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言葉とのあいまいな関係

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詩、エッセイ、つぶやき。
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#自由詩

呂太后の報祭 #ブラックポエム

呂太后の報祭 #ブラックポエム

先にもうしあげますが、これは「ブラックポエム」です。まつおさんの「ブラックポエムフライデー」という呼びかけ・企画に参加しています。

「ブラックポエム」とは?

もう一度言います。これは「ブラックポエム」です。

呂太后の名にピンと来た方もそうでない方も、読まない方がいいのではと予感がしたら、ここまでで。また今度。

🌘      🌘      🌘

「呂太后の報祭」

夢にだに浮かぶ

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新しい一歩を踏み出すために #ポエムで繋ぐバトン

新しい一歩を踏み出すために #ポエムで繋ぐバトン

あたらしいいっぽを ふみだすために  

しちじにおきる            

みそしるをつくる           

はしおきをつかって しょくじする   

てあらいのあと はんどくりーむをぬる 

かわいたせんたくものは すぐたたむ  

いぬとあそぶ             

ひととは めをみてはなす       

しごとのめーるは そのひに かえす  

よるに しごとは しな

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好きだよ わたし

好きだよ わたし

普通という言葉の範疇に 
なにもかも入る自分が好きだ

顔も頭脳も記憶力も外国語習得も 
忍耐力も真面目さも勤勉さも  

人よりちょっと多いと思うのは 
身長と感受性

うれしくても 
かなしくても 
しあわせでも 
かわいそうでも

じぶんのことでも 
人のことでも 
関係なくても 
離れたことでも

なんでも反応する 
なんでも涙が出る

茨城のり子に言われたから 
自分の感受性くらい自分で

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言葉のやりとり (ものは言いよう)【詩】

言葉のやりとり (ものは言いよう)【詩】

湧き上がる想いを

ようやっと言葉におきかえ

届けてみる

受けとってもらえた?

投げ返してくれるの?

見たくないものも混ざってる

自分と他人の間の溝の

気づかない 深さと浅さ

誰が 誰に

誰のことで

何のことで

溝に漂う香りを

芳醇だと思うのか

我慢ならない匂いなのか

出した言葉は

やりとりへの招待

でも

誰かを 自分を 傷つけるかもしれない

楽しく 不便な 道具

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いちがつ 言葉ひとつ

ひとつひとつ

降りてくる言葉をつかまえて

逃げていく言葉を見送って

しみついた言葉

にじみでる言葉

頬ずりするような気持ちで

持っていない言葉

私のものではない言葉

歯がみするような気持ちで

感じたこと 触れたこと

見たものや 聞いた音

味わったこと 嗅いだニオイ

形のないあれやこれやを

あることにできたと思えるような

言葉につづれるか

胸が熱くなるような

抱きしめ

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自画自賛 トップテン記事リスト #N1グランプリ2020

自画自賛 トップテン記事リスト #N1グランプリ2020

今日は自画自賛します。きっかけはこの記事。

出ました、うたママ!10月に、しめじ企画でリレー小説書いてた頃から、ちょくちょく出てきて、若僧の主人公の自己中心的な性欲処理や、思い込みの激しい私を、叱咤し励まし。穴までも見せて、平然と立っていられる、憧れの大人。で、うたママ、べた褒めしてるんだけど、自分のことを。似合う、似合う。選んだ作品も評も、まったくもって、大賛成。

もともとの始まりは、こちら

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【詩】 成長の痛み (幾つになっても)

期待なく始めたことに
期待するようになった

感嘆だけしていたはずが
嫉妬した自分にとまどう

どうなってるんだ わたし

勝ち気で小心
競争は苦手
手つなぎゴールの何が悪い

だけど

思いがけない出会いが続き
思ってもみないものを書き
はげましや感想をもらった

予想してなかった勇気が湧いて
持ってなかったはずの欲が出て
あるのが不思議な自信を深めた

そして

体がそれについていかない

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【詩とショート・エッセイ】 捨てる

【詩とショート・エッセイ】 捨てる

私がnote に投稿を始めたのは、今年の6月のはじめです 。詩を書くことを日常にしたいと願っていました。そして、自分が以前に書いた「おとうさん」という詩を、人に読んでほしくて。その時、以前に書いた詩から、1ダースくらいの作品を選び、ストックとして持っていました。全部、投稿し、これが最後の詩です。

     *     *     *

  捨てる

全部 はきだす
全部 声にし
全部 くだいて

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【詩】 たかが言の葉の力

舞い上がりがちなガキの私を
心配してか
子どもの頃 父と母は
ほめ言葉を惜しんだ

異国の地に暮らしはじめ
スキンシップと
ほめ言葉のシャワーで 育つ人らを
うらやましく思った

言葉に泣き
言葉にうらやむ

ようやっと この年で 詩を書き出した私に 
感性 ということばを聞かせてくれる人がいる
才能 ということばを使ってくれる人がいる
書き続けて と言ってくれる人がいる

言葉に生かされ
言葉に

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【詩】 たまや

【詩】 たまや

たまや

猫のような名の人が現れる

凛として立つ たま
心乱れることも 泣きくずれることも
あったはずの たま

たまは 気持ちを
言葉にするのがうまい 

たまのうたは
腹からの 
言霊が響き
たまの言葉が 私を叱る

たまのうたは
魂が降る
わたしを震わせ
たまの言葉が 私を癒す

たまに出会った頃
私は自分がたまだと思った
心根を共にするような気がした
私が持つはずだった精神があった
こん

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