4/11、抗不整脈

今日は、抗不整脈薬について教わった。
患者①: フレカイニド酢酸塩錠50mg/1T/分2/朝•夕食後、ビソプロロールフマル酸塩錠5mg/1T/分1/夕食後の処方。市立病院でカテーテルをした後から処方されており、本日からこちらで処方されることとなった。フレカイニドは、成人において頻脈性不整脈(発作性心房細動•粗動、心室性)に適応があり、1日100mgを分2又は効果不十分であれば1日200mg分2まで増量可能である。ビソプロロールは、本態性高血圧、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動等に適応があり、心房細動では1日1回2.5mgから開始し、効果不十分であれば1日5mgまで増量できる。両薬剤とも頻脈性心房細動に適応があり、用法用量も頻脈性心房細動の用法用量内であることから、この患者さんは頻脈性心房細動であると考えられる。
患者②: ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg/1T/分1/朝食後の処方。この患者さんは以前まで処方されていたカルベジロール及びビソノテープが中止され、今回ビソプロロールのみになった。カルベジロールであまり不整脈が良くならず、ビソノテープの追加である程度安定したこと、カルベジロールとビソノテープはいずれもβ遮断薬であることから、ビソプロロール単剤になったと考えられる。
Vaughan Williams 分類では、フレカイニドはⅠc群(PR/QRS幅高度延長、APD不変に適応のNa+チャネル遮断薬)、ビソプロロールはⅡ群(交感神経β受容体遮断薬)である。薬剤師は処方医ではないため、処方意図の真意が分かるわけではないが、分類や組み合わせ、患者からの聞き取りから読み取れる情報をなるべく多くするためにも理解が必要であると学んだ。
またこれらの患者さんではDOACも処方されており、不整脈治療に加えて血栓予防もなされており、先日の学びと繋がる部分もあった。実習において、日々の学びが次の学びにつながることを実感できた。