温暖化危機は別の危機とつながっている

毎日明るく暮らしている人にはつらいかもしれないが、まず厳しいことを言う。

気候危機は、だんだん難民危機へと移ってゆく。たとえば水没するといわれるツバルにしても、住めなくなれば、移住せざるを得ない。

だから、現在行われている難民支援について調べてみた。先日フォトジャーナリストの若い女性、安田菜津紀さんのラジオインタビューで、世界の難民はほぼ8000万人(100人に一人)とのこと。食べ物が足りない人は8億人(10人に一人)。この数字、本当なのか確かめたくなる。

https://www.unicef.or.jp/news/2021/0132.html

しかし、食品を山ほど捨てていることが、罪深いことは分かるだろう。

国連、NGOなど良くやっている。とりあえず世界で拾い忘れの地域はない。おおよそカバーできている。しかし物資は足りず、お金も足りていない。

WFPが去年のノーベル平和賞なのはそのせい。先日ある援助団体代表が、世界最大の大富豪イーロン・マスクに、株の10分の1を売って寄付してくれたら世界の飢餓はいったん解決すると頼み、マスクは「それを証明してほしい」と返答した。その後株主たちに株売却の相談をしているので、寄付はかなう見通し。

しかし7000億円あっても、瞬く間に使われて消えてしまうだろう。難民たちを、自活できる第三国に移さない限り。(同noteの「難民を明るく受け入れる方法」参照。)

難民キャンプでは、金のために「臓器を売る」ような悲劇が起きている。それは食べるものもない状況の中、なかなか防げない。さらにこの先、悪化する恐れもあるのだ。

温暖化会議COP26を見た限りでは、そう簡単に状況は好転しない。

難民は確実に増える。どう対処しようというのだろうか。気候危機は難民危機なのだということを、ひとりひとりが肝に銘じてもらいたい。いまほとんど入れていいない日本も、かならず入れなければならない状況がくる。維新の党元代表橋下さんは移民積極派。この点私も考えたい。(次回に続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?