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なんで就活をしてプロジェクトマネジメント専門のコンサルタントとして働くことに決めたのか。将来について真剣に考えたプロセス。原点回帰用noteとして。


今回のnoteは、将来の自分が立ち返るためのものです。なんで自分がこの仕事を選んだのか、これを自分の原点の思いとして持っておきたい。だから、こんなnoteを書こうと思いました。

どんな仕事に興味を持っていたか?

就活の序盤では、仕事を通しての社会貢献、社会的影響力、そしてそこから来るやりがい、周りの仕事仲間が尊敬できるか…などを大事にしていた。これらの条件が満たされている限り、別に職種はなんでも良かったし、業界にもこだわりはなかった。消去法で、やりたくない仕事以外は全て興味を持って見ていた。その中でも、父親の影響で最初は営業職に興味があった。

見ていた業種・職種

他にも興味があった分野を羅列してみようと思う。何をするにも本質になってくる人材系。そしてその人を育てる教育。私たちが生きることと密接に関わる食。そして環境。食から派生して、可能性しか感じない農業。暮らしを根幹から支えるインフラ、エネルギー。自分の趣味の写真、スキー、車などなどに関わるメーカー。同じサービスを常にお客様の声を聞きながら改善し続けるサブスクリプション系のサービス。潰しが効くと流行りのコンサル系。本当に色々な方向性に目を向けていた。キャバクラでのマネジメントに主眼を置いたインターンも経験した。

ベンチャーから大企業まで、両手を大きく広げて、その中に入ってくるものはすべて毛嫌いせずに試してみようという心持ちで就活には向き合っていた。これが自分の性格で、いつも興味関心の幅が広い。ただ、どんな切り口にせよ「本質的なこと」がしたいという思いはずっと強かったように思う。

業界業種を絞る?嫌だ。

就活あるあるで、業界業種を定めるというのは鉄則のようになっている気がする。自分も最初に就活を始めて、エージェントサービスとやらでサポートを受けようとしたら、開口一番に「みてる業界業種と就活軸はなんですか?」と聞かれた。内心、「は?」と思った。わかるわけないやん?だから助けてもらいたくて今ここにいるんだけど?と思った。まあ無料なのに傲慢なのかも知れないけど、変なことは言っていないつもりだった。今思い返しても、自分と感じたことは間違ってなかったと思う。そんな、やりたいことを定めようだなんて、出来たら苦労しないと思う。だから、結論から言うと、自分は就活で一つのジャンルに絞って自分のやりたいことを定めない決断をした。その結果として、プロジェクトマネジメントを扱うコンサルティング会社への就職を決めた。

なんで今の内定先に決めたのか?

なんで興味関心が広くて優柔不断な側面もある自分がここに決められたかで言うと、ちょっと運命を感じたから。仕事の内容が本質的だと思ったから。会社の規模感が自分の性格にぴったりだと思ったから。人の雰囲気が良くて、しっくりくると思ったから。決めないと終わらないと思ったから。

運命:人事は会社の価値観を体現する

運命だと感じたのは、就活の超序盤で既に出会っていた企業だったから。自分はジョーカツというイベントに参加した。就活を始めようと言うタイミングで、何をしていいのか分からなさすぎて、親友に相談をしたときにオススメしてもらったイベントだった。

その時に、内定先の企業とマッチングしたのだ。ざっくり言うと、たくさんの学生がいる中からラブレターを頂いて、自分としてもその会社に興味があったからラブレターを出していた、みたいな状況だった。そこで、それがきっかけとなり、人事の方お二人と1日の終りに1時間近く話した。自社のことだけに留まらず、お二人が過去の経歴から、なんでこの会社で働くことにしたのか、そして大学自体の話まで、非常にリラックスした雰囲気で話せた。すごく信頼のおける人たちだという印象だった。悪いけど、他の会社の人事は、良いところしか伝えない嘘ばっかりの人間だと感じることも多かった。

