4/03 高尿酸治療薬 違い

今日は高尿酸血漿治療薬について学んだ。

血中尿酸値が高いと痛風発作や尿路結石などの激しい痛みを伴う疾病を発症する危険性があるため治療が必要である。
尿酸値を下げる薬は尿酸合成阻害薬と尿酸排泄促進薬の2種類に分けることができる。
尿酸合成阻害薬はキサンチンオキシダーゼを阻害することで尿酸の合成を抑制する。よく使用される薬はアロプリノール、フェブキソスタット、トピロキシスタットであり、全ての薬剤について腎機能障害患者に対しての使用は禁忌ではないものの、アロプリノールは腎機能障害患者に慎重投与、他の2剤は重篤な腎機能障害患者のみ慎重投与になっている。
尿酸排泄促進薬は尿酸の再吸収を担うとトランスポーターのURAT1を阻害することで尿酸の再吸収を抑制し排泄を促す。ベンズブロマロン、ドチヌラドが主に使用されている。またARBであるロサルタンもこの作用があることが知られているが高尿酸血漿治療には使用されていない。ベンズブロマロンは尿酸の分泌に関わるABCG2も同時に阻害してしまうため、尿酸を体外に排出しづらい。一方ドチヌラドはURAT1を選択的に阻害するためより作用が強い。
痛風の症状がすでに現れてしまっている場合は血中尿酸低下により関節に沈着していた尿酸塩が溶け出しさらに発作が悪化してしまうため、症状が治るまで上記のような尿酸降下薬は使用することができない。発作時に使用される治療薬はコルヒチン、ボルタレンなどのNSAIDs、ステロイドが使用される。