主人公、アキラくんじゃないんかい!から始まる 80’s NEO TOKYO「AKIRA」
こんにちは。
今回は、少し前から、時を超えて超話題になっている 大友克洋監督「AKIRA」について。
去年、建替え工事中をしていた、あの渋谷PARCOの工事仮囲いにババン描かれていたアートウォールが「AKIRA」の世界です。
今観るべき!と言われ続けてきた2019年のAKIRAイヤーには観る機会がなく、(観たい観たいとは、ずーっと思っていた・・)ようやくコロナ自粛中に観ることができました。なんか、手を出せなかったんだよね。
でもこれは、コロナ自粛中、そしてオリンピック中止が決定してる「今」観れたのが、本当に面白いタイミングでした。
「AKIRA」あらすじ
1988年7月16日、関東で新型爆弾が投下され、第三次世界大戦が勃発。それから31年後の2019年、東京湾上に築かれた都市「ネオ東京」では、翌年にオリンピック開催を控え、繁栄を取り戻しつつある。しかしその一方で、反政府ゲリラと軍(アーミー)との衝突も多発。そんなある夜、職合訓練校生の「健康優良不良少年」を自称する金田と、仲間の島鉄雄、甲斐、山形らは、ボスのジョーカー率いる暴走族クラウン団とバイクで抗争していた。しかしその最中、鉄雄が掌に「26」と記された顔がシワだらけの子どもタカシと衝突し、負傷してしまいます。鉄雄とタカシは駆けつけた軍(アーミー)により入院させられるのだが、この事故をきっかけに鉄雄の中に超能力が覚醒する。
そう、舞台は1988年に描かれた、近未来的でSFチックな「2019年 NEO TOKYO」なのです。
とにかくかっこよすぎる!魅力とロマン溢れる主人公『金田』
ポスターにもババン!と大きく載っているこの少年が、アキラくん!
だと思っていた・・(まったく、無知ですね。)
「金田」と呼ばれるこの少年は、仲間に対する情が厚く常に前向きで、自然とリーダー格としての人望を集めている主人公・金田正太郎。
赤いライダースーツ、そして未来的デザインの赤いバイク。バイクは色んなところで散々見て知ってたけど、あれが動いてるシーン見ると、めちゃくちゃかっこいいんです。
何色もの赤色で描きわけられたバイクはもちろん、バイクの光の軌跡、煙の動き、ネオ東京のビル街、液体物・・作画が細かくて、漫画の世界観がそのまま動いているという感覚を味わえました。本当にすごい。。
そして、金田のかっこよさは見た目だけじゃなく、どんなときでも「強気」なんです。圧倒的な力を手に入れた鉄雄の前でも全くビビることなく、センスの良すぎる絶妙なタイミングや運動神経。どんなときでも正面からぶつかっていくところが、金田が最高にカッコ良い主人公たる、ゆえん!
そして、ちゃんと 超強いんですよね。観終わる頃には、もうファンです。
鮮やかすぎる映像やキャラクターデザインに拍車をかける迫力の「音」
そして、その映像シーンの迫力に拍車をかけるのが、サウンドでした。
バラエティーなどで使われているので、すでに聴いたことあるサウンドなのに、それはもうAKIRAの世界観でしかハマらない音で。
なんでこんな不気味で地響きみたいな音楽をつけようと思えるんだろう・・・最高なんですけど・・・。
ひやひやするほど、破裂しそうなエネルギーに圧倒。もう「AKIRA」の世界に飲みこまれて一体化する感覚です。
これがジャパニメーションという言葉を生み出した伝説の作品。たまんないですね、クールジャパン(拍手喝采)
もはや予言書・・?AKIRAが『今』ヤベーと言われているわけ
2019年NEO TOKYO を舞台にしている80‘sムービー。映像やキャラクターデザイン、音楽が凄すぎる。それだけじゃなくて・・、
2020年に東京五輪開催を控えているNEO TOKYOが舞台なんです。
80年代の映画ですよ。2020年に東京五輪開催が作中で予知されているんです。・・・そして、それだけじゃないんです。
作中での東京五輪が、中止になるんです。
ひゃ~!
東京五輪の競技場 建設現場の看板には、「開催まであと147日」という看板とともに、「中止だ 中止」という落書きがされています。
30年後の東京五輪を作中で描きそれがバッチリはまるだけでも凄いのに、中止することまで描き当ててしまうなんて・・最高にぞっとします(いい意味です)
まとめ
レトロな近未来。真逆な要素が合致した、どこにもない世界観。そしてやっぱり見所はかっこいいバトルシーンとバイクシーン。
「さんを付けろよデコ助野郎」からの戦闘、が最高。(観てほしい)
個人的には、てつおの副作用シーン。ドラックの副作用のような幻覚も不気味で不思議で好きでした。
そしてなんと、AKIRA 4Kリマスター版 ということで、
明日から劇場で4K版をIMAXで観ることができるみたいなのです!!!
爆音映画祭でやってくれないかなあ~と思っていたので、朗報すぎました。
当初は4/3から上映予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響で映画館の営業停止に伴い、TOHOシネマズ全劇場の営業を再開する6月5日にあわせて公開が決定。
それに合わせて、新ビジュアルも公開されていました!
金田カッケー。
まだまだコロナに対して、油断は禁物ですが、この作品を映画館で、しかもこの条件で観られるなんて…!しっかり予防をした状態で、わたしも観てみたいし、是非観てほしい作品です。
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