そして、なによりその判断材料となったのは、プレゼンの内容だった。順序立てて、優先順位をつけた上でのこちらに対してのメッセージ。そこには企業としての価値観が大きく反映される。そして、ほよ企業の顔にあたるような人事の人となりも現れる。そんな大事な企業紹介のプレゼンが、本当にこちら目線で求めている情報を過不足なく丁寧に伝えてくれた印象だった。そんなわけで、そのイベントの時から内定先には好意を抱いていた。

本質的:大学の学部選びと同じ

仕事が本質的と言ってもどういう判断基準なのかについて書きたい。結論から言うと、潰しが効く=本質的だと自分は思う。本質ってなんだ?って話にはなってくるが、自分にとっては人生の豊かさと幸せに直結するかどうかだ。その価値基準の中に、「選択肢を広く持つ」は常にある。

色々なことに興味があるタイプなので、大学の学部選びも、自分で面白いと思った方向性に簡単に方向転換できる学部が良いという考え方で国際関係学部(政治学、歴史学、法学、社会学、言語学、哲学など、様々な学問が含まれる)を選んだ。英語にも重きを置いている学部で、自分は英語にも関心が強かった。その理由も、もっと広い世界を見るためのツールとしての魅力を感じていたからだ。

定めない決断

そんなわけで、ある意味「定めないこと」を決断した大学選びだったが、振り返ると満足度は極めて高い。だから、同じロジックで仕事も選んだ。そこで、なんでプロジェクトマネジメントのコンサル?という部分に立ち返りたい。理由はシンプルで、このスキルがあれば、何にでも応用が効くと考えたからだ。更に、内定先では色々な業界の様々なプロジェクトに参画することが出来る。半年、1年などスパンは入社して配置されてみないとわからないにしても、自分の好奇心を満たせるし、その中で自分の「圧倒的にやってみたいこと」が浮き上がってくることを期待している。人生の目標、あるいは「ビジョン」(ビジネスでよく使われている印象がある言葉だが)が見つかるかも知れない!

プロジェクトマネジメント(project management)
プロジェクトを成功に導くための総合的な管理手法のこと。スケジュール、人員、資金、物的資源などの管理を含む。プロジェクトとは「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施される有期性の業務である」と定義されている。

個人戦が多かった過去

今までの自分の人生の中では、個人戦がかなり多かったように思う。中高生までの勉強、水泳、スキー、テニス、自転車…というように自分が時間をかけてきたスポーツも自己完結できる性質のものが極めて多かった。バスケットもやっていたが、「チームでの連携の力」を実感できるほどの腕までたどり着けず、スタメンのみんなとのチームワークを実感できていなかったので、あまり実感はなかった。

人間のソフト面に関わりたい

しかし、これから先、もっと大きいことを成し遂げたい、やってみたい、となったときには「個人ゲー」では限界がある。それはバイト、学生団体、寮のスタッフとしての経験を通して身をもって感じるようになってきた部分だった。一緒に活動・仕事をする仲間の人間関係が良好で、お互いの属性をよく知った上でのコミュニケーションは必須だ。コミュニケーションが上手く取れないと、「ズレ」は広がる一方で、いずれ大きな「溝」になる。

世の中の困りごとのほとんどに人間関係が関わってくる。今までの自分の経験の中でも、特に「留学生支援の学生団体での幹部としての経験」「寮のスタッフとして働いた経験」でそれを実感した。人と上手く協力することは難しい。掛け算になるような協力の仕方がわからないから、個人ゲー(一匹狼)で進めてしまう自覚がありながらも、自分には上手く出来なかった。人数が多くなればなるほどその悩みも大きくなった。だから、PMはその自分の悩みに対しての素晴らしい解決策の1つだと思う。内定先での就職を決めたあとの経験ではあったが、自分の決断が間違っていなかったという確信が得られた。人員(人材)も含めたプロジェクトの管理には非常に大きな意味があると思う。

自分じゃなきゃいけない、がいい

最近よく言われる、AIにとって代われるという部分に関しても、人間の「ソフトな面」を扱うこのコンサルの仕事は、人間じゃないと出来ない。そして、信頼関係が大前提になるからこそ、自分じゃないと出来ない仕事になるだろうと考えた。なにか困っているときに「笠井康弘は信用できるから、相談してみようかな」と思ってもらえるような人間になりたい。そして、頼ってもらえたときに、大きな力になりたい。それは自分ひとりという意味ではなくて、仲間と協力することももちろん含めて、課題が解決できればいいなと思う。

