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#サブカルチャー

70年代カルトムービー!カオス怪奇ファンタジー「HOUSE」

70年代カルトムービー!カオス怪奇ファンタジー「HOUSE」

今回は、大林宜彦監督の商業映画デビュー作「HOUSE」について。

ハロウィンが近いということで、ホラー映画!でも怖いのは苦手なので、少し前に観た へんてこホラーを思い出して。

あらすじ夏休みを利用しておばちゃまの羽臼(はうす)屋敷を訪れる"オシャレ"と6人の友人。だがおばちゃまはすでにこの世の人ではなく、戦死した恋人への思いだけで存在し続ける生き霊だったのだ。そして若返るためには少女を食べなけ

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キスも知らない17歳が、銃の打ち方は知っている「Elephant」

キスも知らない17歳が、銃の打ち方は知っている「Elephant」

今回は、1999年4月20日にコロラド州で起きたコロンバイン高校銃乱射事件を作品の題材に撮られた映画

ガス・ヴァン・サント監督の「Elephant エレファント」について。

あらすじオレゴン州ポートランド郊外のワット高校。ある初秋の朝、生徒たちそれぞれの、いつもの一日が始まる。ジョンは、酒に酔った父と車の運転を交代して学校に到着。だが、遅刻した彼は校長から居残りを言い渡される。写真好きのイーラ

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フランス映画のダークな部分が詰まった16分の短編「ジュディエット・ホテル」

フランス映画のダークな部分が詰まった16分の短編「ジュディエット・ホテル」

こんにちは。
今回は、16分のフランス短編映画。

この映画を知ったときはYouTubeに全編上がっていて、「さくっと観るか〜」な気持ちで観たんだけど。

まさかこんなに短い作品が、心に残る、好きな映画になるとは思いませんでした。

シャルロット・ルボン監督「ジュディエット・ホテル」について。

あらすじ永遠の眠りにつくこと。それこそがレミの夢。8年前から不眠症に悩んでいたレミにとって、この世はも

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超怪作、激アングラ。カルト映画の金字塔 「ホーリー・マウンテン」

超怪作、激アングラ。カルト映画の金字塔 「ホーリー・マウンテン」

こんにちは。

今回は、初めて観た時に あまりに衝撃を受けた、最狂なカルト映画 アレハンドロ・ホドロフスキー「ホーリー・マウンテン THE HOLY MOUNTAIN」について。

ホドロフスキー監督の前作『エル・トポ』を観たジョン・レノンとオノ・ヨーコがぞっこんになり、二人が制作資金を援助したという映画です。当時のアメリカとメキシコの合同映画史上最大の150万ドルの製作費でつくられています。

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これが東欧感性か!ポップな邪悪さが可愛い「リザとキツネと恋する死者たち」

これが東欧感性か!ポップな邪悪さが可愛い「リザとキツネと恋する死者たち」

こんにちは。

今回は、ジャケも可愛いハンガリー映画「リザとキツネと恋する死者たち」について。

ハンガリーの人気CMディレクター、ウッイ・メーサーロシュ・カーロイの初長編作品。ところどころに日本へのオマージュを盛り込まれているんですが・・

それが、とてつもなく不思議ワールドでした。

あらすじ1970年代のブダペスト。日本の恋愛小説と、彼女だけに見えるユーレイ日本人歌手“トミー谷”が心のよりど

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主人公、アキラくんじゃないんかい!から始まる 80’s NEO TOKYO「AKIRA」

主人公、アキラくんじゃないんかい!から始まる 80’s NEO TOKYO「AKIRA」

こんにちは。

今回は、少し前から、時を超えて超話題になっている 大友克洋監督「AKIRA」について。

去年、建替え工事中をしていた、あの渋谷PARCOの工事仮囲いにババン描かれていたアートウォールが「AKIRA」の世界です。

今観るべき!と言われ続けてきた2019年のAKIRAイヤーには観る機会がなく、(観たい観たいとは、ずーっと思っていた・・)ようやくコロナ自粛中に観ることができました。な

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フランスちっくなアンニュイ空気感で進む、絵、物語「赤い風船」

フランスちっくなアンニュイ空気感で進む、絵、物語「赤い風船」

こんにちは。
突然ですが、小さい頃って

手を離すと飛んでいく ヘリウム風船、憧れませんでした?

わたしは小さいころ、めちゃくちゃ憧れていました。床に落ちるタイプの風船じゃイヤ!!あんなの、ただのオモチャじゃん!!(子供らしく ませている)

そして、ついに念願のヘリウム風船と、テーマパークにて初対面。なんとも緊張したな・・。自分だけのお友達のような感覚で ヒモを握りしめて、

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昭和初期のレトロ感と、独特すぎる地獄絵図「地下幻燈劇画 少女椿」

昭和初期のレトロ感と、独特すぎる地獄絵図「地下幻燈劇画 少女椿」

こんにちは。

先日、ついにガロ系デビューを果たしました!!!

気になっていたけど、なかなか踏み入れることができなかった領域・・・怯えながら浸ってみたら、感じたことない世界に、しっかり魅了されました。

今回は、80年代のガロを支えたといわれる、ガロ系作家 丸尾末広 原作のアニメ映画「地下幻燈劇画 少女椿」について

ガロ系とはガロ系作家は、個性的で独自の表現手法を用いるため、作者の独自世界が強

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永遠の、青春映画の金字塔(私調べ)豊田利晃監督「青い春」

永遠の、青春映画の金字塔(私調べ)豊田利晃監督「青い春」

こんにちは。

コロナ自粛生活がようやく終わりましたね。

全面解除が7週間ぶり、という記事を読んで

そ・・そんなに経ってたの・・?7週間・・

唖然としました。

解禁後も油断は禁物、これからも出来るだけ密は避けよう。

~~~~~

今回はわたしの大好きな映画

豊田利晃監督「青い春」について。

青い春といえば、青春映画の永遠の金字塔(私調べ)ですが

「アァ、有名な学園物ヤンキー映画ね!

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観る、危険ドラッグ。今敏監督「PERFECT BLUE パーフェクトブルー」

観る、危険ドラッグ。今敏監督「PERFECT BLUE パーフェクトブルー」

初めまして。
私は、映画や音楽が好きで、
知識や好みもカナリ偏っていますが、

好きなものを、ゆるく好き勝手に
言える場所が欲しい、
と思ったので、noteを始めてみました。

今回は、

今敏監督「PERFECT BLUE パーフェクトブルー」について。

アニメ界の鬼才 今敏(こん さとし)監督日本のアニメ界で異色とされる今敏監督。夢や幻覚と現実が交差する作風が特徴で、緻密そしてリアリティにこ

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