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#金融政策
黒田総裁、最後のクリスマスプレゼント?
と書くと、なんだか皮肉な意味合いに取られそうだが、筆者本人はそのつもりは特段無い。一方で、12/20に発表された日銀の10年国債利回りの許容範囲拡大(0.25%→0.5%)をサプライズ?や実質的利上げと『ありえない!』風に書いているメディアも散見されるが。。。
筆者自身、この許容範囲拡大自体はそれなりに予想されつつあったことが、少し現実した、といったものかと考える。勿論日本経済や中小企業への影響
金融緩和‐米は縮小、中は拡大へ
先週の下記投稿でも触れた中国最大の不動産デベロッパーの恒大集団。この投稿を書いている最中には、まだ中国政府や中国人民銀行(中央銀行)から何も大きなアナウンスもないので、来る同社の社債(米ドル建と人民元建)の利払いが未払いとなり、所謂デフォルトになるのでは、と見られている。
中国恒大集団の資金繰りが一段と厳しくなっている。9月下旬以降、過去に発行した社債の利払い日が集中するためだ。年内の利払い額は
Balance Sheet 不況と日本化
1980年代のバブル経済を経験したのちに、「失われた○○年」と言われるほど、景気が持ち返さなかった(もしかしたらまだ全然持ち返せてもいない)日本経済。日銀の金融緩和(金利引き下げ)や日本政府の財政出動をどれだけ頑張っても、日本の景気が浮揚しない。所謂「日本化(Japanification)」という状態が、2008年の金融危機並びにこの度のコロナショックを通じて、欧州や米国にもみられるのでは、という
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