少し話が長くなってしまったが、組織としてプロジェクトを進めていく力、特にそのプロジェクトを管理する力は絶対に必要だ。このスキルがあれば、「やりたいこと」が出来たときに必ず役に立つと思う。そして、将来仲間がなにかやりたいことに熱い想いを持っているときにもその背中を押すことが出来ると思う。組織単位で、社会的に影響力のあることをしたいときに、力になれる人間になれると思う。こんな訳で、プロジェクトマネジメントに大きな魅力を感じた。

視点の高さ

そして、マネジメントというポジションは、プロジェクトの末端ではなく、「視点が高い位置にある仕事」である。そこにも魅力を感じた。自分は、横柄な言い方にはなるが、ずっと末端の作業を担う歯車として仕事をしたくない

自分の性格として、細部に集中するよりは、視野を広く持って全体を見渡したし、それが得意なタイプだと思う。興味関心が散るといえば散るが、その分色々な考え方を取り入れながら、どうするのがベストなのか?を吟味するのは自分が好きなことだ。

そして、自分の分析家っぽい気質もコンサルタントという仕事に向いていると感じた。なんでもやり始めると凝り性を発揮するタイプなので、仕事も他の人が面倒だと思うくらい念入りに分析をして、楽しみながら頑張れると思う。

そして、関わる人達の年代が上になるのも、一人っ子で親の友達に可愛がってもらったり、友人の年上の兄弟と遊んでもらっていた自分には最適だ。大学でも、それ以外でもやはり年上の友達が多い。

コンサルの需要のワケ

なにか大きなプロジェクトを実行するにあたって、優秀な人材を見つけて雇用することから始めるよりは、コンサルに外注したほうがいい。この発想がコンサルの需要を説明出来ると思う。頑張ってプロジェクトに必要な人員を選りすぐって採用したのに、プロジェクトが終わると不要になってしまうと余分に給与を払わないといけなくて、利益追求に繋がらない。これじゃあ非常に困る。ピンポイントで人員を突っ込んで、利益を出せる美味しい仕組みを作ってもらう。だから、コンサルには大きいお金を渡すんだと思う。

すでに完成している仕組みを回すだけの人間なら、スキルが低くても大丈夫かも知れないが、コンサルとして仕組みを設計する側になるには高いスキルが求められる。コンサルじゃない会社なら、一回頑張って作った仕組みが勢い乗ってしまえ、ば落ち着くタイミングがくる。だが、コンサルはそのしんどい仕組みづくりの部分で頭が千切れそうになりながら頑張る仕事だと思っている。それも、自分の就職先は、色々なプロジェクトに関わるから、違うパターンで練習問題に取り組むイメージだろう。

シンプルに考えて、激務になるのは目に見えているが、それでも自分はこれがやりたい。この「スキル」を早く身につけて、社会で役に立つ人間になりたい。そうなることが出来たら、フリーランスになって、もっと自由な働き方を選ぶことも出来るだろう。さらに、フリーランスの仕事じゃ規模が小さくて影響力が足りなくて歯がゆいと感じれば、経営に挑戦することも出来ると思う。様々なプロジェクトの一番つらい部分を、お客様側の組織に入り込んでともにプロジェクト完遂まで頑張る。この経験があれば、いける気がする。

いきなり管理だなんて安直?

