シェルター2

【銀行員】を辞めるのはそんなにもったいないのか

タイトルの通りですが、「銀行員」を辞めるのってそんなにもったいないの?というお話です

私は大学卒業後、某地方銀行の総合職として銀行で働いていました。
窓口業務と金融商品の営業を経験しましたが、夫と結婚するにあたって、退職しました。

今ペットショップで仕事をしていると、よくこう言われます。
「元銀行員なのになんでペットショップ?もったいない」と。

ちなみに退職するときも何度か言われました。「せっかく銀行に入れたのにもったいない」「銀行員というステータスを捨てるなんてもったいない」「銀行員なら安定しているのに辞めるなんてもったいない」等々。

何がもったいないんだ?と。言われるたびに思ってしまいます。

「せっかく銀行に入れたのにもったいない」→今はパートから正社員になる方も大勢いらっしゃいます。銀行もそういった方面に力を入れています。ぶっちゃけパートは学歴がなくても採用されます。新卒・既卒・パートはあまり関係ありません。

「銀行員というステータスを捨てるなんてもったいない」→ぶっちゃけ、「元銀行員」というだけでだいぶ得をします。金銭的にしっかりしている人なんだなと思われるし、転職でも有利だったりします。新卒で銀行員=優秀な人なんだろう、みたいな(全然そんなことはないのですが)。なのでステータスは退職後も有効。捨てたところで特に問題はありません。

「安定しているのに辞めるなんてもったいない」→平成初期から、銀行は普通につぶれたり合併したりしています。リストラや早期退職ももちろんあります。確実に出世できるなんて限りません。お給料も年功序列というわけではありません。お給料が高いかどうかはその銀行によって異なります(ちなみに私は同世代平均ぴったりか若干下かくらいでした)。およそ安定しているという要素はありません。
「安定している」要素といえば、ローンに通りやすいことでしょうか。銀行員としての社会的信用度は高いです。自営業なんかになってしまうと、社会的信用度はゼロに近くなってしまいます。こちらも、例えば夫・妻は会社勤めだとか、両親が会社員勤めだとか。あとは「知り合いに頭を下げる」という方法でも解決できることがあります。この点は私はまだ実感できていませんが、心配していてもしょうがないかな、と思っています。

そして最後に、
「元銀行員ならどうして銀行のパートとして働かないの?」ともよく聞かれます。銀行パート=給料が高いというイメージから来るのでしょうか。そんなことはありません。ぶっちゃけ、時給にしたら大学時代にやっていた塾講師よりもずっと低いです。なのに大変。責任もある。最近ではパートにノルマを課す銀行もある。
私は銀行の仕事が嫌いではありませんでした。お客様と接すること、数字と向き合うこと、どちらも苦手ではなく、むしろお客様と接するのは好きな方でもありました。きっとやりたいことが見つからなければ、今私は銀行のパートとして働いていたことでしょう。

けれど、「自分のやりたいこと」を犠牲にしてまでまた銀行で働きたいとは思いません。自分のやりたいことを犠牲にする方が、よっぽどもったいないです。

今私は、とにかく「爬虫類」をもっと知りたい。
「爬虫類」をもっと多くの人に広めたい。
そして、子供が「自分の知らないこと」に触れる機会をたくさん作りたい。

そのためには今のペットショップバイトと自宅での爬虫類の繁殖をするのが正解だと思うし、ありがたいことに、そうできる金銭的な余裕もある。今この時に動かずして、いつ動くのか?という感じです。

「〇〇を辞めるなんてもったいない」
私の場合は銀行員、でしたが、きっといろいろな言葉が当てはまることでしょう。言われた経験のある方も多いと思います。

けれど私は、今は胸を張って言えます。
「自分のやりたいことをやらないほうが、もったいない」と。

この記事が、今、「もったいない」と言われて迷っている方の、
背を押すことができれば本当に幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?