5/01 塩化カリウム 低カリウム血症

今日こられた患者さんで前回21日分処方されたが、8日後に急遽アゾセミド 30 0.5錠と塩化カリウム徐放錠 600 1Tが中止となり一包化の中から取り出して貰いに来た患者さんがいた。
この患者さんは以前心臓が悪く水が溜まってしまいダイアート (アゾセミド)が処方されていた。その後入院してしまい、経過は不明であるが退院時処方として4月6日にアゾセミド 30 1T 朝、塩化カリウム徐放錠 600 2T 分2 朝夕、他で処方されていた。その後4月20日にまた受診されアゾセミド 30 0.5T、塩化カリウム徐放錠 600 1Tに減量され21日分処方された。その途中で上述したように急遽中止となつた。
アゾセミドを中止した理由としてはむ浮腫が良くなったため利尿薬が必要なくなった可能性や腎機能が低下してきた可能性が考えられる。また、同時に塩化カリウム徐放錠を中止した理由としてはアゾセミドを中止するため低カリウム血症に注意する必要がないためと考えられる。もともと、塩化カリウム徐放錠 600は低カリウム血症患者に対しては1回2錠1日2回 (1日4錠)服用するとされているが、この患者ではこの用法では使用していなかった。そのため、そもそも塩化カリウム徐放錠はアゾセミドの副作用による低カリウム血症を予防するために処方していたと考えられた。