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哲学

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国語がなぜ大切なのか、私なりの答え

国語がなぜ大切なのか、私なりの答え

「国語が好きな人は、どれくらいいますか?」高校教員をしていたとき、一番最初の授業で必ず生徒にこの質問していました。

すると、手を挙げる生徒はいつもごく少数。次に「国語が嫌いな人は?」と聞くと、たくさんの生徒が手を挙げる。その光景を見るたびに、国語嫌いの子どもたちは本当に多いんだなと、痛感していました。

しかし、国語科を担当していた私自身も「その気持ちもわかる」というのが本音です。私も学生時代は

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温暖化危機は別の危機とつながっている

毎日明るく暮らしている人にはつらいかもしれないが、まず厳しいことを言う。

気候危機は、だんだん難民危機へと移ってゆく。たとえば水没するといわれるツバルにしても、住めなくなれば、移住せざるを得ない。

だから、現在行われている難民支援について調べてみた。先日フォトジャーナリストの若い女性、安田菜津紀さんのラジオインタビューで、世界の難民はほぼ8000万人(100人に一人)とのこと。食べ物が足りない

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とりあえず温暖化に対してできるのは、節電とシェア

節電っていうのは、思っているよりとても大事。その分直接CO2を削減している。たとえば2割電力を減らせると火力の使用量もそれだけ減り、なんと2割も!即CO2が削減できているのだ!

いま、2030年の目標で石炭19%。19%なら節電で代替できる!!本当だよ。二割ぐらいなら「心がけだけ」で、なんとでもなる。

それをまた、ややこしいことをやろうとすると、どんなものを作るのにも維持するのにも、エネルギー

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難民を明るく受け入れる方法(1)

移民というと、だれもが否定的なイメージ。2,3世代後に、分断が起き、荒れる若い世代、そんなイメージがある。ヨーロッパで起きていたからだ。

フランスに郊外の危機という言葉があり、移民の住む団地は失業率2倍、荒れまくっていて2005年暴動も起きた。このことは後に触れる。

しかしいまは2021年、スマホで音性翻訳もでき、昔ほど偏見もない。状況が変わりつつある。人の頭は柔らかくなってきた。

日本も朝

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貧しさが豊かさに不意に転換するとき:斉藤幸平氏のコモン論によせて

貧しさが豊かさに不意に転換するとき:斉藤幸平氏のコモン論によせて

先日Eテレスイッチインタビューで、新書売り上げ一位で話題の経済学者斉藤幸平氏が、女優で社長の柴崎コウ氏と対談していた。柴崎さんは環境に配慮した製品を次々開発されている。

斉藤氏はマルクスを読みながら、気候変動と資本主義の複雑な関係を考察して今話題の人だ。人が稼ごうとして、資源は浪費され、気温は上昇してゆく。

その彼が新しい可能性として提唱するのが、「コモン」(共有するもの)という考え方だ。何も

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