鈴本康弘

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鈴本康弘

日々薬局業務で使えるツールを探しています。 mattermost、dropbox、trelllo、ソフト作ってもいます。comm in write お薬手帳ファミリー、a1cok、リノテス、HICリーダー(保険証スキャニング、読み取り、登録)問屋さんの無料発注ソフト、有効活用。

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最近の記事

①薬局スマートフォン在庫検索アプリ

薬局では、多様な病院から出される処方箋を受け付ける必要があり、その結果として、在庫のない薬を急に必要とすることや、予期せず在庫が動かなくなってしまう薬が増える傾向にあります。これにより、不動在庫が生じることは避けられず、多くの薬局はこれを避けられない事態として受け入れているか、卸売業者への返品を試みています。私たちは初め、発注システムからの購入履歴を毎月ダウンロードし、Excelで集計して、各薬局が在庫状況を確認できるようにしていました。しかしこの方法では、必要な薬や動かなく

    • 4/12、B、C型肝炎、薬

      ついて教わった。 患者: B型肝炎患者で、肝移植を行った。バラクルード錠0.5mg、ベムリディ25mg、ファモチジンD錠20mg、グラセプターカプセル0.5mg、セルセプトカプセル250/分2、メドロール錠2mgの処方。バラクルード(エンテカビル)とベムリディ(テノホビル)は抗ウイルス化学療法剤であり、グラセプター(タクロリムス)とセルセプト(ミコフェノール酸モフェチル)は免疫抑制剤、メドロール(メチルプレドニゾロン)は免疫抑制に用いられる合成副腎皮質ホルモン剤である。 ウイ

      • 4/11、抗不整脈

        今日は、抗不整脈薬について教わった。 患者①: フレカイニド酢酸塩錠50mg/1T/分2/朝•夕食後、ビソプロロールフマル酸塩錠5mg/1T/分1/夕食後の処方。市立病院でカテーテルをした後から処方されており、本日からこちらで処方されることとなった。フレカイニドは、成人において頻脈性不整脈(発作性心房細動•粗動、心室性)に適応があり、1日100mgを分2又は効果不十分であれば1日200mg分2まで増量可能である。ビソプロロールは、本態性高血圧、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心

        • 4/10、薬局製剤、他薬局

          今日は薬局製剤の体験学習を行った。 今回はU・E・Hクリームを製剤した。効能・効果は「皮膚乾燥症(肌あれ、さめ肌、かゆみ)、ひび、あかぎれ、しもやけ」である。 また実習先とは異なる店舗に実習で行ったため、普段あまり見ることのない薬を見ることができた。1つはソグルーヤ、長時間作用型ヒト成長ホルモンアナログ製剤である。重症の成人成長ホルモン分泌不全症又は成人成長ホルモン分泌不全性低身長症に適応があり、肝臓でIGF-I分泌の促進、脂肪や筋肉、骨組織の成長ホルモン受容体を介して標的細

        ①薬局スマートフォン在庫検索アプリ

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        • 2024日記
          31本
        • appsheetVBA
          1本
        • ADOシステム別ダウロード手順
          9本
        • 2023日記
          45本
        • 2022日記
          46本
        • 当社ソフト
          3本

        記事

          4/09、心房細動、NOAC

          今日は心房細動患者における、塞栓症予防薬について教わった。 患者: 70代男性。リクシアナ60mg/1T/分1/夕食後、ビソノテープ2mg/1日1回の処方。この患者さんは高血圧症で治療をしていたが、R6.4.6に不整脈が出たためラニラピッドが処方されたが、あまり改善が見られず本日、上記処方がなされた。ビソノテープ(ビソプロロール)は頻脈性心房細動に適応のあるISA(-)のβ遮断薬である。リクシアナ(エドキサバン)は、経口FXa阻害剤に分類される薬剤で、非弁膜症性心房細動患者に

          4/09、心房細動、NOAC

          4/08、DDP4、排泄経路

          今日は、糖尿病治療薬のDPP-4阻害剤の使い分けについて教わった。 例えばPDP-4阻害剤であるジャヌビアは腎排泄型であり尿中未変化体排泄率が約80〜90%であるのに対し、トラゼンタは肝代謝型でCYP3A4による代謝を受けるため、尿中未変化体排泄率が約0.6%である。すなわちジャヌビアは患者さんの腎機能に影響を受けるため、常用量は50mg(効果不十分で100mg)、30≦Ccr<50では25mg、Ccr<30では12.5mg、と腎機能によって用量調整が必要である。トラゼンタは

          4/08、DDP4、排泄経路

          4/05、ARB、代謝経路

          今日は、ARBに位置づけられる高血圧治療薬の違いについて教わった。 前提として、ARB は直接AT1受容体と結合し、アンジオテンシンⅡとAT1の結合を阻害することで、血管平滑筋収縮を抑制し降圧作用を示す。またアンジオテンシンⅡがAT1受容体に結合することにより、脳では脳卒中や認知機能障害、心臓では左室肥大、心筋梗塞や心不全、腎臓では腎不全に至るため、ARBはAT1受容体を阻害することにより心臓、腎臓、脳血管などの臓器保護作用も有するとされ、こういった合併症のある患者の降圧に推

