,
決めてもらうことが大切です。
そうすることで,
「自分で決めたことだから」と頑張り抜けたり,
自分の人生に責任を持ったり
できるでしょう。
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