4/20 一包化

今日は一包化について学んだ。
薬局実習が始まって以来、毎日一包化を行っているが、その制度や注意点についてしっかりと理解していなかったため、再度学び直した。
まず一包化とは用法が同じ薬をまとめて1つの袋に入れることであり、患者のコンプライアンスの向上のために行われる。
一包化を行った場合の調剤報酬は、2剤以上の内服薬または1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合には、一包化加算として、当該内服薬の投与日数に応じて点数を加算できる。
一包化を行うメリットは、患者さんの薬剤の飲み忘れ、飲み間違い、飲みすぎが減ることのみならず、介護施設にいる場合はPTP包装よりも管理しやすいことなどがある。
一方でデメリットは、一包化を行うために薬を包装から1つずつ取り出す必要があるため、薬の受け取りに時間がかかること、一目ではどの薬か判断することが難しくなることが挙げられる。
また、一包化に含めることが適切でない薬剤も存在する。例えばデュタステリドやプラザキサは吸湿性があるためPTPシートから取り出して保存することが出来ない。またオルメサルタンとメトホルミンは同時に一包化すると配合変化が起きメトホルミンが変色してしまうため注意が必要である。このように同時に一包化することで配合変化が起こる薬剤もあるため把握しる必要がある。また、酸化マグネシウムなどの便秘薬、カロナールなどの痛めどめは患者さん自身で調節するような薬は一包化に含めずに調剤を行う。しかし、患者自身が管理出来ない状態であれば一包化に含めることも可能である。
このように、一包化を行う際はそもそもその薬剤は一包化に適しているか、同時に一包化する薬剤に配合変化は無いか、患者自身の要望などからどの薬剤を一包化するべきか判断する必要があることを学んだ。