フランス映画のダークな部分が詰まった16分の短編「ジュディエット・ホテル」
こんにちは。
今回は、16分のフランス短編映画。
この映画を知ったときはYouTubeに全編上がっていて、「さくっと観るか〜」な気持ちで観たんだけど。
まさかこんなに短い作品が、心に残る、好きな映画になるとは思いませんでした。
シャルロット・ルボン監督「ジュディエット・ホテル」について。
あらすじ
永遠の眠りにつくこと。それこそがレミの夢。8年前から不眠症に悩んでいたレミにとって、この世はもはや苦痛でしかない。そんな人生を変えようと、「ジュディエット・ホテル」に予約を入れたレミ。大変評価の高いホテルのはずなのだが…。
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短編ならではの あっという間と、濃厚な余韻
ずっと薄気味悪く、ゆるやかな悪夢を観ているような空気感で進む映画。
フランス映画らしい皮肉と、独特の美的センスが散りばめられて、ビビットな色味が頭に残ります。
「青」と「赤」
「生」と「死」
もちろんショートフィルムとして、物語も、展開も、カメラワークも、結末も、シンプルでわかりやすくて最高です。そしてそこに、独特なアート性もあって。
悲劇は、アート?
死=苦ではないし、死=美 の可能性を魅せてくれる。
品がよく、綺麗。でも少し気持ち悪くて違和感。16分の中でそんな空気感をずっと纏い続け、ダレることなく あっという間に終わる。
…ん!あの伏線、さらっと回収?あれはどういうことだったの?
夢、って?
終わった後、すぐにもう一度観たくなっちゃいました。
まとめ
生と死をテーマにする中で、説明が少ないからこそ、16分の中でたくさん考えさせてくれるし、現実と空想や夢の境界線って、こんなにも曖昧なものなのか、と改めて感じられた。
長編をじっくりみた後のような余韻で、濃密な16分が過ごせます。
観たことがない方は是非、フランス映画独特の、ダークで皮肉めいた濃密世界観を満喫してみてください。
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