まつもと

ものづくりブランド「イトバナシ」のチョコレート専門店「チョコバナシ」← 病院の作業療法士

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マガジン

記事一覧

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29 商店街の時計の針は行きも帰りも同じだった

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2か月前
9
+22

28 ぜよ

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7か月前
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27 蒸

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1年前
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26 ふつうの雨の日

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1年前
6

イトバナシでチョコバナシする話③

チョコレートとは適度な距離感でやってきた。そんな自分がチョコまみれな日々を過ごせているのはなぜだろう。それは工場長が思い描く「チョコバナシ」を追いかけることが面…

まつもと
1年前
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イトバナシでチョコバナシする話②

前回のイトバナシでチョコバナシする話①では、チョコバナシすると決めて、し始めるまでを振り返りました。今回はその続きで、新たな気持ちで始まった春から夏の終わりまで…

まつもと
1年前
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イトバナシでチョコバナシする話①

チョコバナシすると決めてから、し始めるまで 2022年3月31日、病院で作業療法士(サギョウリョウホウシ)として働く日々に区切りをつけた。私が病院でしていたのは、怪我を…

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1年前
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25 赤黄色の

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1年前
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24 思い立ったのは2日前

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1年前
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めがね

2021年9月、新しいめがねを買った。 足の大きさに合わせて靴を買う。 身体の大きさに合わせて服を買う。 自分の身の丈に合った衣類を、身に着けることの大切さが少しずつ…

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2年前
8

そぼのくつ

身体の半分に不自由さがあって 片方の足に装具をはめている祖母のくつは 10年選手ばかり 春も夏も秋も冬も同じもの  2種類 返品のきかない選択肢の乏しいお買い物 孫には…

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2年前
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地元の写真でつくる50音「め」

地元の写真でつくる50音。「あ」から順番に探すと「ん」まで遠いので、順不同にすることにした。というわけで、今回は「め」メイトというナイトスポットの写真を選んだ。 …

まつもと
2年前
3

地元の写真でつくる50音「あ」

地元の写真でつくる50音を集める企画。 まずは「あ」 写真は奈良五條にある新町通りあたりを散歩してたら、誰かが書いたのを見つけて撮ったもの。 ※私は書いていません! …

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2年前
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手を使うこと

さいきん、手の小さなケガが続いた。 臨床のころはありえなかった。 仕事で人の身体そのものに触れる機会がなくなり 手先への意識が乏しくなっている気がする。 手の表面…

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2年前
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23無音あるいはみずの音

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2年前
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22 尊い気もち

まつもと
2年前
9
イトバナシでチョコバナシする話③

イトバナシでチョコバナシする話③

チョコレートとは適度な距離感でやってきた。そんな自分がチョコまみれな日々を過ごせているのはなぜだろう。それは工場長が思い描く「チョコバナシ」を追いかけることが面白かったからかもしれない。

工場長というのは、就職した会社の副代表のすぎかわさんのことで、元々は大学で細胞膜の研究をしていた人だ。工場長は、五條にいるとき大体、腕を組みながら何かを考えている。ちなみに、作る料理が最高に美味しい。

「お菓

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イトバナシでチョコバナシする話②

イトバナシでチョコバナシする話②

前回のイトバナシでチョコバナシする話①では、チョコバナシすると決めて、し始めるまでを振り返りました。今回はその続きで、新たな気持ちで始まった春から夏の終わりまでのお話です。①から読むと、物語性がよりあるかもしれません。

2022年5月-7月 チョコにのめり込む

これまでの肩書きを溶かしたくて、特にチョコレートにのめり込んだ期間だった。転職すると決めた時点でわかっていたことがある。

学生時代と

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イトバナシでチョコバナシする話①

イトバナシでチョコバナシする話①

チョコバナシすると決めてから、し始めるまで

2022年3月31日、病院で作業療法士(サギョウリョウホウシ)として働く日々に区切りをつけた。私が病院でしていたのは、怪我をしたり病気になった患者さんが、「その人らしい瞬間」を再構築していく日々に伴走するリハビリテーションの仕事だ。仕事としては一旦区切りをつけたが、私は作業療法の考え方が大好きなので、頭の片隅にはいつも作業療法がある。

そして4月1日

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めがね

めがね

2021年9月、新しいめがねを買った。

足の大きさに合わせて靴を買う。
身体の大きさに合わせて服を買う。
自分の身の丈に合った衣類を、身に着けることの大切さが少しずつわかってきた20代後半。

眼鏡についてはその仲間に入っていなかった。いつかはそのつもりだったが、順番は後回し。
やっと順番が回ってきた、今回はお気に入りのめがねの話。

当時わたしは病院で働いており、仕事で顔に眼鏡とマスクとめがね

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そぼのくつ

そぼのくつ

身体の半分に不自由さがあって
片方の足に装具をはめている祖母のくつは
10年選手ばかり

春も夏も秋も冬も同じもの 
2種類
返品のきかない選択肢の乏しいお買い物
孫にはそう映っている

むらさき色が大好きで
ファッションに気を使い
化粧もしっかりするわしの足元は
市販の靴では履けないから今のまま
それでいいのかなと
遅くなってしまったけど気になった

これは孫の押しつけかもしれないけど
新しい靴

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地元の写真でつくる50音「め」

地元の写真でつくる50音「め」

地元の写真でつくる50音。「あ」から順番に探すと「ん」まで遠いので、順不同にすることにした。というわけで、今回は「め」メイトというナイトスポットの写真を選んだ。

ナイトスポットであるメイトが、昼間のスポットライトに照らされている瞬間は、シャッターボタンを押すしかなかった。

「この三文字が照らされている間に納得のいく一枚を!」と心の中でつぶやいた。
そうして生まれた一枚。

メイトには一度だけ連

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地元の写真でつくる50音「あ」

地元の写真でつくる50音「あ」

地元の写真でつくる50音を集める企画。
まずは「あ」
写真は奈良五條にある新町通りあたりを散歩してたら、誰かが書いたのを見つけて撮ったもの。
※私は書いていません!

「あ」で思いつくのは、生まれてから中3まで過ごした地名。阿太とかいて「あだ」と読む。

阿太で過ごした、小学校時代の記憶は最も色濃く残っていて、四季それぞれの楽しい出来事を思い出すことができる。自然の情景も想起しやすい。

全校生徒

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手を使うこと

手を使うこと

さいきん、手の小さなケガが続いた。

臨床のころはありえなかった。

仕事で人の身体そのものに触れる機会がなくなり
手先への意識が乏しくなっている気がする。
手の表面から、触れた部分やその辺りのことを感じ取ろうとする意識。

手を使いものをつくる現場でも
手先への意識はしっかりもって
ケガなく臨める方がいいに決まっているのだが。

今の問いは
手そのものを使うことと
道具を介して手を使うことには

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