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2023日記

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記事一覧

4/27 マクロライド 長期投与

今日こられた患者さんでマクロライド系抗菌薬であるクラリスロマイシンが通常の半分量で長期間に渡り投与されている方がいた。抗生物質は耐性菌の出現を抑えるために通常は長くても2週間程度の処方しかしない、しかし今日の患者ではそれ以上の長期間投与されていたため、その理由について学んだ。
マクロライド系の長期投与はびまん性汎細気管支炎(DPB)や慢性副鼻腔炎に対しての効果が示されているだけでなく、気管支喘息や

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4/21 簡易懸濁法

今日は錠剤の粉砕と簡易懸濁法について学んだ。
まず錠剤の粉砕は疾病などにより嚥下障害が起こった場合、小児・高齢者など嚥下能力が低い場合、薬用量が規格に合わない場合などに行われる。この調剤報酬は行うと自家製剤加算を処方7日分に加算することが出来る。行う場合の注意点については徐放錠や腸溶錠、またフィルムコーティング錠の一部は粉砕が出来ない。粉砕してしまうと薬剤の急激な濃度上昇が起こり副作用のリスクが上

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4/24 低血糖 ブドウ糖

今日はグルファストが追加で処方された患者さんがいた。グルファストは一般名ミチグリニドであり、グリニド系経口血糖降下薬であり、SU受容体を刺激してインスリン分泌を促すことで血糖値を下げる。
今日の患者さんではエクメットLDが朝、夕食後に元々処方されていたが血糖コントロールが不良だったため、グルファスト 5mg 2錠 分2 朝、夕食直前が追加で処方された。グルファストを処方する場合の注意点はグルファス

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4/25 疑義照会プロトコル

今日は県立総合病院や静岡市立病院と契約を結んでいる疑義照会簡略化プロトコルについて学んだ。これは緊急性の低い疑義照会項目については事後でのFAXによる連絡で疑義照会が可能になるプロトコルである。この目的は、診療科外来での至急の疑義照会を減らし処方医の負担を軽減する、薬局での患者さんの待ち時間を短縮する、薬局での服薬指導の実施、薬学的ケアの拡充を図ることである。疑義照会が不要になる項目は9つある。①

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4/26 CRP 抗生物質

今日こられた患者で前日に咳が出ると受診しホクナリンテープが処方され、血液検査を行っていた患者さんがいた。今日になり血液検査の結果が出たところ白血球数が10000以上、CRP 13以上を示したため、急遽クラビットを今日受け取りに来た患者さんがいた。今日はこの患者について学んだ。まず血液検査の検査項目である白血球数は正常値が3100 ~ 8400/ μLであり、CRPはC-リアクティブプロテインのこと

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4/28 SGLT 利尿薬

今日来られた患者さんでループ利尿薬であるラシックス 20(フロセミド)が前回処方されていた方がいた。今日の処方箋を確認するとラシックス 20が中止となり、トラゼンタがトラディアンス APに変更されていた。この患者は重度の糖尿病で他にも糖尿病治療薬として、メトグルコ 250(メトホルミン)、レパグリニド 0.5、トラゼンタ5 (リナグリプチン)、ランタスXR注ソロスター 450(インスリン グランギ

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5/01 塩化カリウム 低カリウム血症

今日こられた患者さんで前回21日分処方されたが、8日後に急遽アゾセミド 30 0.5錠と塩化カリウム徐放錠 600 1Tが中止となり一包化の中から取り出して貰いに来た患者さんがいた。
この患者さんは以前心臓が悪く水が溜まってしまいダイアート (アゾセミド)が処方されていた。その後入院してしまい、経過は不明であるが退院時処方として4月6日にアゾセミド 30 1T 朝、塩化カリウム徐放錠 600 2T

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5/02 フェントステープ 慢性疼痛

今日は薬局実習の最終日だった。骨折による痛みを軽減するために、オピオイドであるフェントステープを使用できるか門前医院である服部クリニックの医師から電話で相談があった。添付文章を確認するとフェントステープを慢性疼痛に使用する場合医師がe-Learningを受講し、患者に対して確認書を用いて確認しなければならないことを伝えた。また、フェントステープは他のオピオイドを使用した経験がある患者に対してしか使

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4/12 抗ウィルス薬

今日来られた患者さんでアメナリーフが処方されていた方がいた。このアメナリーフは帯状疱疹の治療に使用される薬であるため、今日は帯状疱疹さらに単純疱疹について学んだ。
まず単純疱疹と帯状疱疹の違いは原因ウイルスにある。単純疱疹は単純ヘルペスウイルスの感染により発症するが、帯状疱疹は過去に水痘·帯状疱疹ウイルスに感染し水疱瘡になった方の神経中に潜伏していたウイルスが再活性化を起こすことで発症する。
この

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4/20 一包化

今日は一包化について学んだ。
薬局実習が始まって以来、毎日一包化を行っているが、その制度や注意点についてしっかりと理解していなかったため、再度学び直した。
まず一包化とは用法が同じ薬をまとめて1つの袋に入れることであり、患者のコンプライアンスの向上のために行われる。
一包化を行った場合の調剤報酬は、2剤以上の内服薬または1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合には、一包化加算とし

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4/11 エンレスト

今日はエンレストについて学んだ。エンレストはARBのバルサルタンと、ネプリライシン阻害薬のプロドラッグであるサクビトリルの合剤であり高血圧治療や心不全治療に使用されている。
ネプリライシンはペプチド分解酵素でありANPやアンジオテンシンⅠとⅡやブラジキニンか基質となり分解される。
このネプリライシンを阻害すると、ANPによる血管拡張作用に加えて、ARR系の活性化による血管収縮、ブラジキニンの上昇に

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4/07 点鼻薬 デバイス

今日は昨日に引き続き吸入薬について学んだ。今日はデバイスの違いについて学んだ。適切な吸入薬を選んだとしても正しい技法で確実に吸入しなければ効果が期待できないため、それぞれの吸入デバイスの特徴を把握し適切なものを選び、使用法を指導することが重要である。
吸入デバイスの種類は加圧式定量噴霧吸入器(pMDI)、ソフトミスト吸入器(SMI)、ドライパウダー吸入器(DPI)の3種類がある。
pMDIは息を吸

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4/06 吸入薬 使い分け

今日は吸入薬の使い分けについて特に薬効に注目し教えて頂いた。
吸入薬はステロイド (ICS)、長時間作用性β2刺激薬 (LABA)、短時間作用性β2刺激薬 (SABA)、長時間作用性抗コリン薬 (LAMA)、短時間作用性抗コリン薬 (SAMA)に分けられる。喘息患者では軽症患者に対してはICSの単剤を使用し、必要に応じてICS+LABAの二剤の合剤が使用されることが多い、COPD患者ではLAMA+

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4/03 高尿酸治療薬 違い

今日は高尿酸血漿治療薬について学んだ。

血中尿酸値が高いと痛風発作や尿路結石などの激しい痛みを伴う疾病を発症する危険性があるため治療が必要である。
尿酸値を下げる薬は尿酸合成阻害薬と尿酸排泄促進薬の2種類に分けることができる。
尿酸合成阻害薬はキサンチンオキシダーゼを阻害することで尿酸の合成を抑制する。よく使用される薬はアロプリノール、フェブキソスタット、トピロキシスタットであり、全ての薬剤につ

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