ただ、1つ不安要素として、各プロジェクトの「末端(リアルな現場)」を経験しないまま、新卒でプロジェクトマネジメントのコンサルを仕事にするということは、正直怖い。もちろん、即戦力になれるだなんて1㍉も考えていない。だが、それにしても普通の組織内では、一段一段ステップアップしていく部分を悪く言えばすっ飛ばしてマネジメントを学ぶなんて、安直過ぎる。しかし、視座を高く持って管理をすること、さらには経営をすることが将来の自分のやりたいことならば、最初からそこに食らいついても良いと思う。「現場を知らないで適当なことを言うな」などの強い言葉も受け止めながら、信頼してもらえるようなコンサルタントになれるように努力するのも1つの道だと思う。どんなルートでも、登りたい山の山頂にたどり着けるのならそれでいい。

会社の規模

会社の規模は、大き過ぎても小さ過ぎても自分にはダメだと気づいていた。10人未満規模の教育系・人材系のベンチャー「すみか」、自動車パーツのリサイクルを行っているベンチャー「パーツワン」、すすきのキャバクラ運営の「バルセロナ」、地元札幌の八百屋さん「水戸青果」、70人規模のベンチャー気質の農業法人「舞台ファーム」、でインターンをした。最後に残った違和感は「馬車馬のように働いていて余裕がない感じ」だった。完全な分業がベストだとも思わないが、あまりにも1人で抱える量が多くてパンクしてしまいそうな印象だった。自分がハードワークできるタイプじゃないのは一番の理由だから、合う人には合うのだろうが、自分はベンチャーに行くにはゆるキャラ過ぎた。

外資系大企業は畑違い

国際系の学部で留学もしていたこともあって、外資系大企業も見ていた。自分でも最初はこういうところに行くんじゃないかと思っていた。周りの仲間にも「やすは働き方のカルチャー的に外資行きそう」と言われていた。しかし、これも違った。まず1つは自分が飛び込むべき競争環境じゃないということ。言ってしまえば外資コンサルに行く人は地頭がキレキレで、ハードワークできる人ばかりな印象だ。そこは自分の強みではない。さらに、非常に高い専門性をすでに持っているか、持ちたいと考えている人が多いように感じた。自分にはそういう専門性も思いもない。

専門性が高い=絞って決断

ある超大手外資コンサルの飲み会に参加して話を聞いていると、先輩から「政府と組んでこんなプロジェクトが出来るのはここだけだし、この給与条件と福利厚生は他ではなかなかない」という言葉が飛び出した。その先輩は、非常に明確にやりたいことが決まっている人だ。理系で大学院も出ている。この会社でコンサルタントになったら、すごくニッチな分野をただただ突き詰めて極めて、「その分野で最強のコンサルタント」になることでこのバカみたいに大きな組織に貢献するんだろうなと感じた。ここで僕は大きな違和感を感じた。それをありのままに伝えたら、やっぱり皆専門性は大事で、だからこそ質の高いコンサルティングに繋がっているとの答えが返ってきた。自分がやりたいのは、それじゃない。まだ「やりたいこと」が定められないからコンサルをみているのだ。ということは、こんなに規模が大きい会社を選んでは、本末転倒だと感じた。だから、超大企業も自分の選択肢からは弾かれて、結局はメガベンチャーである内定先に落ち着いた。

さいごに

2時間近く今回は書いてしまい、文字数も6200文字ですね…。長くなる癖をやめたいのですが、まあまあ、あくまでも趣味なのでゆるくやっていきたいと思います。書きたいときは書くし、疲れたら書くのをやめます。

今回の記事は、変な言い方ですが、血迷ったときに立ち返るための記事です。なんで自分がこの仕事を選んだのか、これを自分の原点の思いとして持っておきたい。だから、こんなnoteを書きたいと思いました。

欲を言えば、就活での判断に困っている人の参考になれば嬉しいと思います。みんな色々な価値観があるとは思うのですが、少しでも一部でもいいからこの考え方いいな、と思ってもらえると嬉しいです。

逆に、もうすでに社会で働かれている方がもしこの記事を読んでくださったのなら、「甘すぎる」と思われたかも知れません。学生には全然足りていない発想に関しても教えていただけると非常に嬉しいです。

noteをやっていて、人からの反応ほど嬉しいものはありません。せっかく時間をかけて読んでくださったのなら、コメントを一言でもいいからいただけると、僕がすごく喜びますし、コメント欄にも有益な学びや気付きが溢れるのではないかな?と思います。

長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます!また次回のnoteでお会いできるのを楽しみにしています👋

こんな記事も書いているので、マネジメントに興味がある方は是非↓


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