「初めて」の感情を心に留める。
朝の地下鉄。満員電車。
4月に入り、新入社員、新入学生が混ざり合う。
3月末の少し閑散とした感じはもうない。
いよいよ新年度が始まったんだなぁ。
新入社員はひと目見てわかる。
身にまとっているのはリクルートスーツ。
まだパリッとしている。
バッグはだいたい黒色で、量販店でリクルートスーツと一緒に購入したものだろう。
慣れていないのか、辺りをキョロキョロ。
ふっ、若いなぁ…
そんな感情が湧き起こる。
そういう自分にも、社会人成り立ての頃があった。
ぼんやりとしか記憶がなく、あの時どう感じたのかハッキリと思い出せない。
でも、たぶん不安でドキドキしていただろう。
彼らと同じように、行き先がわからずキョロキョロしていただろう。
社会人になって今年で20年。
まだまだわからないことだらけで、中堅社員という自覚はあまりない。
それでも、いつの間にか通勤電車にも慣れたし、リクルートスーツから普通のスーツになっていた。
初心は大事、初心忘るべからず、というが、自分はいつ、あの頃の記憶を忘れてしまったのだろう。
初めての時にどう感じたのか。
忘れてしまったら、なんだかもったいない気がする。
明日は息子の小学校入学式。
息子もドキドキしているはずだが、
わたしもなんだか落ち着かない。
どんな校内なんだろう。
クラスは何人くらい?
優しいお友だちはいるのか。
息子はちゃんと授業聞けるのか。
お友だちたくさんできるかな…
息子の気持ちはわからない。
けど、自分が感じたことは心に留めて、
忘れないようにしたい。
なんなら、このnoteに書き留めておけばいい。
そうすれば、将来見返したとき、また自分の記憶が蘇るはずだから。
今朝、満員電車に揉まれながら、そんなことを考えた。
とりあえず明日の入学式、楽しみだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?