          4/05、ARB、代謝経路

          eオーダー発注履歴ダウンロード手順

          1.「eオーダー」にログイン 2.「履歴」をクリック 3.「発注履歴」をクリック 4.「注文日時」:前月1ヵ月で指定 5.「卸指定」:「すべての卸」を選択 6.「発注方法」:「手動発注」「自動発注」を選択 7.「医薬品種別」:「すべて」を選択 8.「この条件で絞り込む」をクリック 9.「CSV」をクリック 10.「名前を付けて保存」の画面にて、Dropbox⇒「自薬局名」フォルダを選択 11.「保存」をクリック ※ 発注履歴ダウンロード完了後、Ad0の「CSV変換」

          eオーダー発注履歴ダウンロード手順

          4/04 疑義照会、インシュリンの数

          今日は疑義照会について教わった。 4/2、受け付けた処方箋にノボラピッド注ペンフィル300単位 1筒と記載があった。この患者さんは前回までノボラピッド注フレックスタッチを使用しており、医師からはペン型で種類が変わると聞いたとのことだったため、ノボラピッド注フレックスペン300単位 1本ではないかと疑義照会を行い、処方を変更した。本日(4/4)ノボラピッド注フレックスペンを受け取りに来た患者さんより、1本では足りないとの申し出があった。話を聞いたところ、自宅にノボラピッド注フレ

          4/04 疑義照会、インシュリンの数

          4/03 調剤報酬、さらに

          今日は、実際の調剤報酬計算について教わった。 患者: ザクラス配合錠LD(8)•クエン酸第一鉄Na錠(12)•エビスタ錠(10)•エディロールカプセル(10)/分1/朝食後、オメプラゾール錠(6)/分2/朝•夕食後、キプレス錠(16)/分1/就寝前、レンドルミンD錠(28)/分1/睡眠30分前の処方。(括弧内は処方日数。残薬調整したため日数にばらつきがある) まず、調剤技術料(調剤基本料、薬剤調製料、各種加算料)の算定をした。調剤基本料は、月あたりの処方箋受付回数や集中率など

          4/03 調剤報酬、さらに

          4/02 調剤報酬概要

          今日は、薬局の調剤報酬について教わった。 調剤報酬は、病院等で発行された処方箋を受け取ってから、患者に投薬及びその管理までの流れの中で発生する薬剤師の業務に対する報酬である。調剤報酬点数は、調剤技術料(調剤基本料、薬剤調製料、各種加算料)、薬学管理料(調剤管理料、服薬管理指導料)、薬剤料、特定保険医療材料料からなっている。特に調剤技術料や薬学管理料は、一包化や粉砕などの調剤、服薬指導や薬歴の記載などの業務に対する報酬で、実習で学ぶ薬剤師業務と密接に関わる部分であり、我々実習生

          4/02 調剤報酬概要

          3/29 漢方薬、一般的に

          今日は、処方箋における漢方薬について教わった。 患者①: 芍薬甘草湯エキス顆粒2.5g/分1/就寝前/28日分の処方。この患者さんはH23.4に、夜就寝時のこむら返りの訴えがあり、芍薬甘草湯14日分(他の併用薬28日分に対して)が処方され、状況に応じて飲むようにとの服薬指導がなされた。翌月、毎日服用したいとのことで、他併用薬と同日数分処方されるようになり、現在まで毎日服用し続けている。芍薬甘草湯は、日局カンゾウと日局シャクヤクを主成分とする漢方薬で、患者さんの体力に関わらず使

          3/29 漢方薬、一般的に

          3/28 尿酸の薬

          今日は、尿酸値下降薬について教わった。 患者: フェブリク10mgの処方。この患者さんは、R3.4に痛風発作を訴え、プレドニン、ナイキサン、レバミピド、モーラステープが処方された。R3.6に痛みが良くなってきたため、頓服でコルヒチン、ナイキサン、レバミピドに切り替え、7月にフェブリク10mgが追加された。R5.8にフェブリクがユリスに変更された(尿酸値の下がりが悪かったと推察される)。同年11月、ユリスが中止され、フェブリクに戻り、現在に至る。 尿酸値を下げる薬は大きく2種類

          3/28 尿酸の薬

          3/27 高血圧合剤

          今日は、高血圧治療薬の合剤について教わった。 患者①: ザクラス配合錠HD/1T/分1/夕食後、カデュエット配合錠3番/1T/分1/朝食後の処方。この患者さんは、H22.7に血圧が高かったため、ノルバスク5mg/1T/朝が処方され、9月に血圧が少し下がりノルバスク2.5mgに変更、11月にまた高くなりノルバスク5mgに戻ったが、H30.12にそれでも血圧が高いとのことで夜のアムロジピン2.5mgが追加された(7.5mg/day)。その後、R3.5にまだ血圧が高いままだったので

          3/27 高血圧合剤

          3/26 ステロイド 、体部位

          今日は、昨日に引き続きステロイドについて教わった。 ステロイドは、身体部位ごとに吸収率が異なるため、患部ごとに様々な調整がされている。例えば、前腕内側を基準とすると頬は13倍、陰嚢は42倍、反対に掌は0.83倍、足底は0.14倍となっているため、同じステロイドを処方しても患部により効き方や副作用のリスクが異なることが分かる。先日記載したように近隣の内科では基本的にマイザー(very strong)が処方されるが、顔に塗る場合はロコイド(medium)が処方される事がある。 患

          3/26 ステロイド 、体部位

          3/25 ステロイド、混合

          今日は、ステロイドについて教わった。 当薬局ではマイザーとヒルドイドを混合した塗り薬2種類がよく出る。一つは、マイザー軟膏0.05% 5gとヒルドイドソフト軟膏0.3% 25gの混合。もう一つは、マイザー軟膏0.05% 10gとヒルドイドクリーム0.3% 20gを混合した塗り薬である。混合する2種の薬剤は同じ有効成分であるが、ステロイド(マイザー)の含有率でステロイドの強さを調整している。ヒルドイドは軟膏またはクリームとで、軟膏は塗布した部位に留まりやすく、クリームはサラサラ

          3/25 ステロイド、混合